1986-11-26 第107回国会 参議院 科学技術特別委員会 第3号
ただ、なかなか坑内のロボット化は、これはもうよく言われることでございますけれども、人為的に動作条件を認定できる工場の生産ラインの場合と若干異なっておりまして、盤圧があるとか炭じんが発生するとか、あるいは坑内の石炭の状況が絶えず変化する、その間に岩石も入ってくるというようなことで、識別要素が極めて多岐にわたっておるわけでございます。
ただ、なかなか坑内のロボット化は、これはもうよく言われることでございますけれども、人為的に動作条件を認定できる工場の生産ラインの場合と若干異なっておりまして、盤圧があるとか炭じんが発生するとか、あるいは坑内の石炭の状況が絶えず変化する、その間に岩石も入ってくるというようなことで、識別要素が極めて多岐にわたっておるわけでございます。
このようにもともと自然条件が悪い上に深部移行という状況の中で、炭層のガス包蔵量、ガス圧が増大するとともに、盤圧、地圧も非常に大きくなります。この結果、ガス湧出量がおおむね増加し、ガス爆発の危険性が増大するのに加え、ガス突出、山はね等の発生要因も一段と強まることになります。この場合、特に問題になるのはガス突出であります。
例えば、第一点で考えてみますと、地質的に盤圧の強いところ、いわゆる上盤が押す、下盤が盤ぶくれをするとか、したがって崩落事故が多く、そしてまた運搬災害が頻発する地質の炭鉱の落盤を優先して考えていかなければならぬ炭鉱もございましょう。また、二点目としては、ガス袋が非常に多い、ガス帯が多いために、常時ガス突出防止等の対策をしていかなければならぬ。
また、三池におきましては深部移行、奥部展開に伴います薄層化、異状盤圧、断層、高温等、自然条件が悪化する方向にあります。これらに対する危険予知技術の開発を初めとする保安技術開発も推進いていかなければなりません。
このために、盤圧やガス量の増加、坑内温度の上昇などがありまして、労働環境が次第に悪化する傾向にありまして、これに対応した生産技術や保安技術の確立が重要な課題となっております。
この北炭夕張新炭鉱につきましては、再建途上の炭鉱でもあり、また大変自然条件が厳しく、一つには盤圧が強い、あるいはガスが多い、こういったことから、私たちは、この炭鉱については、いわば監督指導上の重点炭鉱として取り上げまして、監督頻度も一般炭鉱の三倍、そういった頻度で実施してまいり、またいろいろな補助金の面におきましても重点的に交付しまして指導をしてきた、そういったさなかにおきましてこういった事故を起こして
したがいまして、今後どういった技術に重点を置いて開発していくか、こういうことだと思いますが、深部化に伴いましてその現象として予想されますものは、一つはやはりガス突出の問題、一つは盤圧から来る異常、いわば盤圧の問題でございます。また、温度が高くなるということから、自然発火の問題も予想されます。こういったことが今後のやっぱり深部化に伴う技術開発の重点課題だと私どもは認識しております。
現場の状況は、坑道の下盤が軟弱でございまして、現場付近に断層の存在が確認されていること等から、断層の影響による盤圧の変化によって生じた崩落現象というふうに見ております。これに対する対策といたしましては、会社側といたしましては断層による地圧の影響に対応するため、まず断層の影響があると想定される個所の掘進については支保を強化して枠間を詰めて掘進をする。
当炭鉱は再建途上であるということから、また大変ガスが多く、盤圧が強くかつ温度が高いということから、端的に申しまして、九北も含めてですが、やはり一番問題の山じゃないかと思います。
そういった面から、ガスなりあるいは盤圧なりあるいは温度なり、そういったものが今後どういった形で悪化していくか、推移していくかということをよく見定めながら、従来進めてきました保安確保工事の問題だとか、あるいは技術開発の問題だとか、あるいは教育の問題そういった見定めた方向に合った対策をいかに充実させていくか、こういう観点に立っていま検討を進めているところでございます。
ですから、いろいろな条件から考えても、六百メートル以下を掘るわけでありますから、ガスも多いし、また盤圧も強いということは初めから予想されておったわけです。その中で新鉱開発の当初計画がこういう形で組まれたというのは、北炭社もさることながら、政府も非常に重大な責任があったのじゃないかなと私は思うのです。
炭鉱の採掘現場が深部化いたしますにつれまして、ガスの湧出量が増大するあるいは盤圧が非常に強くなってくるというようなことがあろうかと思います。加えて問題になりますのは、労働環境といたしまして、中の温度が非常に高くなるということであろうかと思います。
この山もつい二、三年前はまだ浅いところでしたが、逐次六百から七百、八百、千というふうに入っていかざるを得ない山なんでございますが、そういう深部に移行していくということを前提にして考えますと、地圧、盤圧、ガス、あらゆるものが今日までに常識的にはそうではないというものが出てくる可能性が多分にございます。
なお一層盤圧があればこれは下盤打ちをするか、あるいは天盤追い切りをするか、一定の通風を保つ坑道を常に拡大仕繰りをやるということになるんだと私は思うのです。そうすると、あとはガスの量が多くなる、ガスの量が多くなるから突出が起こる、火源があってガスと接触すれば爆発がある、こういう問題が一番重要じゃないか。あとは水の問題も当然考えるわけです。
また生産面では、急傾斜炭層における機械化採炭の実用化、深部移行に伴う盤圧の増大に対応していける坑道維持技術の開発、導入に特に力点を置くべきだと考えます。 三つ目は、保安、生産新技術の研究開発の促進についてであります。深部保安、生産対策の万全を期するため、保安、生産新技術の研究開発を促進することは、現在重要な課題となっています。
したがいまして、盤圧といいまして、土の重さで坑道がつぶれるという、自然的条件からくる弱点を若干持っております。 それから第二点が、新しく深いところで開坑された炭鉱でございますので、ガスの湧出が他に比べて多いというような問題がございますが、技術的には開発が可能なところでございます。
地下約千メートルの深部での採炭の夕張新鉱では、激しい盤圧、高温と悪条件が多く、労働者は昼飯も十分くらいで仕事にかからないと作業量がこなせない。高温と炭じんでへとへとになっております。盤圧で坑道がつぶされ、はって歩くことも多い。そういう中で目標のものを達成するにがんばっておりますが、かなり苦しい状態であります。これが働いている労働者の実態。
こういったことに伴いまして、ガスの湧出量の増大並びに坑内温度の上昇、そして盤圧の増大、ガス突出など重大災害の要因が非常に予測される状態になっております。こういうものを中心にいたしまして、ただいまもお話がありましたが、五十一年の五月十四日に石炭鉱山の保安懇談会が一定の方向を出しました。
先生方御高承のとおり、日本の炭鉱は年々深部化の道をたどり、このためにもたらされる坑内条件の悪化は、盤圧、ガス、温度の増加等であり、保安技術の開発が必要になります。
深部移行に伴いまして、盤圧あるいはガスなどの増加、そして坑内温度の高温化、こうした現象が発生してまいりますが、このような要因によりまして、坑内骨格構造の展開のおくれや、あるいは産業環境の悪化という問題が出てくるわけでございます。これを克服することが保安確保上重要な課題であろうというふうに考えております。
○宮本(二)政府委員 あの地域につきましては、盤圧の問題それからガス等の問題いろいろございまして、技術的にむずかしい山でございます。が、過去一年、日産五千トンという計画を立てましてから、いろいろなことを試みてまいっております。
○安田委員 小さな断層や何かがあったということですけれども、しかし、現場の方の話を聞いてみますと、現在の設計では、どうも五千トン体制は不可能ではないかというような意見があるようでございますが、その理由は、ガスが多いとか盤圧で坑道がすぐ狭くなるなどいろいろございます。それから、いわゆる全鉱標作といいますか、標準作業量の策定について計算してみても、どうも五千トン体制の計画には達しない。
○安田委員 この五切り羽といいますか、多く切り羽を展開することについても、どうも山元の人に伺いますと、ガスが多くて盤圧が強いなどということから、結局ガス抜きや坑道拡大に人手が多くとられて、切り羽を多くしてもガス対策に追われて不可能ではないかというような意見もあるようですが、その点について通産省は御存じでしょうか。
それから第三点の深部化の問題でございますが、これは普通深部の問題と言いますと、大きな問題は、盤圧と、それからもう一つは温度でございます。それで日本の場合は地下増温率というのは非常に高くて、大体百メートルに対して約三度、それに対してやはり空気の圧縮熱が加わりますので、百メートル下がるごとに約四度ずつ温度が上がってまいります。こういった温度が三十度。
ただ、日本の炭鉱は、先ほど申しましたように、平均深度五百四十メートル、こういうことでございまして、これからどんどん深部に入っていくわけでございますので、ガス、盤圧、温度等非常に条件が過酷になってくるわけでございます。