2001-06-05 第151回国会 参議院 環境委員会 第13号
そのときも、国際自然保護連合の総会で、この当時の空港予定地は、空港ができたら白保サンゴ礁の生態系を全部破壊してしまうだろう、サンゴというのは陸と海との総合的な生態系である、そしてしかも生物学的多様性に回復不可能な損失を与えてしまう、だからこれは絶対にここに空港をつくることは再検討すべきだという勧告が出されて、私なんかも恥ずかしいことにそのとき初めて沖縄の石垣島のサンゴというのがどれほど国際的な自然保護
そのときも、国際自然保護連合の総会で、この当時の空港予定地は、空港ができたら白保サンゴ礁の生態系を全部破壊してしまうだろう、サンゴというのは陸と海との総合的な生態系である、そしてしかも生物学的多様性に回復不可能な損失を与えてしまう、だからこれは絶対にここに空港をつくることは再検討すべきだという勧告が出されて、私なんかも恥ずかしいことにそのとき初めて沖縄の石垣島のサンゴというのがどれほど国際的な自然保護
そしてやはり白保とカラ岳のサンゴが一つのもの、いわゆる生態系は一つのものだということを十二月に発表をしておられると思いますし、そしてまた最近、これは五月十八日、日弁連も、世界的に貴重な白保サンゴ礁への影響が問題となっているこういう空港建設計画についてはこれをやはり凍結すべきであるという意見書を環境庁に提出したと言っております。
この見事なサンゴの原生林は、一万年もの歴史をもって、そして沖縄という亜熱帯特有の自然条件のもとで、また白保サンゴ礁の波や地形の環境条件のもとで生育されてきたものであるということ、そしてまた何よりもサンゴの生育に最も甚大な危機をもたらします赤土などの土砂流入による海水の汚濁や泥土化という開発の影響がまだ少なかったという、そういう幸運的な条件のもとにこの海の宝庫が現在も生きているのだということを私は知るようになりました
そういう意味でも、私は、世界的に大きな関心を持たれているこの白保サンゴ礁の問題について再度環境庁御自身が調査をなさることを要求いたします。 そして、環境の最も有効的な保護は予防によって行われるということを私は申し上げておきたいと思います。御見解をお願いいたします。
早急にこの赤土流出を止める手だてを講じなければ、白保サンゴ礁生態系の健全さは維持できない。今後の保護対策上、最も緊急に改善すべき事項である。」こういうようなことを付記として意見の中に入れているわけです。
しかし、新予定地を五月一日から四日、五月十一日から十四日の二回に分けて現地調査を実施した財団法人日本自然保護協会は、結論として、「今回の変更地についても、白保地先の旧計画地同様、健全なサンゴ礁生態系である一連の白保サンゴ礁を破壊する計画として自然保護上極めて問題が多いと考えられる。」
内容でございますが、これは私どもにも総会の後に文書で送られておりますが、大きくは三つの内容を盛り込んでおりまして、一つは白保サンゴ礁における空港計画について再考できないか、リコンシダーするように日本政府に勧めるということが一つでございます。
○武村委員 この意見書にもかかわるわけですが、ことしの二月でございますか、コスタリカで国際自然保護連合の総会があったようでございますが、ここで白保サンゴ礁に関する決議案が全会一致で採択をされたようでございます。
私、ここの決議文をこう見たんですけれども、「日本政府が白保サンゴ礁における全ての生物相に関する研究プログラムを履行し、サンゴ礁生態系の研究と管理を推進し、日本におけるサンゴ礁の一般的状態をモニターし、サンゴ礁の破壊と劣化の原因を究明するよう慎んで提案する。」、こういうようなことも含めまして、大変厳しいことを、日本政府に頑張りなさいと言っているような感じがするんです。
それは、空港建設は白保サンゴ礁に絶対に好ましくない変化が起きる、できれば他の候補地がほかにないではない、あるいは石垣の観光にとっても元も子もなくなる事態だというような答弁をして、見直しを示唆されたような見解表明があったわけですね。
それから二番目は、「日本の国内法の下で可能な限り、最大級の保護策をとることを要請する」、それから三番目は、「白保サンゴ礁の調査計画を立案し、サンゴ礁の生態系の調査と維持管理を促進し、日本におけるサンゴ礁の全般的現状監視、サンゴ礁破壊と衰退の原因提示を提案する」、こういう三つの提案です。