1947-11-11 第1回国会 参議院 電気委員会 第9号
そこで私共としましては最初申上げましたように、今後新たに著手するということはともかくといたしまして、少くとも現在工事を實施中であり、戰爭の末期において中絶しておりますようなものは、なんとかして一日も早くこれにセメントを注ぎ込んで發電可能な状態に持つて行きたい、かような意向をもちまして努力をいたしておるのでありまするが、現在の状態では遺憾ながらそれらのものにつきましても、セメントの配給は非常に困難な情勢
そこで私共としましては最初申上げましたように、今後新たに著手するということはともかくといたしまして、少くとも現在工事を實施中であり、戰爭の末期において中絶しておりますようなものは、なんとかして一日も早くこれにセメントを注ぎ込んで發電可能な状態に持つて行きたい、かような意向をもちまして努力をいたしておるのでありまするが、現在の状態では遺憾ながらそれらのものにつきましても、セメントの配給は非常に困難な情勢
また發電用の用炭等につきましても、火力發電設備の發電可能の範圍内まで、かりに石炭を供給するとすれば、二百五十萬トンからの石炭を必要とするのであります。しかしこれは下期の石炭生産状況から言つて、現在において第三・四半期七十五萬トン、第四・四半期六十六萬トン、計百四十一萬トンの割當を大體見込んでおります。
この中には水害前から停電をいたしておるものも多少入つておるのでありますが、この三十二萬キロの電力は、關東地區に對する現在の水力發電可能力に比べましておよそ四分の一程度に相當すると思います。 水力發電所及び送電線につきましては以上の通りでありまして、變電所については日發關係については殆んど被害はありません。
中國地方もほぼ同樣の状況でありまして、要するに西日本におきましては、力復興の問題はいろいろありましようが、先ず第一に火力發電所を急速に復舊いたしまして、許可出力にできるだけ近く發電可能出力を上げまして、これに石炭を集中いたしまして發電力を確保するという緊急措置を講ずることが焦眉の急であろうとこういう工合に考えたのであります。