1966-04-07 第51回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第14号
もう一つの私たちの研究所のグループの研究は、発ガン機構の生化学的研究ですが、これは、吉田先生の大きく組織しておられる日本のガン研究組織の中の一つの機関研究として存在しているわけですが、この研究では、もっぱらバイオケミカルな立場で、ガン細胞の動物の場合のケミカルな動きがどうなっているかということを研究しているわけです。
もう一つの私たちの研究所のグループの研究は、発ガン機構の生化学的研究ですが、これは、吉田先生の大きく組織しておられる日本のガン研究組織の中の一つの機関研究として存在しているわけですが、この研究では、もっぱらバイオケミカルな立場で、ガン細胞の動物の場合のケミカルな動きがどうなっているかということを研究しているわけです。
どうしてそういう変化が起こるのかという、普通のことばでいっている発ガン機構の研究というのがそういうところでありまして、細胞がガン細胞に変わるその機構をよく研究して、そうしてどんな原因かがそこに作用してその変化を押えることができるようなくふうはないかというのが一つの研究の眼目であります。けれども、現在のところでそれの解明ということはまだまだ手のかかることのように思われます。
それで生化学的の面、もう少しさらに入った生物物理学的な面の探究、これがやはりガン研究の将来の方式ではないか、こういうような考え方を入れまして、厚生省のほうでも、診断とか治療のほうをやはり主にするとは言いながらも、そちらのほうにかなりの重点を考えながら、やはりそれを解決するためには、ガンの本体である発ガン機構があるのじゃないかという立場で、いまのような考え方を入れましてがんセンターでは研究をやっております
それから、ビールスと細胞遺伝から見た発ガン機構に関する研究、こういう事項で福島県立大学の粟野教授が分担されております。この研究組織には各地の専門家が網羅的に入っておる体制になっておる次第でございます。