1992-04-22 第123回国会 衆議院 厚生委員会 第9号
世界各国の動きを見ましても、一九四七年の医学研究における倫理のニュールンベルグ綱領をきっかけにし、四十年以上も前の一九四八年に、世界医師会のジュネーブ宣言により患者の治療に当たる医師の基本姿勢を定められ、一九七〇年代に入り、患者の視点からその権利を保障する病人憲章が一九七四年にフランスで、また患者憲章がEECで作成され、さらに一九八一年の世界医師会総会での患者の権利に関するリスボン宣言が採択されております
世界各国の動きを見ましても、一九四七年の医学研究における倫理のニュールンベルグ綱領をきっかけにし、四十年以上も前の一九四八年に、世界医師会のジュネーブ宣言により患者の治療に当たる医師の基本姿勢を定められ、一九七〇年代に入り、患者の視点からその権利を保障する病人憲章が一九七四年にフランスで、また患者憲章がEECで作成され、さらに一九八一年の世界医師会総会での患者の権利に関するリスボン宣言が採択されております
一九七四年、今から十年前ですが、フランスで病人憲章が出されて、患者への説明をこの中で約束しています。その一年前にアメリカで病院協会が出した患者の権利章典には、十二項目から成る規定があります。参考までに四つ御紹介します。 一、患者は、思いやりのある人格を尊重したケアを受ける権利がある。 一、患者は、自分の診断、治療、予後について、完全な新しい情報を自分に十分理解できる言葉で伝えられる権利がある。
そこで、諸外国の例について伺うわけなんでございますが、例えば、お話しになったフランスの病人憲章でありますとか、アメリカの患者の権利章典というようなものがあるということを伺ったんでございますが、それを含めまして、諸外国に、これに類似するような立派な制度がありますかどうか、ありましたならばお話しをいただきたいと思います。
例えば、世界医師会でつくりましたリスボン宣言であるとか、あるいはフランスの病人憲章というのがございますし、米国には患者の権利章典というのがあります。フランスなんかは、大学病院の壁にぴたっと大きくその患者の憲章が張ってあるわけですね。あなたは気に入らないお医者だと思ったらいつ退院してもいいですよ。