1947-08-20 第1回国会 衆議院 司法委員会公聴会 第1号
ですから平たく申せば多くの婚姻方法が幾分か女の利害を無視して——無視してでなかつたかもしれませんが、無視に近い代行をしまして、そうして若い當人たちは唯々諾々として親の指定に基いたということが、一つの上品なる日本人の生活標準のごとくなつたのがいけなかつたのであります。
ですから平たく申せば多くの婚姻方法が幾分か女の利害を無視して——無視してでなかつたかもしれませんが、無視に近い代行をしまして、そうして若い當人たちは唯々諾々として親の指定に基いたということが、一つの上品なる日本人の生活標準のごとくなつたのがいけなかつたのであります。
ちやんと結婚式をして、夫婦として生活をしておるにかかわらず、夫婦でないということになつて、一番當人たちも實際において困り、殊に世間が迷惑をするというのは何であらうかということを考えてみますと、改正案の第七百六十一條というのを見ますと、夫婦のいずれかが日常の家事において法律行為をする。