1984-05-10 第101回国会 参議院 農林水産委員会 第16号
そういう意味からいえば、やはり略奪農業的な要素というものは非常に強い。言えば地力のある間はとれる、しかし、一たん地方がなくなったときにはこれはもう収入が大幅に減ってしまう。そのときに一体日本はどうなるのかという問題があるのではないかというふうに思うのです。
そういう意味からいえば、やはり略奪農業的な要素というものは非常に強い。言えば地力のある間はとれる、しかし、一たん地方がなくなったときにはこれはもう収入が大幅に減ってしまう。そのときに一体日本はどうなるのかという問題があるのではないかというふうに思うのです。
もう農業生産の問題ばかりじゃなくして、国土そのものがこのような略奪農業から果たして何年今後守られるのか、随分心配しておるものでございます。そこで、私は、こういう土に対する認識に対しまして一つの見方の転換期を与えるときに至ったんじゃないか、こういうふうに感ずるわけでございます。
ただ、私は先般来、畜産局に指示いたしておりますのは、どうも少し日本の農業というのは化学肥料に頼り過ぎて、一番労力がかかりませんので、略奪農業になってきておるんではないか、したがって、有機質も欠乏するし、微量要素なども土壌から欠乏してまいりまして、まさに反省しなければならぬ時期にきているんじゃないか。
先生のおっしゃるのは、そういうふうな加工をして農地へ返せば略奪農業にならぬじゃないかという御趣旨かと思いますが、これは実は畜産公害が最近盛んに言われておりますので、私は、着任以来畜産局長にはもう一ぺんこのコンポストを研究し直してみてくれ、しかし、じんあいが大体フィフティ・フィフティにありませんとうまくいきませんので、屎尿だけではなかなかその熟成がうまくいきませんから、これは専門家に頼んで技術的な研究
それには現在まで、略奪農業ではないけれども、土地の輪作、土地改良、あるいは肥培管理等について非常に欠けているところがあったわけであります。
どうも漁業の方は非常におくれておりまして、いわゆる農業でいえば略奪農業、こちらでいえば乱獲漁業というようなことに置かれて参りまして、ようやく近年に至りまして、これではいけない、どうしても保護をする、そして増殖をはからなければならないということがやっと本腰になりまして、いわゆる御承知の栽培漁業センターというようなものができたことは、日本の水産にとりましては一つの画期的な進歩である、かように私は考えるのであります
信託を受けまして農業構造の改善に資する、利用をするという場合に、六年では、施設をし、生産の計画を立てて、振興の実がまだあがらぬうちに信託契約の期間が満了してしまうということになるので、おのずから略奪農業のようになってしまうのじゃないか、土地を荒廃せしめるという結果が生まれるのではないかという感じを持っておるのでありますが、最短を六年としたことが妥当だという感じはどっから得たのか。
あえて申しますならば、従来、例は悪いかもしれませんけれども、略奪農業にひとしいような形式で沿岸の魚族を荒らしておりますから、順次これが窮迫、窮乏に陥りつつあることは事実ではなかろうかと思うのでございます。
これはいいかげんにやって、略奪農業やっちまえということになる。そのことは、国全体から見れば非常に大きなマイナスになりはせぬかということなんです。その押えがこれではできぬじゃないか。そういう善意なことばっかり考えておっちゃいかぬので、農村の実態というのは、そんなものじゃないと思うのですね。
もしそうだとすれば略奪農業で、五年間は無肥料で荒らしほうだい荒らしてやれということになる危険もあるのです。もしそうだとすれば、これは信託する人はなかなか容易に応じないし、客観的に考えても、せっかくの国土を荒廃せしめるということになるのですが、これは大きな問題だと思うのです。やはり愛護していかなければならぬ。
○説明員(吉浦淨眞君) それは、肥料対策というのは、これは現地に参りますと、いわゆる略奪農業と申しますか、金肥を入まして、それでできるだけ多収穫をやるということで今日まで参っております。
しかも三十年近い間略奪農業を続けました結果、一時は生産が上って生活も非常にゆとりができたのでありますが、現在はだんだんと土地が荒廃して生産力が低下しております。このために非常に生活不安が起りつつあります。
それから日本の移民はもともと裸一貫で行つた人が多いものでございますから、初めはやはり略奪農業をやつて来て、なおそのやり方が継続されておる。併しだんだん日本移民も資本がたまつて来ましたものでありますから、だんだん施肥農業へ移りつつあるわけであります。進んだ人はコーヒー園に肥料をやるだけでなしに、灌漑施設までやつて行くという行き方をやつております。
戦時中強行された略奪農業を挽回し、日本の農業の近代化をはかる方向に行きますためには、やはり何といつても未墾地を徹底的に解放する、さらに既墾地の土地改良あるいは治山治水等による災害復旧、これを徹底的にやらなければならぬということはもちろんのことであります。