1989-12-05 第116回国会 参議院 農林水産委員会 第5号
この飼料穀物につきましては、そういうふうに輸入に依存をしておりますけれども、畜産物自体につきましては、卵、中小家畜、それぞれ品目によって違いますが、相当高い自給率を維持しているわけでございます。
この飼料穀物につきましては、そういうふうに輸入に依存をしておりますけれども、畜産物自体につきましては、卵、中小家畜、それぞれ品目によって違いますが、相当高い自給率を維持しているわけでございます。
そうすれば、国内で生産された畜産のカロリー云々よりも、畜産物自体を生産する原料の穀物がやはり自給度の尺度になるのじゃないか。そういう意味でこの穀物自給率というのは、家畜を通して人間が食べるという間接的な点はありますが、穀物自給率をもって論議をした方が非常にはっきりするのじゃないか。例えば、後でこの資料を求めたいと思いますが、カロリーベースでいえば五三%、きのうの新聞にも出ていました。
御指摘のような畜産の場合を考えますと、畜産物自体御承知のように国民生活上かなり重要な食料品となりまして、農業の中でも畜産が特別な一分野を形成いたしております。またこの畜産振興事業団自体は価格の安定だけではなく各種の畜産振興の事業にもかかわっておりますし、土地の問題、えさの問題、衛生上の問題等畜産自体は一連の生産の過程、流通過程を通っておりまして、それ自体が大きな分野を有しております。
そうした見地から、自給飼料の生産部門もできるだけコストが償って、畜産物自体の価格に対しまして大きな負担にならないように、できるだけ合理化をする必要があろうかと存じます。そういたしますと、高橋さんの計算の中で自給飼料の栄養価の評価につきまして見てまいりますと、TDN、可消化養分総量で換算をいたしておるのでございますが、それだけで換算していいものかどうか。
それから、なおもう一つの問題は、海外からの輸入の圧力の問題はもちろんでありますが、今度はわが国の畜産物自体の価格が非常に高いということが問題となってくるんであります。この問題は、確かに生産規模の問題とか、わが国農業の持っております宿命的な一つの生産性の上からの問題があるとしましても、しかし、流通の面でずいぶんまだ改善の余地が残っているのではないか、こう思うんであります。
それから、もう一つは、現在使われております薬品類、抗生物質等も、すぐに代替ができるものとできないものとございますが、できないものについていきなりここで急激に否定をいたしますと、畜産物自体も病気の発生がございますし、さらに消費者に行きます製品、畜産物についての問題も非常にございまして、消費者の健康を害するというふうな問題も発生しかねないことでございます。
したがいまして、米をさらに確保するという柱の中でもしコンロトールするならば、むしろ逆に、あるいは肉用畜産物あるいはまた酪農等、これらの主要農畜産物自体も価格保障なり、むしろ食管という意味の中へ逆に織り込む中で、総体的な食糧の確保、あるいは自給体制というものをもっと強化していくべきである、こういうふうに考えます。