1956-10-29 第24回国会 衆議院 海外同胞引揚及び遺家族援護に関する調査特別委員会 第21号
日ソ交渉の妥結の喜ぶべきニュースの陰に、マリク名簿登載漏れの同胞諸君、生死不明の同胞諸君、ソ連以外の海外抑留者の諸君が数多くおられること、また、これらの諸君の留守家族たちが、今なお不安に落ちつかない日夜を送っておられるお気持をお察しいたしますと遂に、一そう私ども国会の席にある者は、その重責を痛感いたす次第であります。
日ソ交渉の妥結の喜ぶべきニュースの陰に、マリク名簿登載漏れの同胞諸君、生死不明の同胞諸君、ソ連以外の海外抑留者の諸君が数多くおられること、また、これらの諸君の留守家族たちが、今なお不安に落ちつかない日夜を送っておられるお気持をお察しいたしますと遂に、一そう私ども国会の席にある者は、その重責を痛感いたす次第であります。
○山下(春)政府委員 この問題は、ただいま未帰還調査部が非常に縮小されますことは、国際的には日本の引き揚げ問題はもう片づいたのではあるまいかというような印象を与えることは、はなはだよくないことでございますし、今受田委員の仰せられたように、全国の留守家族たちは、たった一枚のはがきでももらいますことによって、その日その日を悲喜こもごもするような、それこそ風におののいているような家庭でございますので、仰せのごとく
従って今後三年間で、その留守家族たちはもう未帰還者の留守家族でないとはっきり断定される運命になっておるのか。ことしの七月三十一日までのものを三年延長したわけですけれども、その三年の間に未帰還調査に非常に貢献のある御努力がされて、この未帰還者留守家族等援護法に規定された未帰還調査を三年以内には法律の精神に基いて完了せしめるという熱情を持っておられるかどうか、御説明いただきたいと思います。
だからこれは全国民ひとしく希望しているところではありますけれども、一昨日以来でありますか、たくさんの漁民の留守家族たちがあれだけ旗を立てて、ほんとうに悲痛な叫びをあげて陳情に参ったはずであります。
従つて中共地区に残留する未帰還者の引揚げを、どういうふうにして促進するかということで、留守家族たちは日夜心を非常に悩ましておるわけでありますが、外務省の方でいろいろ説はあるようでありますが、一体どのくらいの者が残つておるというふうにお考えになつておるかという点と、もう一つは日本赤十字社の方で、今まで中共地区の引揚げの問題にいろいろ努力をしてくれた中共の李徳全さんなど紅十字等の団体の代表の方々を日本に
しかし一面また、まだ帰らないむすこや夫を持つておる留守家族たちの身にとりましては、まことにこれは切実な問題でもございます。
満州事変以来二十箇年間の久しきにわたり、日本軍は大陸を完膚なきまでに蹂躙し、その間日本が中国国民に対して莫大なる損害を与えたのにもかかわらず、戦い終つた蒋介石主席は暴に報いるに暴をもつてせず、徳をもつてともに手を握らんとの好意あふれる態度をもつてわれに臨んだのに対し、一方中共政権は今もつて幾数万の日本人同胞を不法にも抑留しております実情は、遺家族や留守家族たちとともに、われわれ国民のひとしく痛憤を禁
(拍手) 皆さん、この国民的要望にこたえまして、去る七月十三日、米国より関係諸国家に発表いたされましたるところの日本国との平和條約草案を見まするときに、捕虜條項の規定をどこにも見出すことのできなかつたことは、全国百万に余る留守家族たちをして極度に失望せしめ、輿論またこの問題について重大なる関心を持つて参つたのであります。
在外同胞帰還促進全国協議会、略して全協と言つておりますが、全協は、終戦後在外の肉親の一日も早い帰還を希求する留守家族たちが集まりまして、各地で散発的な運動を展開しておつたのでありますが、それが昭和二十二年の十一月十七日に、各ばらばらの運動を続けておるよりも、問題の国際的な性格にかんがみて、国内的に一致結束する必要があるということを考えましたので、当初十六県の団体の代表が集まりまして、在外同胞帰還促進全国協議会
でき得べくんば、この憂欝なる気持を一刻もすみやかに解決して、引揚げ完了の喜びの日がわれわれの目の前に現われて来ることを待望し、留守家族たちの上に光あり、希望ある日が一日もすみやかに訪れまして、祖国再建のいばらの道を堂々と切り開いて、やがて平和と文化の花絢爛と咲きにおう理想国家に邁進をいたしたいと思うものであります。