1956-02-02 第24回国会 参議院 本会議 第7号
なかんずく、町村農業協同組合の事業から信用事業を分離せんとする構想に対しましては、きわめて問題でございまして、もしこれを実現いたしますれば、町村農業協同組合の存立は、大半が危険に瀕するに至るでありましょう。農業協同組合の組織は、沿革の古い、固定的な組織でありまして、決して戦後派的なものではないのであります。
なかんずく、町村農業協同組合の事業から信用事業を分離せんとする構想に対しましては、きわめて問題でございまして、もしこれを実現いたしますれば、町村農業協同組合の存立は、大半が危険に瀕するに至るでありましょう。農業協同組合の組織は、沿革の古い、固定的な組織でありまして、決して戦後派的なものではないのであります。
例えば町村農業協同組合や役場がその補助をなし、甚だしいのは專任職員をこの団体が雇つて補佐し、そのため惠まれざる農民の負担が加重されている。又食糧検査員が自分の俸給を割いて補助員を雇い、過重な事務を処理している者もあれば、過労のため倒れた者が九%に達している食糧事務所もある。過労が原因で死亡した非常勤職員が法規上死亡賜金が出ないため、僅かに職員組合のお悔みだけで済まされている実例もある。
一町村農業協同組合の出資というものは大体四、五十万円くらいだと思うのです。しかるにこれを六つにもわけて出資するのだということになると、町村にあります。農業協同組合の出資を全部してもなお足りないというようなことになつてきております。