2006-03-06 第164回国会 参議院 予算委員会 第5号
私は、先日電車の中で甲斐駒へ、冬山へ登山に行くという五十代の二人のおじさんに行き会ったわけですが、私を見るなり、小泉総理に言ってほしい、小泉総理は自民党をぶっ壊すとこう言ったけれども、壊しているのは日本ではないか、元のまともな日本に返してくれ、そう言われたのであります。 総理、このお二人の登山者にどうお答えしますか。
私は、先日電車の中で甲斐駒へ、冬山へ登山に行くという五十代の二人のおじさんに行き会ったわけですが、私を見るなり、小泉総理に言ってほしい、小泉総理は自民党をぶっ壊すとこう言ったけれども、壊しているのは日本ではないか、元のまともな日本に返してくれ、そう言われたのであります。 総理、このお二人の登山者にどうお答えしますか。
甲斐駒は山津波によって随所に山はだを見せ、山腹砂防が何らなされておらなかったことを立証しています。今度の災害が人災だと言われる理由はここにあると思います。岸総理は何とお考えでありましょうか。 国土の防衛は、憲法違反の自衛隊の増強にあらずして年々歳々必ず来襲する台風の脅威からいかにして祖国を守るかにあると信じます。
甲斐駒は山津波によって随所に山はだを見せ、山腹砂防が何らなされておらなかったことを立証しています。今度の災害が人災だといわれる理由はここにあると思います。国土の防衛は憲法違反の自衛隊の増強にあらずして、年々歳々必ず来襲する台風の脅威からいかにして祖国を守るかにあると信じ、そのための予防対策と、抜本的治山治水の大政策を確立することが焦眉の急務であると思います。
たとえて申しますならば、甲斐駒の中腹が千何町歩か瓦解して、それが下ヘダムを作って、そのダムが持ち切れなくて、いなかの便所くらいの大きな石が一緒になって流れて、今までなかった石が庭にすわっておるというような今度の惨状を見ましても、治山治水という点から、あるいは砂防という点から考えてみましても、今までの砂防というものは大きい川から順次上に上って砂防しているということがこの災害をもたらしたものではなかろうかと