1985-03-11 第102回国会 参議院 予算委員会 第4号
人情としては一日も早い回復を祈りますが、国民は田中支配の終えんを肌で感じています。だからといって、政治倫理問題が終わったことにはならない。総理の認識はいかがですか。
人情としては一日も早い回復を祈りますが、国民は田中支配の終えんを肌で感じています。だからといって、政治倫理問題が終わったことにはならない。総理の認識はいかがですか。
九月八日付の毎日新聞の社説でありますが、「「田中支配」の表現が一般化するような異常事態」、こういうふうにいまの政治の状況を指し示しているのですね。
すでに両院の審議を通じ、また世間でも言われていることでありますが、中曽根内閣というのは田中支配内閣であるとか、あるいはロッキードシフトであるとか、要所に田中派の腹心を据えたとか、改憲執念のタカ派新首相、こういうようなことが新聞にも大きな見出しで出ています。
こういう一連の動きから国民は田中直角内閣、田中ロッキード判決に対する布陣ではないかという一連の不信、しかも、ロッキード事件に象徴された、わが国の汚れきった政治というものが象徴化されているのではないか、こういう不安を持っているだけに、この問題はこれで終わりますが、総理の、田中支配といわれる世の批判に対しての意見をお聞かせ願いたいと思います。
だれが見ても、鈴木前内閣以上の田中支配、直角内閣だと言われています。もし、そうではない、政治倫理の確立は単なるうたい文句なのではないと強弁されるならば、国民にわかりやすく、自民党総裁として、灰色高官と言われる現職大臣、自民党幹部の国会証人喚問の実現に努力するとここではっきりお約束ができますか、伺いたいと思います。