1973-03-16 第71回国会 参議院 予算委員会 第4号
しかし、田中ブームというものは、そういう背景があったということなんです。私は、それだけに、総理が国民のそうした願望というものをどのようにとらまえて具体的に実施をしていくかということ、一つだけでもいいですよ、これは。まず、国民の当面の幾つかの問題のうち、一つだけでもいい、実行をしてやる、決断をしてやる——私はそのためには、やっぱり何といっても宅地の問題だと思うんです、宅地の問題。
しかし、田中ブームというものは、そういう背景があったということなんです。私は、それだけに、総理が国民のそうした願望というものをどのようにとらまえて具体的に実施をしていくかということ、一つだけでもいいですよ、これは。まず、国民の当面の幾つかの問題のうち、一つだけでもいい、実行をしてやる、決断をしてやる——私はそのためには、やっぱり何といっても宅地の問題だと思うんです、宅地の問題。
田中ブームを起こすほど国民の期待の中で生まれたのであります。期待が大きければ大きいほど、期待に反したときにはその失望も大きいのであります。総理は、いたずらに長期政権を夢みず、公約を守り、発想の転換をはかり、事態に即し、決断と実行をされんことを心から望んで私の質問を終わります。(拍手) 〔内閣総理大臣田中角榮君登壇〕
田中総理が総理になられて、コンピューターつきブルドーザーと称せられ、日本列島改造論等をぶち上げて、長年の自由民主党の政権に対する国民の不信感が若干薄らぎ、ほのかな期待感が出て、一応田中ブームが出たかに見えましたが、総選挙を経て、再び田中内閣発足と、あなたの施政方針を聞いて、何ら新鮮味がなく、国民はがっかりいたしております。
そして、いまでは、戦後最高の内閣支持率が取りざたされ、田中ブームとはやされた時期のあったことが、信じられないような状態になってしまっております。(拍手)あなたを包んでいたあたたかいムードは、一体どこにいってしまったのですか。 このたびの総選挙において、保守合同以来最低の得票率と議席しか得られなかったのはなぜですか。現在、あなたにとって最も必要なことは、それを静かに考えてみることだと思います。