1974-04-09 第72回国会 衆議院 農林水産委員会 第30号
○瀬野委員 指導部長に伺いますが、あなたは指導部長で、かつて九州の熊本営林局におられたが、九州は雨量が多く、生長量も、東北、北海道に比べると二倍半ぐらいある。木材価格も上がっており、伐採調整資金についても、部長も熊本営林局においてこの問題はずいぶん関心を持たれていたと思うが、民有林の指導にあたって、木材価格が上がっておる時点で、この伐調資金のような制度もいつまでもこういったことではお話しにならぬ。
○瀬野委員 指導部長に伺いますが、あなたは指導部長で、かつて九州の熊本営林局におられたが、九州は雨量が多く、生長量も、東北、北海道に比べると二倍半ぐらいある。木材価格も上がっており、伐採調整資金についても、部長も熊本営林局においてこの問題はずいぶん関心を持たれていたと思うが、民有林の指導にあたって、木材価格が上がっておる時点で、この伐調資金のような制度もいつまでもこういったことではお話しにならぬ。
○野坂委員 お話がございましたが、これの約六割、国有林の伐採量が生長量を上回っておることはそのとおりだと思います。しかし、一応計画として九十六年ということで四段階に分けて林野庁は計画を提出していらっしゃるのですが、原則的に伐採量というのは生長量と同じような比率といいますか、生長量だけ伐採するというように各県なり森林組合に御指導をなさっておりますか。どういうふうな指導をされておりますか。
生長量に対して伐採量がどのような状態になっておるかというお尋ねでございますが、これは国有林と民有林とを比較して見ますと、若干相違がございます。国有林におきます場合と民有林におきます場合と分けて申し上げてみたいと思います。 〔委員長退席、山崎(平)委員長代理着席〕 国有林の昭和四十七年度の実績でございますが、その伐採量は約一千九百万立方メートルでございます。
そしてそこにいまの森林試験場とか林業試験場あたりの研究機関をもっと強化することによって、年間生長量をもっと高めることが可能だと思います。そういうほんとうに木材生産に適しているようなところはほったらかして、全然生産量もないような千メートル以上の材木を切っているなんというのは本末転倒の林野行政だということを私は強く指摘したいのであります。
その上、むしろそういう有用樹林よりも雑木などのほうの生長量が早くて、雑木林の中に杉林がぽつんぽつんとあるというような状況が東北の各地に見られます。 それから、木を切ることによって鉄砲水がはんらんしてくる、また土砂くずれなどが起こっている。また、野生動物などが目に見えて減少してきている。そういった点のほかに、景観上非常によろしくない地帯が方々に出現しております。
民有林等についてもなかなかデータがはっきりしていないというので、年間生長量と伐採量の問題等、いまいろいろと林野庁にお尋ねし、この間一応の答えは出ておりますけれども、かなりバランスはくずれておるということで、私は将来たいへん憂慮をいたして、この林業問題に対しては田中総理にここで質問をしまして、深刻な理解を一つ与えておるところでございますが、実は政府のいろいろな計画を見ましても、外材の開発輸入促進に積極的
○瀬野委員 次は、林野庁長官に若干お伺いしますが、日本の林業資源のいわゆる年間生長量、標準年伐量、また現在の伐採量、こういったことでお聞きしておきますけれども、国有林と民有林に分けまして、まず国有林のほうから、現在の年間生長量は、総蓄積が幾らで、どのくらいであるか、また、標準伐採量に対して、現在の、昨年またおととし等の伐採量が幾らで、どのくらいの過伐になっておるか、こういった点についてまず説明をいただきたいと
国有林の現在の——現在と申しますと、昭和四十六年でございますけれども、生長量が千百七十一万立方メートルになっております。この収穫量は二千四十三万立方メートルでございまして、生長量に対しまして収穫量は一七四%というふうになっております。なお、蓄積は八億二千五千五万立方メートルになっております。
それに基づきまして、なお、四十六年の生長量は八千百二十三万立方メートル、これをもとにしまして、収穫量は四千百七十三万立方メートルでございます。国有林とは逆に、生長量よりも収穫量が小さいのでございまして、生長量に対する収穫量は五一%というふうに相なっておるものでございます。
なお、林業問題については林野庁長官、各局長に来ていただきましたが、国有林の地域施業計画、民有林の地域森林計画、森林施業計画等に基づく問題で、民有林、国有林ともども年間生長量及び標準伐採量あるいは年間伐採量の関係等、次の森林法改正のときにお伺いすることにして、わざわざ御出席いただきましたけれども、時間がございませんので御了承いただいて、私の質問を終わることにいたします。
○福田説明員 御指摘の生長量の問題と皆伐の問題につきましては、あまりくどくど申し上げますと弁解のようになりますので、簡単に申し上げておきますが、従来の国有林に対する増伐の要請は、最近は逆に自然保護重点という要請に変わってきております。その大勢の中で私たちは、四十七年度以降、生長量と質の悪い森林の林相の改良、この二点を重点にしまして伐採量を減らすことにいたしました。
青森県の深浦の営林署で調べてみると、生長量が一年に三万九千九十立米。切っておるものがどのくらいかというと、四十三年で六万五千立米、四十四年が六万六千、四十五年が六万五千、四十六年が七万三千、四十七年が六万七千と切っているのです。これじゃ鉄砲水になるのがあたりまえなんです。しかもこういうのが皆伐なんです。こういう形になっておる。
すなわち、国土の二〇%、全森林の三〇%を占める国有林を中心とした生長量無視の乱伐——大面積皆伐、一斉拡大造林、大型機械及び林業用除草剤などの大量使用、請負化による安上がりの生産方式によって、森林荒廃、森林生産体系と自然破壊が進められました。
特に質の悪い木、昔いわゆる炭とか薪をとった低質広葉樹林と称しておりますけれども、これを早く針葉樹にかえまして、生長量の旺盛なそういう森林にかえるために、低質広葉樹というのは良材になりませんので、大体はパルプの主材のものでございまして、それを切ったあとに造林をさせる、そのほうが能率があがるというふうに考えまして、混合契約という方法をとりまして、二カ年にわたって伐採をし、そのあと造林させる、また、造林の
いま長官のお話聞いておりますと、生長量を上回る伐採をやったことは認めます、しかし、もともと国有林には木がなかったのだから、木を切って植えるためにやったのだろう、こういう説明があったのでありますが、これにはいろいろ問題があり、議論がありますが、いま私が申し上げて聞きたいのは、そういう財政的にこれをとらえた場合に、みごと失敗したのではないでしょうか。
○北村暢君 いかにも造林がうまくいっているような御答弁ですけれども、そういうことでは、たとえば国有林等においても伐採量というものは生長量の約倍くらい切っておるわけでしょう。それは将来天然林から人工林に切りかえて生長量が飛躍的に上がるであろうという想定のもとに資源の先食いをしているわけでしょう。そういうことが事実行なわれているわけです。
それは生長量を根拠にいたしまして、将来の生長の増加というのは天然林を人工林にかえていく、そういう生長の増加を勘案してきめるんだというふうに規定をされております。いま国有林で施業計画の資料によってその生長量を見ますと大体千百万立方メートルでございます。それに対して現実の伐採量が千九百万から二千万立方ということでございますので、生長量に対比いたしますと伐採量が一八〇%近いものになっております。
○長谷部委員 ただいま国有林経営の憲法といわれる経営規程に触れたお話がございましたが、最初昭和二十三年に制定されました経営規程は生長量を基準として定める、こういうぐあいになっておったようであります。しかしその後三十三年の改正あるいは四十四年の三月の改正、この過程を経まして生長量を基準として定めるとなっていたものが、今度例外規定を全面的に認める、こういう形に変わっておるわけでありますね。
○松本(守)政府委員 生長量をこえた伐採、ただいま御説明いたしましたことを重ねて申し上げるようになるかもしれませんが、さらに言いかえてみますと、幼齢林は生長量を計上しておりません。相当潜在的な生長力といいますか、これから伸び盛りということですが、経級が細いために生長量を計上してない。しかし生長の力はある、潜在力がある。老齢林、過熟林分は、生長量の計上がございません、実際ないわけですから。
○松本(守)政府委員 民有林に対する生長量の調査という点でございますが、民有林ではいまそういう生長量を全国的に調査してそれをつかんでおりません。そういうことで今後それをどうするかという点ですが、森林計画業務の調査の面を通じまして極力そういうものも把握につとめてまいりたい、このように考えます。
国有林の標準伐採量と生長量の関係でございますが、標準伐採量というよりも現実に伐採をしておる伐採量と、それと生長量の関係を申し上げたほうがよろしいかと思いますが、現実の伐採量、これは四十四年の伐採量でございますが、二千万立方に対しまして、生長量は千百四十万立方でありまして、その対比が一七五%生長量を上回って伐採をしておるということでございます。
しかしながら、戦後の復興材、そのためのいわゆる増伐、そういうようなことで、生長量をはるかに上回った増伐が行なわれてきておる。そういうようなことを含めて、私は今日のこの利益金というのが出てきているんだろうと思う。
その造林は現在立っておる天然木と造林その他の経費の見合いでやっておるというよりも、生長のおそい立っておる森林を体質改善をして生長の早い人工林に切りかえる、そうすることによって将来の生長量なり伐採量がふえてくるという前提に立って伐採をしておるつもりでございます。
戦時・戦後から今日にかけての生長量を度外親した乱伐と造林不足が今日の資源不足をもたらしたものであります。人工林率三三%がそのことを端的に示しております。 森林は、いまさら言うまでもなくことし植えたら来年切れるというものではなく、投下資本の回収まで少なくとも四十年、五十年という長年月を要するものであります。それだけに長期の見通しの上に立った林業政策の展開が必要になるのであります。
この結実の程度にもよりますが、少しぐらいの結実はこれはあたりまえでありますけれども、極端なことになれば、それが生長量に非常に大きな影響が出てくるわけであります。特に結実のひどいところを植え直すということにつきましては、現行取り扱いではその植え直す場合の助成はいま基準の中に入れておりません。
○政府委員(松本守雄君) 生長量に対して二倍くらいの、二倍までは行っておりませんが、それに近い伐採が行なわれておるのも事実でございます。
大ざっぱに言いまして生長量の二倍くらいの伐採が最近行なわれておる。それにしてなお国有林財政が悪化をしていたということになりますれば、この調子で行くならば、今後国有林財政というのはパンクしてしまうのでありますが、これを今後どう乗り切り対処されようとするのか。これは重大な問題でありますから、明らかにひとつしていただきたいというふうに思うわけです。
第二点といたしましては、奥地未開発林、これは相当の蓄積がございますけれども、遺憾ながら生長量に関しましては、枯れる木と伸びる木とが相半ばするというような形で、生長そのものについては非常に低率でございます。したがいまして、こういう山をもっと生き生きとした山に切りかえていく。
しかし、私の調査では、国有林は生長量の倍以上切っておって、限界が来ておって、いま下がっているわけですね。依存できるのは民有林だけなんです。あなた方の中期見通しの需給計画に国内産のものを合わそうとすれば、どうして民有林を切らしていくかということですね。どうして民有林の生産を上げていくかということですね。ところが、民有林の林業経営者の意識調査というものが、いま申し上げましたようなこういう状態にある。
また国有林におきましては、やはり不良林分というのがございますから、したがって、その不良林分を新しくするということにおいて生長量を上回る事業をあえてして、その生長量をさらに増大するという方向でいまやっておるということでございます。
国有林としましては、いかに全体の森林の生長量の増大をはかり、総生産の増大をはかるかというのが目的でございますから、そういう局別ではなしに、全体の総生産を上げるべく努力しておる、こういうことでございます。
○田村武君 現在、国有林が生長量のほとんど二倍の伐採をしておるということは、そのとおりであります。現在、国有林の総生長量は約千百万立方メートルであります。これに対して四十二年度の伐採は、経常伐採で二千百万立方メートル程度、それに森林資源充実特別事業の二百万立方メートルを加えますと、二千三百万立方メートルが伐採をされておる、こういうような関係になっておるのであります。
したがって、先ほど御指摘の生長量以上に伐採する現況はおかしいじゃないかということの御質問と関連するわけでございますけれども、日本のいまの森林は、半分近くはまだ未開発の点もございます関係上、生長量というものがゼロに近い山が多いわけです。腐っていく木と伸びる木とが相半ばいたしまして、その林地は生長量がほとんどゼロである、こういう林地がございます。
しかし、現在の段階で振り返りますと、国有林はその間増産体制ということをやりまして、林力増強計画というものをつくりまして、森林そのものの生長量を高めるとともに、当面の伐採量をもふやしながらやってまいってきたわけでございます。そこで、現在におきましては、国有林の伐採量というものは、端的に申しますと頭打ちの形に来ております。