1974-04-09 第72回国会 衆議院 農林水産委員会 第30号
もう少し具体的に申し上げますと、生長力の旺盛な壮齢林が望ましいのでございますけれども、最高の機能を持続させますためには、逐次後継樹が生長してくることが必要なわけでございまして、幼齢から壮齢に至るまでの各樹齢階に属する木が、単木的にせよ、あるいはまた集団的にせよ、その山にまんベんなく生育しているということが必要なわけでございまして、そういう配置が必要だということでございます。
もう少し具体的に申し上げますと、生長力の旺盛な壮齢林が望ましいのでございますけれども、最高の機能を持続させますためには、逐次後継樹が生長してくることが必要なわけでございまして、幼齢から壮齢に至るまでの各樹齢階に属する木が、単木的にせよ、あるいはまた集団的にせよ、その山にまんベんなく生育しているということが必要なわけでございまして、そういう配置が必要だということでございます。
やはり若い生長力の旺盛な森林ほど水をためる、いわゆる腐植の層も厚くなりますし、あるいは土砂崩壊防止する森林の機能というものも、若い林ほど、生長力の旺盛な林ほど根も非常に深くて広いというふうなことも配慮して、そこで経済性というのと公益性というのは調和するということで、究極にいっては一致するという思想に似た考え方が、昨年の二月の衆議院の基本計画に一応入っているというふうに私は思うわけでございます。
したがいまして、現在、標準の伐採量あるいは生長量等を見ますと過伐という印象を持つわけでございますけれども、考え方としましては、ただいま申し上げました奥地林の老齢過熟の天然林を、つまりこれは生長がほとんどしていないものでございますので、これを若い林に切りかえて、生長力の旺盛な、つまり活力のある森林に切りかえていくということが一つの基本的な考えになっておるわけでございまして、そのための暫定的な措置として
したがって、こういう林を一応切りまして、ある程度若い生長力のある造林計画をしなければなりません。そこで、生長齢を終えた一つの標準の伐採量というものを、そのためにつくっているわけでございます。そこで、この標準伐採量に従いまして、国有林におきましては地域施業計画、これは全国で八十ヵ所ございますが、その計画ごとに、五ヵ年ごとに十年の計画を立てまして、その中で計画的に伐採をしておるものでございます。
相当潜在的な生長力といいますか、これから伸び盛りということですが、経級が細いために生長量を計上してない。しかし生長の力はある、潜在力がある。老齢林、過熟林分は、生長量の計上がございません、実際ないわけですから。
このような伐期が来ておっても木を切らなければ、木の生長力は衰えていくのですよ。もう伐期が来ていますから、老齢過熟林に入っていくわけです。そういう木を切らないところの民有林の経営者に対して、どういう施策を講じなければ総生産増大の目的を達しないかということについて、一番肝心なところが抜けているわけなんです。この調査は非常に正直に白書に発表された。
私は、あいている土地は全部木を植えなければいかぬ、そしていわゆる老齢過熟林をどんどん伐採して、生長力の高い木を植えていかなければならぬと思う。 とにかく、全力を集中して日本の林業総生産に努力しなければいかぬときに、そんなものは別にして、ただ単に農業的利用がいいか林業的利用がいいかだけで考えるということでは、私は政策が間違うと思うのです。日本の林業はいまやほんとうに危機に来ている。
これらは、かつての林政が伐採量を現実の生長量の範囲に抑制しようとしたのに対し、天然林より三倍程度生長力の大きい人工林化を行ない、これによって供給力を高めようとするものであり、かつ、増大ずる需要に対応するため、なるべく早い時期に人工林化を進めようどするものであります。