2014-04-03 第186回国会 参議院 農林水産委員会 第6号
明治の昭憲皇太后が生糸産業推奨のために始められたと言われる皇室の養蚕業は、自来、明治、大正、昭和と歴代皇后陛下に継承され、我が国を象徴する伝統文化として誇ってまいっております。
明治の昭憲皇太后が生糸産業推奨のために始められたと言われる皇室の養蚕業は、自来、明治、大正、昭和と歴代皇后陛下に継承され、我が国を象徴する伝統文化として誇ってまいっております。
そういう意味では、新たな蚕糸業の対策については、こういった先進的な事例も十分参考にしながら提携システムの形成を進め、産地、養蚕農家と絹織物、絹製品業者との間をつなぐ生糸産業というものが一体になってこれを支えていくというようなことで、養蚕農家も含めてこれを維持していくことが十分可能である、実現可能であるというふうに考えて提案をしているものでございます。
では、一方で農家の方なんですが、少なくなったとはいえ、生糸産業というのは日本の伝統産業ではあります。かつてさまざまな文化を形づくってきた重要な産業でもあったし、今も小さいとはいえその理解は変わらないんだろうというふうに思うんですね。
まず高木さんには、今アジアの経済の問題を実際に担当されまして、特に繊維の分野では、私は長野県なのですが、日本の近代産業をつくり出したのは生糸産業なのですね。それが全く今では見る影もない。
恐らく通産当局が担当になろうかと思いますけれども、この辺についてもやはり必要な対策を講じていかないと、日本の生糸産業あるいは養蚕農家が大変な事態になるのではないか、この辺は織物製品、どのぐらいあってどういう対策をお持ちなのか、持っているのかいないのか、二点含めてお聞かせをいただきたいと思います。
基準価格制度を取り入れまして、御案内のとおりの冷えたとき、また暖かいときというこのコントロールを、チェック機能を働かさせていただいておるわけでございますが、かねがね生糸業者からは、この辺のところをもっとフリーにしていただきまして、安い原糸というんでしょうか、それを買わせていただきますればまた勝負になるのではないでしょうか、こういうことも言われるのでございますが、要すれば安定的な価格でということが一つ生糸産業
そしてまた、今先生がおっしゃいましたように、山村における養蚕ということ、あるいは歴史と伝統のある我が国の生糸。産業、もろもろの問題等を十分に配慮しながら今回の処置を行ったわけでございます。
それからもう一つは、この今回の改正の主要な点が、どう考えましても日本の養蚕業あるいは生糸産業の将来にとって重大な、非常に暗い影を投げかけている、そういう面ではやはり最終的に農水省の将来に対する見通しをもう少し明確にしておきたいということで、非常に短時間の中でございますが、ひとつ簡潔な御答弁でお願いしたいと思うわけであります。 まず第一点は、繭の生産費のカバー率の問題でございます。
しかし、蚕糸業関係の品目、これは繭も生糸も絹製品もそうでございますが、日本の生糸産業の輸出競争力が非常に強かった時代におきまして既に自由化をいたしました商品でございまして、輸入数量の縮減のためには輸出国との話し合いをベースにせざるを得ないということでございます。
それから農水大臣、これは大変な状態だということで、何が大変かと言えば、もう私が言うまでもないと思うんですけれども、生糸産業ですね、養蚕農家だとか、機屋さんだとか、そういう皆さん方の要求をどういうふうに満たしていくかということ、国内でいま大変もめているわけでしょう。基準糸価だって決まんない状態でしょう。ところが、輸入業者はどんどんこうやって不正が野放しにされていったら大変なことになると思うんですよ。
したがって、いわゆる自主検査と言ってもそんなに安易に考えるわけにはまいらぬわけでありますから、つまり国がする検査機関というものをフル回転して、そうしてやはり将来の養蚕業を展望していく、生糸産業を展望していくというたてまえに立たなければ私は非常に問題がある、こうただいまは指摘をしておきますが、これについて農林水産大臣いかがでしょう。
そういうことでむしろ宣伝をしなくてはなるまい、こう思って考えておる一人であるわけでありますけれども、その問題は別にいずれかの機会で、まあそれは主として農水委員会ということにもなりましょうが、やってみる機会があればやるということにいたしますけれども、どうもこの生糸検査所の廃止問題——統合というけれども、私は廃止と、こう実は言っておるのでありますが、これは私一人の直感ではなかろうと思いますけれども、何となく日本の生糸産業
私も認識を実は改めたわけでございまして、生糸産業と言えばこれは日本古来の有数な産業でもあったわけでありますが、とにかく単に国内ばかりではなくて、横浜生糸検査所で策定をされました基準が全世界の生糸の流通の一つの基準になっておる。
総合農政において中心的役割りを果たすべき養蚕業並びに生糸産業の最近の状況について聞きたい。ことに最近における生糸需要と養蚕業の実態並びに今後の繭生産対策の方向について、農林省の方針なり具体的な施策を承りたい。
それから、わが国の生糸産業の立場をどうするか。これはいま米の調整問題というのがありまして、転作を何にするかという問題があるのですが、その転作対象といたしまして蚕糸業というものを一つ加えておるわけです。
○福田国務大臣 これは、ほんとうの意味は国内生糸産業を保護する、こういうことであります。この間農林省の局長がここへ参りまして、その必要なゆえんをるる御説明申し上げたわけなんですが、どうも背後地の非常に豊かな中共生糸が、どうやら関税を引き下げる、こういうことになりますとわが国に殺到する傾向を持つであろう。わが国の生糸はそれに対して保護という考え方をとらなければならぬ、こういうことであります。
その点について、今後の需給の見通し、韓国より中国のほうがなぜ日本の生糸産業にとって障害があるのか、それをもっと具体的に論拠を示していただきたい。
あらゆる障害はあると思いますが、ぜひ前向きの姿で、生糸産業全般にわたる需要政策を実施していただきたい、かように思う次第であります。
○樋上委員 いまちょっと聞き漏らしたのですけれども、生糸産業として見た場合の国際環境は、なかなかむずかしい問題があるように感じます。
そういう意味においては、今日の日本の生糸産業あるいは繭産業というものは、きわめて不健全なものであり、きわめて内容的に矛盾と欠陥を持った状態の中で海外に出ようというのでありますから、海外に出たときにおいても、きわめて生糸それ自体が不安定であります。言うならば、親の経済基盤がはっきりしていないところに外遊をさせていい勉強をしてこいといったって、そうはいかないのであります。
御承知のとおり、日本の民族の歴史とともに発達してまいりました日本の生糸産業が、最近、政策的にも、経済上の地位等においても、非常に低下していると同時に、特に貿易の面において日本の生糸のシェアというのはだんだん落ちてまいったように見られます。
ことに、最近の日本の生糸産業が、あるいは欧州で足を洗ってしまうとか、アメリカでさえも漸次減ってきておる、こういうような状態の中で操短をやらなければならなかった日本の蚕糸業界の態度について、そういう市場の反響というものはあったかどうか、お伺いしたい。
非常に多くの零細な農民まで含むこの生糸産業というものは、もうけがあまりに少い。そうして、この外貨を使ってくる砂糖その他の輸入業者らが、ぼろもうけをしているという貿易が、今日、日本では行われているわけであって、こういう点に対する改善を行わなければならぬ。
○芳賀委員 もう少し具体的に、すでに検討をしておると思うのですが、大臣も御承知の通り、生糸生産の約二五%ぐらいは国用生糸が生産されているのですから、生糸産業全体の中からも決して軽視できない。生産量から見ても、また国内における商品の市場性から見ても、これを上場させないとか、そういう論議の時代ではないと思う。
しかしまたこの状態をいつまでも放置しておくということもこれは好ましくないことである思いますし、この機会にやはりこれらの諸君にも協力を求めて、この施設整理の機会に全体の生糸産業が一定の軌道に乗って、そして強力な態勢に発展できるようにするということは、最も望ましい機会だと思いますので、政府としても特にこれに力を注いで、誤まりのないような方法でぜひこれはやる必要があるので、繰り返してお尋ねしておきます。
○井出国務大臣 御案内のように従来生糸産業というものは、その圧倒的大部分が輸出でございましたし、また戦前の姿はくつ下に向けるということであったわけでございます。従いまして国用の持っておるウエートが比較的低かったということでございました。戦後の今日の事態はだいぶん趣きを異にしておると思うのでございます。
これは生糸産業は農林省の所管だから安いということじゃないのですが……。ですからそういう非常に隔たりがあり過ぎるような状態というものは、今回の整理案等によってどの程度是正されるか。そういう点に対しても第二点としてお尋ねをしたいのです。
○芳賀委員 大体わかるわけですが、結局輸出産業としての今後の生糸産業のあり方は、何としてもやはり企業努力というものが一番大事ですからね。
従いまして、日本の生糸産業あるいは蚕糸政策のあり方にいたしましても、戦前とはよほど頭の切りかえをしなければいけない時期になっておるやに思うのであります。たとえば戦前は婦人の靴下に向けられる。こういうことを中心に問題を考えましたから、そこでは繊度の問題とか糸の質が均一でなければならぬというふうな問題が中心であったようでございます。