1947-12-03 第1回国会 衆議院 厚生委員会 第36号
しかるにこれまた歸つてきますると、何らの措置も講ぜられず、金は返つてこない、こういうような状況でありまするので、非常に生活關係が苦しくなつております。なおまた御承知のように、滿洲開拓に從事した人々も、これまた一切の財産を放擲して、裸一貫で歸つてきておるのであります。しかも内地においては、開拓政策が國策として重點をおかれて進行しておるのでありますが、多數の開拓者は、未だほとんどその職についていない。
しかるにこれまた歸つてきますると、何らの措置も講ぜられず、金は返つてこない、こういうような状況でありまするので、非常に生活關係が苦しくなつております。なおまた御承知のように、滿洲開拓に從事した人々も、これまた一切の財産を放擲して、裸一貫で歸つてきておるのであります。しかも内地においては、開拓政策が國策として重點をおかれて進行しておるのでありますが、多數の開拓者は、未だほとんどその職についていない。
この扶助の中に扶養の義務が入るのだということでありまするが、更に附加えて、外の生活關係でも扶け合わなければならんと、そういつたような御説明でございまするが、そういたしますることは、却て扶養の義務自體を曖昧にせしめる。七百九十條に扶養の義務ということが、明確に規定してあつたのに、それを特に削つたというようなふうにも解釋される虞れがあるのではないかと存ずるのであります。
今でこそ日本は食糧に非常に困つておりますから、輸入の大部分は食糧であつて、七十パーセントくらいが生活關係で、あとが經濟復興の關係だというような状態でありますが、こういう状態をむしろ逆にひつくりかえして、食糧は少くても濟むが、經濟復興のために必要なものがたくさん輸入できるというふうにしていきますれば、日本とすればいいわけでありますから、何も桑を全部引抜いて食糧をつくるということをやらなくても、適地適作