1978-02-16 第84回国会 衆議院 内閣委員会 第4号
この場合、農用地、河川、港湾等の汚染に対する原状回復事業や、健康被害、生業被害等深刻な被害の救済については、国民の生活の維持、民主の安定、不公平の是正、農漁業政策等の政策上の配慮等種々の観点から加害及び被害の態様にてらし個別に公費負担が妥当かどうかを判断する必要がある。また、これとあわせ、又は独立して民間団体からの寄附金等により救済を行っていくことも費用負担のあり方として考えられる。」
この場合、農用地、河川、港湾等の汚染に対する原状回復事業や、健康被害、生業被害等深刻な被害の救済については、国民の生活の維持、民主の安定、不公平の是正、農漁業政策等の政策上の配慮等種々の観点から加害及び被害の態様にてらし個別に公費負担が妥当かどうかを判断する必要がある。また、これとあわせ、又は独立して民間団体からの寄附金等により救済を行っていくことも費用負担のあり方として考えられる。」
したがって、残りました生業被害等につきましても、これに対する何らかの補償制度を制度としてつくり上げることが必要であるということは、よくわかっておるわけでございまして、この点につきましては、その被害の態様あるいは因果関係の究明等との関係もございますので、農林省その他と協力しながら、今後制度化をはかってまいるということにしているわけでございます。
わが党は、健康被害のみならず、漁業被害等の財産被害、生業被害等の公害損害を救済するための公害損害賠償保障法案要綱をすでに発表しておりますが、その中では、原状回復を第一義として、被害者の請求と原状回復が困難である場合に限って、金銭による補償が許されることを明記しております。 漁民が真に望むのは、きれいな海のもとで、PCB、水銀の含まれていないきれいな魚をとりたいということであります。
生業被害等については、関係者間の話し合いで適切な補償がなされるよう指導してきたところでございまするが、このたびの被害の深刻さにかんがみ、緊急のつなぎ融資措置を講ずることとした次第であります。 たん白源の確保につきましては、農林省は従来国民に食糧の安定供給を一大使命といたしておりまするが、私としては安定供給かつ安全供給をしなければならないと存じます。
一、無過失損害賠償責任の対象となる被害の範 囲を農業、漁業等に係る生業被害等の財産被 害にまで拡げるようすみやかに検討し、所要 の措置を講ずること。 二、無過失損害賠償責任の制度を、公害対策基 本法に定めるすべての公害に適用するようす みやかに検討を進めること。 三、公害事案について因果関係の推定規定を置 くことについて積極的に検討を進めること。
一、無過失損害賠償責任の対象となる被害の範 囲を、健康被害に限らず、農業、漁業等に係 る生業被害等の財産被害にまで拡げるようす みやかに検討し、所要の措置を講ずること。 二、無過失損害賠償責任の制度を、大気の汚染 及び水質の汚濁に限らず、土壌の汚染、騒 音、振動、悪臭、地盤の沈下等他の公害にも 適用するようすみやかに検討を進めること。