2005-02-25 第162回国会 参議院 憲法調査会 第3号
新しい人権と呼ばれている自己決定権や生命倫理に関しては、人工妊娠中絶や尊厳死、安楽死の問題、あるいはクローン技術、ヒト胚移植などの生命科学技術の研究や人への応用などの例で明らかなように、個人の希望と人間の尊厳、そして学問の自由などの重点の置き方の違い、思想信条、宗教の違いなどによってその対応は各国、各州で様々であります。
新しい人権と呼ばれている自己決定権や生命倫理に関しては、人工妊娠中絶や尊厳死、安楽死の問題、あるいはクローン技術、ヒト胚移植などの生命科学技術の研究や人への応用などの例で明らかなように、個人の希望と人間の尊厳、そして学問の自由などの重点の置き方の違い、思想信条、宗教の違いなどによってその対応は各国、各州で様々であります。
憲法が制定されて六十年、最も変わったことの一つは、先端生命科学技術ではないかと思っております。 言うまでもなく、二十一世紀は知の世紀と言われております。島国で地下資源のない日本がこれからよって立つところは、言うまでもなく科学技術創造立国としての存在だと思います。そのときに、憲法十三条の個人の尊重だけでいいのだろうか。また、二十三条には、学問の自由は保障されるとございます。
日本の憲法は充実した人権規定を持つと言われておりますが、今は、地球環境問題の深刻化、情報化社会の進展、生命科学技術の発展など、この憲法制定時には予想もされなかった社会状況の変化が生じております。このような変化に対応するには現行憲法の人権規定ではカバーし切れない部分があって、人権保護の視点から新たな人権規定を設けるべきだと考えております。
このバイオエシックスに関して、生命科学技術に関する規制というものが、アメリカ、ヨーロッパ、日本、それぞれ異なって言われていると思います。アメリカは、連邦法レベルの法的規制には消極的ですが、ヨーロッパは、包括的な法的規制を設ける傾向にあると聞いております。
しかし、情報社会、技術や生命科学技術など、異常に発達した二十一世紀社会において、従来の基本権だけで社会的正義の実現は不可能と思われます。 そこで、基本的人権についての発想の発展があってしかるべきであります。人権を個人に限定せずに、一定の条件の下、公共財的なものとして性格付けられないかという問題提起をしようとするものでございます。
その場合、極めて高度な技術による情報の伝達とか、あるいは生命科学技術の発達とかというもので、近代で確立した人間社会の人権のありようというものがかなりやっぱり考え直さなきゃ駄目じゃないか、あるいは新しい価値とか制約を付けなきゃいけないのかという気がしております。
教育その他、これはもう皆大切でございますので一生懸命やりたいと思いますけれども、二十一世紀の日本を考えたときに、福祉にもつながるし、豊かな生活、あるいは産業にも大変大切であります生命科学技術、これを日本で本当に早く確立していかなくてはいけないと思います。 幸いに、私、そちらの方も専門の一つでございますので、皆様方の御協力を得て一生懸命やりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
例えば、三井情報開発株式会社総合研究所が社会的合意形成に関する調査というのを科学技術振興調整費調査研究報告書ということで出されているわけですけれども、例えば生命科学技術にかかわる情報は九七・二%の回答者の方が適切に提供されていないと。それから、国民の側に適切な情報を受け入れるだけの十分な体制がないというのが四八・三%という回答者でございます。
さらに、検討をいろいろしていく総合科学技術会議は、日本の社会が生命科学技術の人への適用についてどこまで容認するかという問題に深い議論をして、そして国民の声を聞いてこたえていくという役目があるというふうに思いますので、本当にこれから、特定胚をつくることについてはどういう意味を持っていて、それによって何をしようとしているのか、情報を出して説明をして、広く意見を聞いていく。
をお使いになったのかなと改めて思い返しているところですが、ちょっと思い出せないのですが、関係するという言葉をお使いになったかどうかわかりませんが、ただ、あのときの議論は、参考人の方がおっしゃったのは、つまり、生命倫理委員会が基本的に答申を出して、そのことに基づいて法案がつくられていくだろう、その法案の結果が、御自身が関係なさっている、あのときはたしか神戸のことが出ていたと思いますが、そういった生命科学技術
技術の急速な進歩がある中で、生命科学技術に対する国民の不安も大きくなっています。しっかりと人間の尊厳、生命の尊厳の保たれる規制を先んじて設ける必要があります。 また、そのときに、専門家と関係省庁のつくるガイドラインという国民に見えない形でつくられた規制では、後日、問題を起こしたときに、国民の間に不信感が生じるのではないでしょうか。
次の質問を総理にしたいと思うんですけれども、生命科学技術の発展は、医療・福祉分野、そのほか農林水産業の分野、それから環境関連分野、その他製造業分野など、さまざまなところで新産業創出に大きな貢献をするものと期待されているわけであります。とりわけ、遺伝子分析あるいは遺伝子組みかえ等の技術やそれから発生工学などの分野では先進諸国もしのぎを削っているわけであります。
その結果、情報が機密にされ、あるいは少数の限られた当事者だけが情報を独占する、こういうことになりますと、民主主義と相入れないものがあるわけでありまして、そのためにこのような先端技術として、生命科学技術の場合、情報の十分な公開が確立して、それを市民が理解できるようにしなければならない、こう思うわけであります。
同研究所における生命科学技術の特色は、ハムスターを利用したヒト細胞大量増殖技術という独創的な技術を駆使して、人体にとって有益な生理活性物質の発見、量産に努めていることであります。