1961-10-09 第39回国会 衆議院 予算委員会 第6号
フィッシャー方式は理想算式だと推奨しておられるのです、「賃金数学」という瀧本さんが書いた本の中に。ところが、フィッシャー方式もとっていない。一番その格差が小さく出るラスパイレスの方式をとっておる。これは、私は、国家なり政府に報告書を出す場合には、あなたの意見はもう聞きませんが、ラスパイレスだけじゃいかぬ、参考のためにパーシェとかフィッシャーというものも報告書の中に入れるべきです。
フィッシャー方式は理想算式だと推奨しておられるのです、「賃金数学」という瀧本さんが書いた本の中に。ところが、フィッシャー方式もとっていない。一番その格差が小さく出るラスパイレスの方式をとっておる。これは、私は、国家なり政府に報告書を出す場合には、あなたの意見はもう聞きませんが、ラスパイレスだけじゃいかぬ、参考のためにパーシェとかフィッシャーというものも報告書の中に入れるべきです。
○村瀬委員 それでは安本長官にお伺いいたしますが、今行われておりますものは、フイツシヤー理想算式パリティー計算と言つておるものでありますが、これは明らかに自由に、作為的にどうにでもなる算式である。ほんとうのフイツシヤー式ではありません。
從つて正確なる騰貴率を算定する場合に何らかそこに方式を用いざるを得ない、こういう場合に普通の用いられておりますのがフイツシヤーの理想算式でありまして、日本政府におきましても從來から消費者價格指数を統計局で算定いたしまする場合にもこの方式を用いてやつておるのであります。このパリテイ計算にも又その資料を、その方式を採用したのであります。
こういうふうにして両年度のウエイトをその当時のそれぞれの時期の價格によつて價格指数を出しまして、この両年度のすべての價格の指数の総合計を、單に算術平均するのではなくて、幾何平均をすることによつて、即ちこの場合に、フイツシヤーの理想算式という算式の方法を用いまして、最後の指数を出したわけであります。その最後の指数が六二倍五五になつたということを意味するのであります。