1994-06-10 第129回国会 衆議院 厚生委員会 第8号
いずれにしましても、患者さんの一部負担を定率にするという発想が現行健康保険法の中には根強く入っております。この点をやはり大きく見直していくことをしないと、先ほど申した、例えば一方の目的が医療機関の経営の安定化、他方の目的が患者負担の公平という、この二つの目的を同時に実現しようとしますと、さまざまな矛盾が出てまいります。
いずれにしましても、患者さんの一部負担を定率にするという発想が現行健康保険法の中には根強く入っております。この点をやはり大きく見直していくことをしないと、先ほど申した、例えば一方の目的が医療機関の経営の安定化、他方の目的が患者負担の公平という、この二つの目的を同時に実現しようとしますと、さまざまな矛盾が出てまいります。
○政府委員(目黒克己君) これは私どもの所管にかかわることではございませんけれども、厚生省全体の問題であろうかとは思いますが、やはり現行健康保険制度を含めまして、医療制度あるいは生活保護の制度等々を含めましたものの中で対応をしていくのであろうというふうに考えているのでございます。したがいまして、特別に補償という形でそれを担保するようなことではないということで御理解をいただきたいと思っております。
○浦井委員 だから、私が聞いているのは、その場合に現行の健康保険法をとこか改正するのか、それとも現行健康保険法でやれるのかということを聞いているわけです。
しかしそれを実現しようとする場合に現行健康保険制度のそれぞれが持つ問題点、これについての改善、改革策というものと相並行した本法案の提案というものがなければ、これはただ国の支出を軽減するために各保険は金を出してくれということに終わるのではないか。このような懸念を深くするものでございます。これに対するお答えを承り、通告はもっといたしましたが、時間を守りたいと思いますので、質問を終わります。
一つには、現行健康保険制度の中で薬の大量消費を助長する側面があり、二つには、企業の大量生産に基づく添付や値引きの不当な販売姿勢に原因を求めることができるのであります。したがって、薬害防止のためには、薬事法の改正のみならず、健康保険制度の改革や一日も早い医薬分業の完全実施等の強力な施策が要求されるのであります。
しかし、あえて、このような措置を講ぜざるを得なかったところに、現行健康保険制度の矛盾点を露呈していると言わざるを得ないのであります。すなわち、あくまでも受益者負担の原則を貫く保険をたてまえとするゆえんのものであるからであります。
現行健康保険制度のもとにおいては、医療の拡大再生産というのは不可能でございます。たとえば外科の有床診療所あるいは病院、主に中小でございますが、こういうところでは外科の専門医がメスを捨ててしまっている、そして入院する部屋を閉鎖してしまっている、こういう状態が非常に多く見られるようになりました。これは社会的にも大変大きな損失だと思うのです。
また技術的な問題から検討いたしますと、いまお話に出ました現行健康保険法等の傷病手当金は標準報酬というものを基礎にして算定されておりますが、国保の場合には農業とかあるいは自営業者とかいうふうなものが非常に多くて、どういうような技術的な方法をとるかという問題もございまして、この傷病手当金の制度を全部の保険者について義務的な実施をさせるということについては、現段階においてはなお検討を要する問題ではないかとわれわれは
相当高額な国庫負担を投入いたしておりますけれども、やはり保険料についてもおのずからその限界もございまするし、給付の改善についても、当面緊要のもの、当面一番要望の強いものから着手をしていくということが今回の改正のねらいでございますので、そういう意味合いから、家族埋葬料につきましては、当面、現行の健康保険の支給額にまず合わせまして、それから、その後において改善を考えていく、そういったことで、とりあえず、現行健康保険法
その証拠に、現行健康保険法の中にも強制設立の項があるのであります。これは一回も活用されておりません。そして政府のほうは政府管掌健康保険というものが中心で、組合保険はむしろそれに対する補足的なものだという宣伝をいたされまして今日に至ったのでございますが、現在は少し政府の態度も変わっております。
之について種々事情はあるかも知れませんが、何れも直接には担当厚生技官の不遜極まる高圧的なる官僚独善的態度の然らしむるところであり、間接的には現行健康保険制度特にその監査制度及び機関指定制度の欠陥と不合理に基くものと信ずるものであります。之あるが為め我等数万の健康保険医が如何に毎日毎日不安の中に診療に従事して居るかを御賢察願いたいと存じます。
従いまして、この場合は、現行健康保険のように、医師を登録した機関を指定するというのも、一つの方法だと思うのであります。というのは、機関の持っておりまするそういう法律的にまだブランクになっているところを、医師を登録するということによってカバーできると思うのであります。
われわれの医療保障のあり方は、保険中心主義によらず、国費中心主義の医療保障を確立することでありまして、一般国民を対象とする国民健康保険にあっては、少くとも現行健康保険の内容と同程度に引き上げるべきであり、被保険者の負担についてもこれを軽減して一部負担はこれをやめて全額給付を行うべきであると考えるのであります。
これらの人たちは、任意包括の形式で、現行健康保険制度の中にその半数を吸収するのだと申しておられますが、私はここに見のがすべからざる政府の非情を指摘しなければなりません。この零細企業の従業員諸君は最も激しい生活困難の波に洗われている人たちであり、これらの人々こそ社会保障の最も強靱な網をもって救われなければならない人たちであります。
現行健康保険はこのような場合の特別の計算は別にいたしております。従って術者がそれによって損害を受けないようにいたしてはございますが、そのような事例があることは事、実のようでございます。
と申しますのは、もとより現行健康保険法が現物給付という建前にあることは私も十分承知しておるわけです。大体医療を物と見る表現からしてほんとうはおかしい、現物給付というようなことを……。従って物と見るからお説のように規格が要って、物にはこれこれの条件がなければならぬというようなことになってくる。医療は物じゃない、動いておる。
(3) 政府は、現行健康保険の診療報酬の点数並びに単価を含む診療報酬支払方式を再検討し、医師、歯科医師及び薬剤師の待遇改善を速かに行うことを要望する。 (4) 現在医師会、歯科医師会、薬剤師協会の三団体については、従前におけるが如き特別の法制がないため、国民医療の普及発達並びに公衆衛生の向上を図るべきこれら団体本来の使命達成上、真に遺憾なる状態にあるものと言わざるを得ない。
(三) 政府は、現行健康保険の診療報酬の点数並びに単価を含む診療報酬支払方式を再検討し、医師、歯科医師及び薬剤師の待遇改善を速かに行うことを要望する。(四) 現在医師会、歯科医師会、薬剤師協会の三団体については、従前におけるが如き特別の法制がないため、国民医療の普及発達並びに公衆衛生の向上を図るべきこれら団体本来の使命達成上、真に遺憾なる状態にあるものと云わざるを得ない。