1949-05-12 第5回国会 衆議院 本会議 第27号
委員会におきましては、本案は現下青少年の犯罪激化の傾向にかんがみ、少年の育成保護に必要な改正と認め、討論を省略し採決に入りましたところ、全会一致をもつて原案通り可決いたしました。
委員会におきましては、本案は現下青少年の犯罪激化の傾向にかんがみ、少年の育成保護に必要な改正と認め、討論を省略し採決に入りましたところ、全会一致をもつて原案通り可決いたしました。
青少年犯罪防止に関する決議案 新日本の再建復興は、心身の健全な青少年の育成教化に俟つもの頗る大であるが、現下青少年の不良性、犯罪性激化の傾向に鑑み、政府は、この際青少年が民族の原動力であることを強く認識して、速やかに青少年の適正な育成、積極的な品性陶冶と強力な保護矯正を図るため、左記諸施策を実施すべし。
しかるに現下青少年の不良化、犯罪化の傾向はまことに憂うべき、恐るべき事柄であります。東京観護所におけるあの放火逃亡の事件等より見ても、はたして政府は十分なる少年保護の施設を行つているか、またその教化の方針も完全であるか等、いろいろ考えさせられるものがあります。
現下青少年の犯罪が激増しておりまして、また不良化が著しいことはお述べになつた通りであります。まことに憂うべき状態だと思うのであります。これに対しましては、まず学校教育の面からいたしまして、学生に対する訓育の面から指導いたしまして、まず彼らの自覚を促して、かような不良な行動のないように努力せしめるという施策を現にとつておるのであります。