1947-10-01 第1回国会 参議院 治安及び地方制度委員会 第8号
或囚人が申しますのに、班長連がこんなに骨折つて出そうとしたのは池谷のような乱暴者は早く出してしまつて、そうしてその横暴から免れようという氣持が多分にあつたのじやなかろうかと、こういうふうに言つております。或いはそういう面も大いにあつたのではないかと思う程であります。野村所長は極めて温厚な人でありまして、まあ決断力のない。
或囚人が申しますのに、班長連がこんなに骨折つて出そうとしたのは池谷のような乱暴者は早く出してしまつて、そうしてその横暴から免れようという氣持が多分にあつたのじやなかろうかと、こういうふうに言つております。或いはそういう面も大いにあつたのではないかと思う程であります。野村所長は極めて温厚な人でありまして、まあ決断力のない。
そこの第一班の一同、又他の班長連に今日仮出獄になりますという挨拶をいたした。この点について疑問があります。これは後で申します。そういうふうに私共は聞きました。当日今日仮出獄になるという挨拶廻りをした。ところが本人は実は九月六日に仮出獄になる中には入つていない。それは十月何日でしたか。十七日でございましたかその日に入つておるのであつて、九月六日には入つていない。
それが、その場に集つておりました班長連十數名の感情を刺戟いたしまして、更に所長に対しまして詰め寄り、暴力に訴えてでも池谷を釈放させるというふうなことで殺氣立つて参りました。遂には丁度その当時工場から 作業を終えて出て参りました一般受刑者等もそれに合流いたしまして、或いは椅子を振り上げ、或いは拳骨を振り上げまして、そうして増井看守と野村所長に毆り掛つたのであります。