1989-11-30 第116回国会 衆議院 内閣委員会 第4号
我々は、そう敵視政策を持っているわけではないだろうとむしろ弁明をし、かわって釈明をしているようなわけなんですけれども、しかし、向こうがそう見るのは、特に向こうから政治関係のお客さんをお迎えする、政府のある程度高級レベルの人たちなんかが――かつて、そうトップレベルと言わないまでも、朝日友好協会の副会長をやっておられた玄峻極さんが来られた。
我々は、そう敵視政策を持っているわけではないだろうとむしろ弁明をし、かわって釈明をしているようなわけなんですけれども、しかし、向こうがそう見るのは、特に向こうから政治関係のお客さんをお迎えする、政府のある程度高級レベルの人たちなんかが――かつて、そうトップレベルと言わないまでも、朝日友好協会の副会長をやっておられた玄峻極さんが来られた。
かつてまた、日朝漁業暫定協定の契約更新のために玄峻極、当時朝日友好協会副会長でありましたが、国会議員でございます、その方が三回目においでになろうということでこちらから招請をした。ところが日本政府がビザを出さない。
その翌日九月十一日玄峻極という対文協会の副委員長の方が団の方の宿舎までお越しになりまして、相互主義ということを大変強調されまして、北朝鮮の方としては、このためには相互主義をぜひひとつ尊重してもらいたいということを強調した。
この協定が切れたのは、漁業問題などの予備折衝のため訪日しようとした朝鮮代表団の団長玄峻極氏の入国を政府が拒否したことが直接の原因になったことはよく知られているところであります。その後、政府は入国を認める方向に方針を転換したのでありますが、一度こじれてしまった関係は容易には修復しがたく、今日に至ってしまったわけであります。
この朝鮮民主主義人民共和国との関係において、漁業協定に向こうの玄峻極朝日友好親善協会の会長が来るというのを日本政府が拒否して、それがために民間における漁業協定というものがとまっておるわけです。これを打開するためには、日本政府の朝鮮民主主義人民共和国に対する考え方が大きく変わってこなければこの打開の道も求めることは困難ではないか。
この民間漁業協定の問題は、昨年、日本政府が玄峻極団長の入国を拒否するというふうな挙に出たことで、期限切れ前の再交渉ができなかったわけです。そういうことで、七月一日から無協定状態になったままになっています。
玄峻極氏の入国問題もいろいろございます。だけれども、それよりどう考えておられるのか。これは、特に大臣の近くの皆さん方は非常に気にしておられるはずですね。ぜひひとつ大臣のお考えも聞きたいと思っています。日韓、日朝、そうした関係についてお願いします。
玄峻極氏は、いわゆる日朝民間漁業協定の延長を交渉するということで入国を希望するということは法務省としても伺っていたわけでございますが、実はこの玄峻極氏の入国については、入国申請がなされておりませんので、法務省の方はこれを拒否しているといま委員がおっしゃいましたけれども、これは手続上はそういうことではないわけでございます。
○宮崎説明員 先ほどもお答えいたしましたとおり、玄峻極氏以外の人間が団長になってこられるということでありますならば、そのときはケース・バイ・ケースに考えるということでございます。
いまのX氏を代表としての代表団はどうかというお話でございましたが、法務省といたしましては、玄峻極氏以外の人物について全く問題にした経緯はございません。玄峻極氏につきましても、先ほど申し上げましたように、入国申請はまだないわけでございまして、そういう意味では、特にその入国拒否ということを決めたという段階ではないわけでございます。
○田英夫君 いや、玄峻極団長の入国は認めないということが先日政府側から示されて、そのためにこの交渉が行われていないというのが現状です。
○政府委員(藤井宏昭君) 玄峻極氏につきましては、ただいま申し上げましたとおり、正式な入国申請はございませんけれども、玄峻極氏が団長として訪日するという可能性について種々お話がございまして、これにつきまして外務省としての態度を申し上げております。
○日野委員 済みません、玄峻極氏についてどうだと言われたのですか、ちょっと聞き取りにくかったので……。
○藤井(宏)政府委員 玄峻極氏は過去三回日本に参っております。一番最近は、昨年の六月に訪日なさっておるわけでございますけれども、その際に、入国の条件といたしまして政治活動を行わないという条件を付したわけでございますが、この条件に違反いたしまして、全斗煥大統領等に対する誹謗を行ったわけでございます。したがいまして、玄峻極氏の入国を認めるわけにはまいらないというのがわれわれの立場でございます。
○木内政府委員 大変申し上げにくいことでございますが、昨年来られた玄峻極氏の入国に際しましては、現在の現状にかんがみまして、政治活動を御遠慮いただくということで御相談いたしておったわけでございます。関係の先生方もその点は十分了承されたものと私ども承知いたしております。