1961-04-11 第38回国会 参議院 大蔵委員会 第20号
それを世界一の保険制度なんて思っている独善ぶりが、私たちのやはり危惧の念を抱く原因なんですよ。もっと謙譲な、謙虚な気持で国民のことを考えなければいかぬと思う。
それを世界一の保険制度なんて思っている独善ぶりが、私たちのやはり危惧の念を抱く原因なんですよ。もっと謙譲な、謙虚な気持で国民のことを考えなければいかぬと思う。
行政機関の組織の基準を定め、その組織を整備することを目的とした国家行政組織法が、かくのごとき、理由とはなり得ない理由のもとに、かくも簡単に、ないがしろにされてかまわぬという考えそのものにも問題があるし、法制局、行政管理庁等が、当初このやり方に反対をしたのにかかわらず、これを押し切った独善ぶりそのものにも容赦できないものがあるのであります。
特に、去る十日夜の労働委員会の審議の過程における委員長の独善ぶりは、筆紙に尽しがたき醜態に近い態度で議事運営を行い、とにかく同日中に議了せんとするわれわれの協力も蹂躪し、労農党の質疑の通告を押え、これを許さず、最後に各派代表の討論中、日本社会党右派春日委員の討論発言中にもかかわらず、突如自由党委員より提議されたる討論打切りの動議を、討論者の発言を中止せしめることもなく、これを一方的に強引に可決し、案件
(拍手)憲法を無視して、実質的再軍備の既成事実をつくり、国権を濫用する治安立法をあえてしながら、しかも愛国心の高揚を口にし、また道義心の振興を国民に要求する吉田首相の独善ぶりは、それ自体愛国心をしぼませ、それ自体道徳心を根こそぎにするものと申さねばなりません。
しかるに、ひとり官外のみ依然として旧套を墨守し、非民主的なる独善ぶりをたくましゆうするにおいては、国家の前途すこぶる深憂にたえざるものがあります。
(拍手) しかして、吉田内閣が成立後の態度と施政の実情を見まするに、事ごとに独善ぶりを発揮いたしまして、たとえばその國会対策においては、劈頭から挑戰的敵本行動をとり、無用の摩擦混乱を惹起せしめるのみならず、その誤れる政治的感覚を基本としまして、國際関係においても、いたずらなる誤解を生ぜしめるばかりでなく、自己の欲する政策を無準備に專行せんといたしまして、しばしば蹉跌紛糾を繰返しておりますなど、まことに