1958-07-04 第29回国会 衆議院 外務委員会 第6号
○藤山国務大臣 私どもは賠償をやっておりますときに、先ほどお話のありましたように、独占資本云々ということ、独占資本ということ自体が社会党のよく言われる言葉でありますけれども、独占資本そのものがすぐ全部悪いとも私はいえないと思っておりますが、しかしそういうような意味で、何らか一部の人に恩恵を与えるとか、あるいは今のようなやみ的なものに利益を与えるとかいうようなことは避けたいと思っております。
○藤山国務大臣 私どもは賠償をやっておりますときに、先ほどお話のありましたように、独占資本云々ということ、独占資本ということ自体が社会党のよく言われる言葉でありますけれども、独占資本そのものがすぐ全部悪いとも私はいえないと思っておりますが、しかしそういうような意味で、何らか一部の人に恩恵を与えるとか、あるいは今のようなやみ的なものに利益を与えるとかいうようなことは避けたいと思っております。
しかし現在の段階におきましては、少くとも過去云々ということよりも、いわゆる国際的金融独占資本そのものが、もはや完全なフアシズムの体制に移行しつつあつて、その一つの発端として、今度の国会に見られますように、この重大な法案をごく短期間に審議させようとしている。これは通常国会においてもどうかと思われるようなものです。
しかしながらその独占資本そのものが、今日国際独占資本の前にいかに無力なものであるかということを身をもつて味わわれたものと考える。今問題は独占資本か集中排除かという問題ではない。なぜならば集中排除なんていいましても、それでたらめです。今まで一体どれだけ集中排除が実行せられておるか。そうして今電力ばかり集中排除ということを盛んに言つて来ておる。しかし問題は実はそこにない。
つまりこれは簡単に申しますと、独占資本そのもののしりぬぐいを、國民の税金によつて持つて行こうという従来のやり方の延長であり、しかも来年からはこれができないから、この年内に、このどさくさにあとくされがないように片づけて行こうという御説明であるが、どうしてもこれは承服することができない説明である。