1959-12-26 第33回国会 参議院 議院運営委員会 第18号
議長のやられている権力作用というものは特別権力作用であって、一般的な警察関係の権力作用とは別です。なぜかというと、言うまでもなく議院には議院の秩序を守る自律権もある。また自律権の最高の責任者として自律権を管理する責任を持つ議長がある。そういうことから、一般の道路その他院外のいわゆる一般国民大衆に対して管理者を持っていない院外の場合と、院内の場合に、これは分かれている。
議長のやられている権力作用というものは特別権力作用であって、一般的な警察関係の権力作用とは別です。なぜかというと、言うまでもなく議院には議院の秩序を守る自律権もある。また自律権の最高の責任者として自律権を管理する責任を持つ議長がある。そういうことから、一般の道路その他院外のいわゆる一般国民大衆に対して管理者を持っていない院外の場合と、院内の場合に、これは分かれている。
もしも、この法案が、加藤議長が衆議院において、さきに示しましたB案のように、ある地域を国会周辺区域として特別に指定することによって、議長の内部警察権の及ぶ範囲として拡大していたならば、あるいは議長はその地域におるけ個々の警察官に対する命令監督ができ、その意味において特別権力作用としての議長の責任を負うことができると思うのでありますが、この法案は遺憾ながらそうなっていないのであります。