1969-07-31 第61回国会 参議院 本会議 第40号
また、健保特例法延長法案の今国会提出にあたっても、総理並びに厚生大臣は、衆参両院本会議においてひたすら低姿勢を示し、二年間の延長を乞うたのであります。総理はいま私がここに立っているこの壇上において、国民に向かって異例の陳謝を行なった事実を、われわれはいまだ忘れるわけにはいきません。
また、健保特例法延長法案の今国会提出にあたっても、総理並びに厚生大臣は、衆参両院本会議においてひたすら低姿勢を示し、二年間の延長を乞うたのであります。総理はいま私がここに立っているこの壇上において、国民に向かって異例の陳謝を行なった事実を、われわれはいまだ忘れるわけにはいきません。
しかるに、今回の修正は、健保特例法延長法案を事実上廃案といたしまして、健康保険及び船員保険両法について本法の改正を行なうものであるが、これは当初原案の性格に本質的な変更を加えるものであり、いわば新たな立法措置と言えるのでありますが、大臣はいかにお考えですか、お答え願います。 第三といたしまして、衆議院の社会労働委員会におけるわが党議員の質疑を通じまして諸問題が新たに明らかにされました。
しかるに、これらの公約は全くほごにして、政府は健保特例法延長法案を提出してきたわけでありまして、これだけでも政府としましては、国民に対し重大な責任をとらなければなりません。ところが、政府・自民党は、この健保特例法延長法案を、関係審議会の意見も聞かず、一方的に与党修正をするという言語道断のふるまいに及んだのであります。
実質的な内容におきましても、特例法延長法案の基本をくずすものでは毛頭ありません。また、抜本改正を既定方針どおり、できるだけ早急に実施したいという政府の基本的姿勢には何ら変わりのないことは繰り返し申し上げているところであります。したがいまして、修正は公約のがれの手段という御批判はこれは全く当たっておりません。
特に、健保特例法延長法案の衆議院における審議については、さすがにマスコミも、「健保特例法修正案は提案理由の説明もなく、まして野党の質問も一切抜きのまま、委員会室の入り口でのもみ合いと怒号のうちに可決されてしまった。野党側が事実上の新法案ともいうべき修正案の中身が知らされないうちに採決が行なわれたわけである。国会史上例のない言語道断のやり方であった」と非難しておるのであります。
○八木一男君(続) その趣旨を尊重しても、その当時、少なくとも五百億円以上の負担をしなければ答申に忠実でないことを考えるとき、四十二年から四十四年の二カ年の国庫支出不足をおくればせに埋め合わせるためにも、その間の赤字は一切国で負担をするものとし、特例法延長法案などは断じて提出をしてはならないのであります。
(拍手) 六月十八日、健保特例法延長法案の提案説明が強行された前の日のことであります。森田重次郎さんは私に、このような委員会のあり方は考えなければならない、もしこのような委員会運営が続くならば、近い将来必ずファッショの台頭をもたらすと、こう言われました。昭和三十九年外遊をされ、イタリアの古代都市の遺跡を訪れた際の感慨をお漏らしになり、そして議会制民主主義のあり方について私にお話をされました。
さらに、労働大臣をつとめられて、労働者大衆に接し、議院運営委員長も歴任されて、野党各党との折衝や国会運営についても熟知されておるはずである小平君が、今回の健保特例法延長法案に対する自由民主党の暴挙——これまでの概念からすれば暴挙とすら言えない、むちゃくちゃなゲバ的強行採決によって国会運営を混乱におとしいれたことに対して、議会制民主主義を守るためにも何ら適切な処置を行なわず、政府・自民党の言うままに本会議
(拍手) そして、今回の健康保険特例法延長法案は、いまより二年前に、石井議長のあっせん過程で時限立法として生まれたものであります。この議長手元において各党が申し合わせたところの、二年間に抜本改正を行ない、特例法再延長は行なわないと約束されていたのでありますから、石井議事は、みずからの権威をみずからの手によって打ち砕いたことになり、行政府に対し完全屈服をしたことになるのであります。
国民の多くの関心を集め、その審議の動きが注目されている健康保険特例法延長法案に対し、二年前には、佐藤総理大臣はこの席から、二年先には抜本的改正案を提案するということを言明してきたことは、国民とともに語君も御承知のとおりであろうと思います。
そういう観点からお考えをいただいて、この健保特例法延長法案というものは通すべきではない、これは廃案にすることが日本国憲法の精神であるというふうに私は考えるわけであります。 現にまた、国庫負担の点について社会保障のやり方はどうかということがありますが、先生方の御意見の中で、健康保険等の医療保険は社会保障、医療保障の中核であるという御意見が各先生方からあったと思います。
本院社会労働委員会は、きのう二日から健保特例法延長法案の質疑に入ったばかりであります。たびたび指摘しましたように、この法案は、佐藤総理の公約じゅうりんという許しがたい行為の上に、それでなくてもおくれているわが国の医療保障を大きく後退させるものでありますから、本法案の審議には、特別慎重な審議が必要であります。このことは、与党はもちろん、良識のある人ならだれでも認めざるを得ない原則であります。