1972-08-08 第69回国会 衆議院 社会労働委員会 第1号
その中で、たとえば原水禁の国民会議では「核実験国政府は被爆者の治療義務に加え、あらゆる物質的、精神的損害について補償の義務を負うべきだ」こういうふうにもいっておる。それから核禁会議では「韓国人被爆者救援のため、韓国に原爆診療センターを設立する」という宣言をやったのであります。それから原水協では川崎の場合に、被爆二世の治療費を全額市で受け持つというような、いろいろなことが行なわれております。
その中で、たとえば原水禁の国民会議では「核実験国政府は被爆者の治療義務に加え、あらゆる物質的、精神的損害について補償の義務を負うべきだ」こういうふうにもいっておる。それから核禁会議では「韓国人被爆者救援のため、韓国に原爆診療センターを設立する」という宣言をやったのであります。それから原水協では川崎の場合に、被爆二世の治療費を全額市で受け持つというような、いろいろなことが行なわれております。
このような人的、物質的、精神的損害は一体いかなる地域の住民に与えたのでありましょうか。中国大陸の人民に対してでしょうか、それとも台湾の人民に対してであったのでしょうか。答えはおのずから明らかであります。全く明らかである。 政府は、日華条約で中国との戦争問題は片づいた、こう言うてきたのであります。
そうなってくると、農民がいままで受けた物質的、精神的損害を国を相手どって訴訟を起こしますよ。客土をしたために生産性が上がるから、その分だけは農民にも幾らか負担をしてもらわなければいかぬという考え方であるとするならば、これは問題なんです。(「低下した場合には補償するか」と呼ぶ者あり)そういう問題も出てくる。生産性が上がるとばかり言えない。低下した場合はどうするかという問題も出るくる。
日本のこの戦争の罪とは、具体的に申しますと、日本が交戦国に与えた物質的、精神的損害のことであります。第一に、中国に対して犯されたもの、次には、東南アジア諸国に対して犯されたもの、第三に、アメリカその他に対して犯されたものと、数え上げることができるのであります。
本協定による五億五千万ドルの賠償は、わが国にとって相当大なる負担を課するものであることはいうまでもないところでありますが、過去の戦争においてフィリピンに与えた莫大な物質的精神的損害に対し、わが国が本協定で約束した賠償を誠実に履行することによって日比間の友好関係を樹立し、さらに同国との間に政治経済の各般にわたる協力提携の関係を発展せしめ得ることとなる次第でありまして、本協定は窮極においてわが国の利益に
本協定による五億五千万ドルの賠償は、わが国にとって相当大なる負担を課するものであることは言うまでもないところでございますが、過去の戦争においてフィリピンに与えた莫大な物質的、精神的損害に対し、わが国が本協定で約束した賠償を誠実に履行することによって日比間の友好関係を樹立し、さらに同国との間に政治経済の各般にわたる協力提携の関係を発展せしめ得ることとなるのでありまして、本協定は究極においてわが国の利益