1949-05-24 第5回国会 衆議院 海外同胞引揚に関する特別委員会 第8号
それから各地に分散して一應おちついたときに、更生資金というものが多分最初七千円で後一万円になつたかと思うのですが、この更正資金の一万円というのも、今日の経済事情、物價高等においてはとうてい役に立たない、もちろんないよりましでありますが、更生の資金というほどのものにならないのです。少くともこれは二万円くらい融資をするという方向に持つて行かねばならぬと思うのです。
それから各地に分散して一應おちついたときに、更生資金というものが多分最初七千円で後一万円になつたかと思うのですが、この更正資金の一万円というのも、今日の経済事情、物價高等においてはとうてい役に立たない、もちろんないよりましでありますが、更生の資金というほどのものにならないのです。少くともこれは二万円くらい融資をするという方向に持つて行かねばならぬと思うのです。
それでは、とうてい今日物價高等の事業分量等からいたしましても、不足をいたしますので、何とかしてこの中金のわくを拡張するということが考慮せられなければならぬのであります。
生業資金を、今まで一世帶で七千円貸付を行なつておつたのでありますが、物價高等と睨み合せまして、どうしても金額を引上げて呉れという要望が全國からありましたので、それぞれ政府当局でも非常に努力を拂つておるのであります。
時局に鑑み物價高等によりまして、いたし方ないとは思いますが、貧困者が訴訟を起す場合、訴訟費用救助の制度が設けられておるにかかわらず、手續が非常に煩瑣で、訴訟費用を支辧することができないという證明書を提出させるについて、區裁判所において非常に嚴格にやるために、事實上はわれわれの淺い經驗によれば、ほとんど救助を仰ぐことができないような状態になつておりますが、今日全國的に見てどれくらいの件數のものが訴訟費用救助法