1948-06-10 第2回国会 参議院 予算委員会 第27号
税制につきましては經濟情勢の變化に即應して所要の改正を行い、特に先に申しましたように、所得税については勤勞者の負擔を大幅に軽減して實質賃銀水準の維持に資し、法人税につきましては外資導入等に備えて税率の引下げを圖り、一方間接税につきましては、物價體系と睨合せつつ國庫の減收を補う意味におきまして、或る程度の増徴を圖ることにいたしました。
税制につきましては經濟情勢の變化に即應して所要の改正を行い、特に先に申しましたように、所得税については勤勞者の負擔を大幅に軽減して實質賃銀水準の維持に資し、法人税につきましては外資導入等に備えて税率の引下げを圖り、一方間接税につきましては、物價體系と睨合せつつ國庫の減收を補う意味におきまして、或る程度の増徴を圖ることにいたしました。
○田口政五郎君 物價體系が今度の新豫算に織込まれておるあの程度に改正になりましても、百五十億程度の限度で十分とお見込になりますか。
○政府委員(永井幸太郎君) この百五十億、この豫算は目下の物價體系に基準をとつておるのであります。併し物價體系が變りますれば、輸出品も上る代りに輸入品も上るという見込でおりますので、そういう關係でありますので、多少の補足を必要とする、借入金が今よりは多くなければならんというような事態が來るかも知れませんが、大體において輸出品が上るときには輸入品も上るという見込みしておるような次第であります。
○田口政五郎君 現在のマル公も物價體系で只今仰せのようなふうに計算がなると思いますが、この次の物價體系が變つた場合、これはどういうふうに憂つて行くお見込ですか。
それから第二點の問題につきましては、御指摘になりましたように、昨年の物價體系におきましては、原材料と製品との關係において相當ズレがございます。具體的の例といたしまして銅が先に決まつたのであります。二次製品以下の電線その他が相當遲れたということは事實でございます。これはいろいろの關係がありまして實は遲れたのであります。事務當局におきましてもその點を非常に恐縮いたしております。
賃金と物價の問題が、昨年は千八百圓ベースと現在のマル公で一年間もんでもんでもみ拔いてきましたが、傳えられるように、賃金ベース三千七百圓、あるいはそれに基くところの物價體系、運賃、料金その他の値上り、あるいは米價の引上げというものが、今日どの程度でまとまるかわかりませんが、このバランスは、千八百圓のときのマル公と、三千六百圓ないしは三千七百圓と言われておりますところの賃金ベースがどう結末がつくかは別といたしまして
○淺利委員 鐵道運賃の三倍半の値上げをいたさずに、このままでやつたならば、一般物價體系の百十倍というものは、どのくらいに下るか、そういうような大きな見當の見透しはどうであるかという點であります。
併しながら新物價體系が決定いたしますまでは、誠に残念ではありますが、その扶助の増額ということは或いは至難ではないかと思うのであります。但し一應新物價體系が決定いたしますれば、直ちにその新物價體系に應じまして、生活保護法による扶助費を増額できますような準備を進めて始りますから、中西さんの御希望のような増額は適當な、比較的早い時期にそういう實現を見ることになるのではないかと思います。
恰もこのベースの問題については自分にも異議があるというふうな口振りではありますが、若しこれが昨日の衆議院における答辯のように暫定的のものであつて、四月になれば新しい物價體系と共に變えるんだ、こういうふうな考えでありましたならば、何故に第二條、即ち二千五百圓の暫定給與を支給するというふうなことをするかどうか、若し四月から勞相としてもう一度これを徹底的に檢討し直すという考えがあるならば、この際二千五百圓
それから新物價體系との關係というお話でございましたが、これはまだいわゆる新物價體系は手を著けておりませんのでありまして、勿論賃金水準の上昇によりまして物價に及ぼす影響等もございますから、これは改めて檢討しなければならんと考えております。どういう物價に修正するかということについては、まだ今日ここで申上げる段階に入つておりませんのであります。
以前千八百圓べースが決まりましたときには、それが新物價體系の基礎であるというふうな意味で、いわゆるベースが問題になつたと思うのでありますが、この度の給與水準というのは新物價體系との間に關係があるのかないのか、又これを策定される場合にそういうことが考えられたのかどうか、この點先にはつきりして置きたいと思います。
併しながら金融機關の中、少なくとも復金の立場といたしましては、今の政府の堅持しておられます物價體系というもの、これは一應側面的にも支持せなくちやならんという建前で、己むを得ずそういう態度を今でも取つておる次第でございます。これは運轉資金につきましても同様なことが言える譯でございまして、一例を取りますれば、最近の支拂人件費で、非常に各企業とも政府の基準賃金通りに拂つておるものは殆んどございません。
先程お話の中に、昨年上げなかつたので、そういうその後の財政上の苦しいことが累積して來たこともあるし、又昨年七月の新物價體系、これに基いて千八百圓ベースやら、或いは物件費の値上り、そういつたようないろいろな事情があつて今囘上げるのだというような御答辯を伺つたのでありますが、もう少しその邊を明瞭にして頂く意味におきまして、多少分折して御質問したいと思うのであります。
これは心理的な影響も相當あることは無論のことでありますが、併しこの影響というものが、このために、昨年度の新物價體系を變更する、この際變更しなければならんというような、決定的な打撃を一般物價體系の上には與えないという考え方であると、こう申したのでありますが、これは御承知のように多少古いのでありますが、ここにも通信費の占める生計費の割合というものがあるのですが、〇・二七という生計費の割合になつております
併しながらこれは今日の物價體系を改訂する、せなければならんということに必要は要素にはならない。そんなに決定的な打撃を新物價體系に與えない。これくらいの値上げというものは今日の物價體系はそれだけの彈力性を持つておる。これで今までの物價體系を改訂する必要はない。その程度の影響であると考えております。
まるで狐が木の葉を札の代りに渡しておるような御説明でありましたが、私共が明らかにこれは給與基準かどうしても維持できないからこういうことになりて来たんだ、かように信ずるのでありまして、その點におきましてほ、物價體系と睨み合した政府の根本施策が全く覆つて來ておるのであるかように私共は断定ぜざるを得ないのであかまして、同じ會期中に二度までも政府委員のいわゆる一時的な懸念のものが出る。
第五の鐵道運賃値上げを國會に付議その他に關する請願でありますが、學生運賃その他一般運賃の値上げに關する問題に關しましては、これは國會に付議することは財政法第三條によつて規定されておることでありまして、今囘の鐵道値上げに關することは、申すまでもなく新物價體系の成立に伴い、やむを得ず運輸省として同意いたした次第であります。
赤字を出すことを非常に心配してやつておりました關係から申しますと、安堵したのでありますが、その後鐵のスクラツプの價格が新物價體系によりましてトン當り千百圓に押えられたのであります。
もつとも最近の實情を見ますと、新物價體系によるマル公は、實際の取引關係においては、必ずしもマル公をオーヴアーしておるものばかりとは考えられない。マル公を割つておるものも事實ございます。特殊のものについてはマル公は三倍、四倍に上りましたが、なおかつマル公をオーヴアーしておる社會價格といいますか、そういうものがあるようでございます。
しかるに、本年の七月に實施いたしました新物價體系における、約十倍に上る石炭價格の大幅の引上げによりまして、北海道在勤政府職員の石炭講入費の増嵩ははなははだしいものがあるのでありますが、政府職員の現行の給與制度におきましては、毎月の定期的收入によつてはこれを支出することができないことは明かでありますので、本年度に限りまして、特別の手當をこの際支出いたそうとするものであります。
しかるに新物價體系ができ、石炭値段が改訂せられた後の人々は、現在ごく安くても冬になれば運送賃をまぜて千五百圓以下では配給品も手にはいりません今まで配給されたのは多いところで一トン、少いところでは半トンであります。こういうぐあいで、これは官廳に勤めておる人も民間の人も同じであります。
次に請願第三號、鐵道運賃値上げ反對に關する請願につきましては、審議の結果すでに新物價體系の一環として實施に移された事項でありますから、これは院議に付するを要せざるものと全員一致議決いたしました。
○奧野政府委員 この點は政府内におきまして、物價廳あるいは大藏省、また國際的には關係方面ともよく了解をとげて、この程度の増額によつては、いわゆる物價體系が維持できるという政府全體の意見の一致の上、提出いたしておるわけであります。
今囘の補正豫算は、本年の七月に實施された新物價體系の影響を受けて、本豫算を修正せざるを得なくなつてきたところに根本的の理由があるということは、大藏大臣も衆議院の本會議における財政演説で述べておられる通りであります。
今日國民生活の安定ということが最も必要な問題でありまするが、國民生活の安定の一環として、政府は先般新物價體系をお定めになつたわけであります。總理大臣、安本長官の御意見を伺いますと、はね返しを豫想して大幅に引上げた、こういう答辯でありまするが、しかし大幅に引上げた新物價體系が堅持されることになりますならば、私は現内閣の新物價體系は、大成功であつたと言わなければならないのであります。
政府職員の給與は、月收平均千六百圓を水準といたしていたのでありますが、本年七月工業暫定業種別平均賃金千八百圓を基礎とする新物價體系の樹立に伴い、政府職員の給與水準も、これに應じて、一應千八百圓まで引上げることが適當であると認め、七月以後の給與については、千八百圓水準によつて補正豫算を組んだ次第であります、しかして新給與體系の確立に至りますまでには、未だ時日を要しますので、それまでの應急的措置として、