1976-10-19 第78回国会 参議院 建設委員会 第2号
杭瀬川、牧田川等の河川改修状況、根古地ののり崩れ現場の状況を視察し、次いで揖斐・長良両川を下り、水資源開発公団が建設を予定している河口ぜきの建設現場に参りました。途中、海津町、平田町においては六万三千俵もの土俵で、町じゅう全員の協力による水防活動により堤防を死守し破堤を免れたとのことであります。
杭瀬川、牧田川等の河川改修状況、根古地ののり崩れ現場の状況を視察し、次いで揖斐・長良両川を下り、水資源開発公団が建設を予定している河口ぜきの建設現場に参りました。途中、海津町、平田町においては六万三千俵もの土俵で、町じゅう全員の協力による水防活動により堤防を死守し破堤を免れたとのことであります。
建設省といたしましては、政府におきまして副総理のもとに関係各省幹部によって設置されました中部日本災害対策本部のもとにおきまして、罹災者の救援、応急復旧工事の迅速なる実施に全力を尽しておりまするところでございまして、破堤いたしました木曽川、牧田川等の堤防の復旧のための緊急工事、及び伊勢湾に面する海部海岸等の堤防の締め切り工事の早期完了に全力を注ぐことといたしまして、人員、資材はもちろん総数三十隻に上る
最もひどい惨害を受けましたのは中部地方でございまして、揖斐川、長良川、牧田川等を含みまする木曽川水系におきまして、ここに書いてありますような出水を見たわけであります。
次に、岐阜県については、福井県境烏帽子岳及び養老山脈の豪雨により揖斐川、牧田川等の河川が大洪水となり、県西部地方は莫大な被害をこうむったのであります。ことに揖斐川と牧田川の合流点付近の養老町根古地地内の堤防決壊は、湛水区域三千町歩、周囲三十キロ近くという一面が水びたしとなり、しかもこの地方特有の輪中地帯であるため、湛水した水は排水されずにたまっている状況でありました。