1974-05-07 第72回国会 参議院 社会労働委員会 第9号
最近、父子家庭の皆さんが、父子寮というようなものをつくられまして、それぞれ持ち寄って、保母さん、あるいはお留守居さんを雇っていろいろめんどうを見ておられるように聞いておりますけれども、繰り返すようでございますけれども、これを法律なり制度の上で、母子家庭と同じようにするということについては、ただいまのところいかがであろうかというように考えておるわけでございます。
最近、父子家庭の皆さんが、父子寮というようなものをつくられまして、それぞれ持ち寄って、保母さん、あるいはお留守居さんを雇っていろいろめんどうを見ておられるように聞いておりますけれども、繰り返すようでございますけれども、これを法律なり制度の上で、母子家庭と同じようにするということについては、ただいまのところいかがであろうかというように考えておるわけでございます。
また、生活保護法に基づく宿所提供施設であり父子寮も兼ねる塩崎荘の寮長さんは、「父子家庭の子供は母親がいないため情緒不安定になるケースが多い。ものに感動しない子、極端に内気な子、逆に粗暴だったり、落ち着きのない子。非行化の原因ともなる。子供を中心に考えた場合、母子家庭より深刻です」。
そこで父子家庭という問題なんですが、一般的にこれは昔からそうなんですが、父というものは扶養能力があるんだという経済的な面のみにとらわれがちな傾向がありますから、父子寮というよりもやはり母子寮というものが中心になって今日まできていることは事実でございます。
○新井分科員 そこでいままで、地方公共団体であるとかいろいろのところでそういう施策を行なっているところがありますが、東京都江東区の塩崎荘だとかあるいはまた平和荘、こういう父子寮というものがあります。横浜市にも東神奈川ホームというものがあります。それから栃木県の場合は遺児手当十八歳まで年二千円ずつ、それから障害児は月二万円、東京都においては第一子より月二千円ずつ、愛知県は第一子より一千円ずつ。
母子寮がありながら、母がわりの保母のいる父子寮がなく、児童扶養手当法によって「父と生計を同じくしない児童について児童扶養手当を支給することにより、児童の福祉の増進を図ることを目的とする。」
父子寮と申しますか、そういったふうな、父と子供の場合を対象とした保護施設を考えたらどうだというふうな意見を私も聞いておるわけでございまして、いま直ちに全面的にこれを取り上げるという段階ではないと思いますけれども、やはり社会にそういう苦しい環境に置かれておる人がおる限り、そうした問題について何かあたたかい措置を講ずる必要があるんではないかという問題意識は、十分私も持っておるわけでございます。
○寺前委員 せっかくの機会ですから大臣に見解をお聞きしたいのですが、さすがにやはり検討しなければならぬということで、名前は父子寮というものも若干自治体でつくり出しているところもあるわけですね。だから、今日の時代では、確かに昔と違って、検討しなければならない何らかの措置といえのが存在していることは、私は事実だろうと思うのです。
それから子供を子供の設施へやるということでございますが、これは親と離してやるのでございますか、親と一緒に母子寮なり、父子寮なりに入れてくださるのですか、その點をお伺いしたいと思います。