1947-10-06 第1回国会 参議院 商業委員会 第11号
國内物價、いわゆる價格體系の中に貿易品を織り込んで行くということそれ自身が非常に困難な政策になるし、若しその間に價格差を政府が國内物價を操作する上において何らか考慮せねばならんということであれば、そこにいわゆる價格差の平衡資金というような考えまで起つて來なければならないのであるが、今すでに民間貿易も再開されて、爲替も頻りに論議されておるわけであるが、輸入品と輸出品のドルの爲替も、これも又まちまちになつてしまうということであれば
國内物價、いわゆる價格體系の中に貿易品を織り込んで行くということそれ自身が非常に困難な政策になるし、若しその間に價格差を政府が國内物價を操作する上において何らか考慮せねばならんということであれば、そこにいわゆる價格差の平衡資金というような考えまで起つて來なければならないのであるが、今すでに民間貿易も再開されて、爲替も頻りに論議されておるわけであるが、輸入品と輸出品のドルの爲替も、これも又まちまちになつてしまうということであれば
大體この四月頃から消費者價格でなしに生産者價格で讓り渡しておることになつておりますので、外國の値段とそれから爲替のレートの關係は一つもありません。ドルはドルで買い、それに關係なく圓の公定價格で賣つておることになります。昨年の輸入品の總平均の輸入のレートは十五乃至二十くらいに當つております。
その他例えば複數制の爲替の問題に對しましても、輸入の物は今國内の物價が非常に高いし、外國の物はアメリカは非常に高くなつておるといつても日本に持つて來れば安い。從つて安い爲替でこれる考えるということは、今の場合はそれは考えられても、苟しくも日本が獨立國家となつた場合には僕は運用できないと思う。それは言い換えれば非常に高い關税を課すると同じことになる。
○委員長(一松政二君) ちよつと長官に伺いたいのですが、今の複数の爲替レートという場合にそれは商品別を意味するのでありますか。或いは何を標準にして複数にしようという考でありますか。ちよつとその点をお伺いいたしたい。
○委員長(一松政二君) それは日本から物を賣る場合には殆んど專賣みたいな恰好になつて、この商品についてはこのドルじやなければ賣らないのだということになれば、是非買いたい物は買う以外にないのでありますが、それは結局自由貿易の趣旨に反するもので、一方に割りのいい爲替があり、一方に割りの惡い爲替があるということになつたら、私は將來バイヤーはそんな我がまま勝手な爲替を決めるということに対しては抗議を申込んで
○政府委員(永井幸太郎君) 結局日本のために割りのよい爲替を持つているものは、つまり日本の向うの買手に対して無理を言える立場にあると思うのであります。
昨年中の輸入品を大体円價で賣りましたのに対しまして、ドル対円の爲替を以て見ますると、二十乃至三十くらいの比率になつておりまするのに、輸出品は大体その倍くらいのドルに対するレートで円を拂つておりますというようなことが原因いたしまして、貿易資金が非常に不足いたしておるのであります。
その場合、円に交算したために、國内のマル公と差異を生じて、その價格を補償するということがある以上、輸出品におきましては円を以て買上げて、ドルを以て賣るのでありますが、その際ドルと円との爲替ということは全然考慮に置かれないか、或いはレートというものを設けられないのでありますか、その点について御説明願いたい。
○政府委員(永井幸太郎君) 政府貿易の決定を見ますものは、どちらかといえば、爲替がこういう雜貨類よりも有利なものであります。政府におきましては、そういうものと、こういう雜貨類に対するやや不利なる爲替等をプールすることになつております。
民間貿易は許されたと申しましても、相も変わらず管理貿易の域を脱しないのでありまするが、資材や資金、爲替レートという大きな問題は第二といたしましても、何とかしてこの輸出に仲間入りをしよう、そうして何とかしてこの日本の経済再建に役立とうと思つて、これらの業者が力を盡してサンプルをつくり、さいわいにして、それがバイヤーの眼にうつつて、そうしてオーダー・フオームをもらうことになつた。
それから又このまま爲替レートが決まつて、世界の經濟と公式に結びつくようになりましたときには、日本の事業家の中でどしどし倒るれ者ができて一大パニツクを生ずる虞れが りますから、どうしてもこの際産業合理化をしなければなりませんけれども、現在もやはり首きります場合には、次にどうしても何人生きさすかという畑を十分に準備して置いておら、首きるというような親心がこの際坪常に大切だと思いますので、ちよつと私の立場
國鐵六十萬四千、遞信四十五萬に削減することを意味したものだつた、ところが國鐵總人員は七月末で六十一萬七千人、自然退職者が月平均三千人から四千人遞信は講習所生徒、特定郵便局長を含め四十萬三千二百十四人であり、これまで總人員と豫算人員との差額は國鐵全遞各勞組の言によれば『各省のやりくり用に使われていただけ』とのことである遞信總人員を作業別にみると共通事務七萬三千五百、郵便八萬六千、電信四萬、電話五萬二百、爲替貯金六萬七千八百
只今輸入爲替の七割というものは殆ど食糧に使われておるような現状でございまして、又現在の安定本部の物資需給計畫案と申しますものは、少數の勤勉な吏僚の方々が廢墟と化した祖國の諸資料を斷片的に集めまして、そうして輕うじて一つの豫測を描いたというだけでございます。
この面に關しましては、實は貿易再開或いは爲替、輸出入の囘轉基金の設定を契機といたしまして、この九月から貯蓄増強の一大運動を展開いたすことにいたしておるのであります。
○油井賢太郎君 只今の件に關連するのですが、只今の話ですと、クレームのあつた場合にはメーカーの方にまで損害賠償を貿易廳が要求するというお話ですが、その反對に若し爲替相場關係で以つて貿易廳が買上げたよりも非常に有利に賣れたような場合、それを或る程度メーカーの方に還元して生産意欲を増強するという方策を取つておられるのですか。その點をはつきりお伺いしたいと思います。
○政府委員(永井幸太郎君) 向うはああいうことを申しますが、ああいう氣持でなくとも、南京政府は今日本から消耗品を輸入するだけのドル爲替を持つておりません。
○政府委員(永井幸太郎君) 値段の取り決めにつきましては、例のドイツで行なつておりまするような封鎖性の爲替レートも含めておりませんしいたしますから、非常にやりにくいのでございますが、いろいろそれに至るまでに紆餘曲折があるだろうと思いますが、只今のところこういうふうにしようかということであります。
しかし原則としては私どもかつてやつた經驗があるのでありますが、選擧肅正同盟會という團體をつくりまして、選擧の際に會員となつた者は、投票すると同時にその當時の選擧費用の計算の基礎であつた三十錢、後に四十錢となりましたが、私は貴下に投票しました、私は貴下をわれわれの代表者として十二分の御活動を祈りますために、貴下が選擧に要したであろう費用を私に分擔させていただきますといつて、小爲替にして送らせたのであります
まず第一點は、その五億ドルの爲替基金によつて日本經濟を再建するために、すなわち貿易再開のために、いかなる品目のものを、どの程度の量で輸入されることが可能であるか、この點御説明願いたいと思います。
さきに西村榮一君から爲替資金設定に關しまして緊急質問をいたしたいとのことでありますから、それを先にお許ししたいと思います。西村君。
政府といたしましても、先般発表の経済緊急対策に引続きまして、輸出振興対策の具体化に努力しておりまするが、経済界全般におかれましても、この際特に生産諸條件を整え、價格体系のでこぼこを是正して、爲替相場の決定と、眞の意味の世界貿易参加への準備期間たらしめるように努められたいのでございます。
申すまでもなく、貿易再開とはいえ、商品及び労働の自由移動が許されたわけでもなく、かつまた爲替レートの決定が認められたわけでもありませんから、いわゆる自由貿易の再開ではないのであります。しかし、終戰後の管理貿易が、明八月十五日より自由貿易に一歩前進したことを意味するのであります。
また俵のごときにおきましても、これは爲替附にいたしまして、農家の手もとへ、つつがなくこれが還元されるような方途も講じなくてはなりません。 次には土地の全面的開放でありますが、これにつきましては、土地の全面開放によりまして集團化をはかり、そうして食糧の増産をはからなければなりません。
第二の案は爲替管理法の問題等とからみ合いまして、これも政府が立案したる案を直ちに実行に移すことができない状態に立ち至つたのでありまして、荏苒今日に至つておることは、当時の事情を承知している私共といたしましても、誠に不本意千万に感じているのでありますが、この点は公平の見地からいたしましても、いずれの日にか満足な解決をしなければならない問題と信じておりますが、(「早くやつて下さい、早く」と呼ぶ者あり)恐
従つてドル爲替の手形が少ない。ドル爲替の少ない國に対して我々が品物を輸出しますれば、高いドル爲替を買うて輸入に充てなければならない不便があるのでありますが、アメリカに対して受取勘定になつております。
貿易再開にあたつての技術の低下の点につきましては、お話ごもつともでありまして、われわれといたしましては、貿易に関する、殊に中小企業の問題でありますが、これらにおける技術の低下を防止する、または技術を上げていくということにつきましては、ただいまのところは、さしあたつて一率の爲替レートもできませんから、價格の面でこれに目標を與えて、実質的につり上げていくという一つの事柄も、今後は考えなければなりませんし
(拍手)そこで私は将来貿易が再開さるるといたしましても、見返り物資生産に対する我が國の貧弱なる生産力の状態、又輸入必要品が単に食糧に限つておらんという事態、及び爲替の諸問題から見て、決して左様な安易なる考え方の通るものではないと思いますけれども、この機会において政府がこれに対する見透しを発表されて置くことは、私は政治の大木として必要があると存じまするので、この点平野農林大臣の所見を伺つて置きたいと思
かりに百対一の爲替換算で考えますれば、実に二千億円の資材その他の工業必要品の輸入を見なければ、昭和五年当時の國民の最低生活の水準を保てないということになるのでございまして、こういう現下の経済実情から見まして、完全雇傭ということは、われわれ政府当局としても、これらの実現に対しては大いに努力したいつもりでありますが、実際は不可能であるということは、私、はつきりとこの際申し上げたいと思うのでございます。