2000-08-04 第149回国会 衆議院 商工委員会 第1号
そういうものが吹き飛んでいったのが二百メートル以上のところにあったり、また、爆風圧によって、室内にいて、あ、何か爆発が起こったなと思っている間にずっと近づいてくるのが見えていたというのですが、爆風圧で、立てておった手が反対に反り返って骨折してしまった人もいるのですね。いかにすさまじいものであったかということがよくわかります。
そういうものが吹き飛んでいったのが二百メートル以上のところにあったり、また、爆風圧によって、室内にいて、あ、何か爆発が起こったなと思っている間にずっと近づいてくるのが見えていたというのですが、爆風圧で、立てておった手が反対に反り返って骨折してしまった人もいるのですね。いかにすさまじいものであったかということがよくわかります。
私の友人にも石油化学の方に行っている者がたくさんおりますから、聞いてもみましたが、石油化学工場であれば、万一の爆発事故に対しては、防爆壁といって、爆風圧から人命を守る、そういうものを設けたりとか、あるいはプラントのレイアウト自体を、爆風圧によって人が損傷しないように、傷つかないようにレイアウトの面で考えていくとか、いろいろ工夫するわけですね。要するに、爆発が起こっても上へ向くのですよ、空へ。
例えば、コンビナートで爆発火災が起こる、その被害というものは、直江津の方の信越化学で起こったときは、二・四キロ先まで爆風圧による被害が及びました。それから、有毒ガスが流出したときにはどうなるか。四日市の日本アエロジルで被害が起こったときには、市民の中で一万五千人がこの有毒ガスの被害を受けておりますし、農作物被害が十六万平方メートルに及んでおるというすさまじい事態も生まれるわけです。
中性子爆弾の性能等についてということでございますが、中性子爆弾、これはもともと放射線強化弾頭ということが正確だと思いますが、この放射線強化弾頭は小型の熱核融合装置の核爆発によりまして生じます爆風圧あるいは熱効果、これを抑えまして、放射線効果、特に中性子線効果を強めることによりまして、戦場等における兵員の殺傷を主眼とした兵器であると考えられております。
それから直下階も同じように亀裂が起こりまして、爆風が侵入しておりますので、やはり危険であって、その爆発戸と上下二層は非常に危険状態になるということがすでにわかっておりますが、さりとて、その爆風圧は平米当たりおよそ四トンくらいと言われておりますが、それに耐える構造というのは非常にコストが上がります。
いずれにいたしましても、保安距離問題は、企業が付近住民に対して、企業サイドとして、爆風圧とかあるいは輻射熱等々で災害を与えないためにきわめて重要な問題でございますので、目下そういう趣旨に即して、科学的に中立的に公正な結論を出すべく審議会で検討願っておる状況でございます。