1982-03-26 第96回国会 参議院 予算委員会 第15号
戦闘機に爆撃専用装置を施さないということも基本方針だというふうに理解してよいのか、この点最高責任者であります総理にお答えいただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
戦闘機に爆撃専用装置を施さないということも基本方針だというふうに理解してよいのか、この点最高責任者であります総理にお答えいただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。
F4は爆撃専用装置を有していたので取り外した。また、F15の空中給油装置はどのようになっているかというお話もあるわけでありますが、最近の軍用機のほとんどは空中給油装置を持っており、F15も持っている。特に戦闘機の空中給油装置は、空中における哨戒時間の延伸を図り、不意の空中侵攻に対し迅速にこれに対処するために装置しておる、こういうことであります。
F4E採用決定当時の昭和四十三年、当時の増田防衛庁長官は、米空軍が装備をしている核爆弾装置はもとよりこれを備えない、また爆撃装置、すなわち空対地レーダー、爆撃用コンピューター、コントロールボックス等のいわゆる爆撃専用装置は一切施さない、これは昭和四十三年の十一月十二日の衆議院内閣委員会で増田防衛庁長官の答弁内容であります。
防衛庁では防空のための戦闘機としてこれを採用したわけでございますので、政治的な判断から、爆撃専用装置を除去して製造するという方法をとっております。
○有田国務大臣 いまのF4EJは御承知のとおり爆撃専用装置をつけてないことにしておりますが、これはやはり外国に攻撃的脅威を与えるつもりは日本はないのだ、こういうことの示唆としてつけないことにしておるのです。
そこで爆撃専用装置というものをはずしておると、外国も、これはもう日本の要撃飛行機だということですね。それで安心して、そういう脅威を与えない、こういうことを申しておるのです。
○宍戸政府委員 爆撃専用装置は、もとはアリメカの生産のものですが、日本向けに生産する場合に設計を変えまして、爆撃装置をはずしたものをつくる、こういうことです。
爆撃専用装置を載せても、さっきのように航続距離から、行動半径から申しますと、そういうおそれはないのですよ。しかし、しかしそういう誤解を受けてはいかぬので、爆撃専用装置を取りはずす、こういうことでございますから……。
○宍戸政府委員 爆撃専用装置のお尋ねがございましたから、三つほど申し上げました。念のために申し上げますけれども、それはB52とかF111とかいう爆撃機あるいは戦闘爆撃機についているものとして申し上げました。ファントムについて申し上げますと、専用の爆撃機でもございませんので、空対地のレーダーはもともとついておりません。ただ、三つのうちのコントロールボックスと爆撃のコンピューターはついております。
○宍戸政府委員 われわれが爆撃専用装置といっておりますのは、まず空対地のレーダー、それから爆撃のコンピューター、計算機、核ある場合には核の計算機があります。それからコントロールボックス、こういうものを爆撃専用装置といっております。
そういうことで、いわゆる戦術戦闘機といわれているわけでありますけれども、それよりも先生がおっしゃいました、外国に脅威を与えるかどうかの点につきましては、そういうふうに差はございますが、爆撃専用装置がありましたら、あるいは行動半径等から見まして、さらに給油等のことをやりましたら、脅威と感ずる国が出るやも知れないということの、おそらく政策上の考慮が払われたんだと思います。
純技術的に申し上げますと、現在のもございますから、ファントムには爆撃専用装置の一部がございますので、そういうことは存在しておるわけで、そういうものをつけないものを日本は採用する、こういう政策をきめられた、こういうことでございます。
○宍戸説明員 日本で採用されますのは改修型でございますので、できますものは一切そういう爆撃専用装置はついていないものができ上がるわけでございます。
また、国会でしばしば私が申し上げておりまする爆撃装置、すなわち、空対地レーダー、爆撃用コンピュター、コントロールボックス等のいわゆる爆撃専用装置は、一切これを施さないことにいたしておりますので、十分皆さまの御理解をいただけるものと確信いたしております。
それから三番目がコントロールボックス、この三つを合わせて爆撃専用装置というふうに普通いっております。これを、かりにありましても除こうというのがFXの場合でございます。 それから先ほどお尋ねになりました目視照準の機能は、現在104Jも86Fももちろん持っておりますが、次のFXにつきましてもその目視照準の機能は持たせたいということでございます。目視照準器は機銃を撃つ照準にも使います。
○宍戸説明員 F4Eに関しまして爆撃専用装置を除去する、改修するということにつきましては、先ほどお答えしましたとおりでございますが、これに関しまして費用の点は、これを改修するために若干の費用が要るかと思います。しかし、同時に、その中身が要らないわけで、中身といいますか、その構造部分が日本では要らないわけでございますので、その点では幾分安くなるという要素もあろうかと思います。
空対地レーダー、爆撃計算装置、コントロールボックスを爆撃専用装置と言いましたが、それは除きますけれども、いま最後におっしゃった爆撃の懸架装置、これは爆弾をつり下げる装置、あるいは燃料をやりましたりということで胴体の下にくっついておりますが、それは爆撃専用装置とは普通いいませんで、それは残すつもりでおります。現在の104Jもそれにぶら下げて目視照準で落とそうという機能は持っております。