1954-04-19 第19回国会 参議院 農林委員会 第26号
それを更に燐鉱石を化成肥料の原料に使うところの硫安工場にまで分けるということは、ますます既設の過燐酸工場の稼働率というものは低下するわけです。従つてコストが下り、農民は高い過燐酸を買わなければならん、こういうことになつておるわけです。
それを更に燐鉱石を化成肥料の原料に使うところの硫安工場にまで分けるということは、ますます既設の過燐酸工場の稼働率というものは低下するわけです。従つてコストが下り、農民は高い過燐酸を買わなければならん、こういうことになつておるわけです。
一方において過燐酸工場は操業度が五〇%、四〇何%、工場は半分遊んでおる、東のほうではみんな遊んでおる、然るに東北、北海道に行くところの遠距離の地で過燐酸をたくさん使う。北海道はわざわざ大阪から、神戸から過燐酸を運んで、この運賃は全国の農民が全部負担をしておる、それで全購連もまさか運賃で儲けようと思つてはいないと私は思うが、一年間に幾ら関西から東北、北海道に運ばれるか、私は数十万トンだと思う。
それを入つて来たカリの相当量を初めから過燐酸工場なり、硫安の工場なり、化成肥料を作る工場に優先的にやる輸入業者の配分の仕方をあなたたちは黙認しておるところに間違いがある。私の言うことに間違いがありますなら御答弁願いたい。是認されるなら御答弁は要りません。若し私の言うことに間違いがあつて、おれたちは応援団じやないということならばその理由を伺いたい。私は単位農協に行つて二時間ほどいた。
それを僅かの、指に折つて五本か六本の関西の過燐酸工場に義理立てをして、五工場か六工場の過燐酸工場のために日本の農民全体を犠牲にして安い過燐酸を高く売らせる必要はない。私は一昨日ドイツのカリ会社の人に会つて、非常に笑つて冷かされた。折角こうやつて安いカリを入れても、実際農民の消費者価格を調べてみると、実に三割から四割とつておる。
過燐酸がなぜ高いかというと、過燐酸工場が半分くらい動かない。動かないんじやなく、動かさないように燐鉱石の割当をしているからだと思う。そういうことをずつと掘下げて見ると、問題はやはり化成肥料の問題に引つかかつて来る。あなたのほうは化成肥料を奨励しておる。農林省が奨励するというなら、私は技術面から農林省が奨励するというなら私は技術の面には屈服します。
従つてこれらの配合をするところの過燐酸工場の能力に、二一天作の五で同時に両方に平等に燐鉱石を配分しておれば、どうしても工場の稼動力は半分しかいかん、若しくは四十何パーセントしかいかん。こういうものは相当に原価が高くなる。こういうことによつてだんだんに優秀な工場に燐鉱石というものを集中して、漸次少い資材の下に非常に能率を上げるということをこれはやらなければならない。それを通産省はやつていない。
いろいろ合理的な化成肥料と、配合肥料とほとんどかわらないような化成肥料がありますので、私どもとしては燐酸工場においていわゆる配合とかわらないようなものをつくつておるようなものにつきまして特に奨励するということはいたしておりません。
○河野謙三君 それではあなたは過燐酸をどうして安く作つて安く農民に渡そうと思つておられるか、その一番の急所を教えてもらいたい、私は今あなたが言うような手ぬるいことをしていたら、だんだん過燐酸工場の稼働率は下る一方であつて、通産省が生産行政を担当して、豊富低廉な肥料を供給するのはおれのほうでやるのだと言つていながら、毎年毎年年さえ明ければ逆にコストは上つて行くじやありませんか、私はそう思うのだが、あなたは
○説明員(柿手操六君) 非常にむずかしい御質問ですけれども、今度の安定帯価格の延長みたいなものをやつておいて、大体前年の価格をきめるときに見込んでおつた燐鉱石と、今後一カ年の燐鉱石、予想別燐鉱石との差額が提案されますので、それは約四十五、六円というふうに提案しますが、それに相当するものを下げるというような方向に、今度の価格は燐鉱業者との間にきまつたと思うので、そういう点でそういうことが過燐酸工場の操業度
ところが過燐酸工場が、聞くところによると、日本で百五十万トンの燐酸肥料が要るけれども、その製造能力たるや三百万トン近くある。倍近くのキヤパシテイを持つておつた。そうして百五十万トンの過燐酸を作るとすれば、稼動率が五〇%以下である。業者になぜ高いかと聞けば、工場を動かしてくれませんから高いのだ、五〇%まで工場が動かないのだから高いのだ、これは理窟ですよ。
そういうことになつて来ると、どういうことになるかというと、結局既設の過燐酸工場の稼働率が下る、現在でも百五十万トン程度あればいい過燐酸に対して、三百万トンの能力があると言つております。倍の能力を持つております。そこへ持つて来て百五十万トン作るだけの燐鉱石を割当てれば、工場は五〇%しか稼働しないわけです。
北は函館から南は九州の鏡まで過燐酸工場八工場、硫安工場一工場、その他農薬工場等がございますが、特に過燐酸は只今もお話のございましたように、全国生産量の三割弱程度のものを占めております。 今回労使の間に紛争が惹起いたしまして、それが非常に長引きまして、会社、お得意先、更には需要家でありまする農民の皆様に大変御迷惑をかけておりますることは、甚だ遺憾に存じておる次第であります。
石炭窒素は一工場についての調査にすぎないのでありますが、トン当り二万五千二百三十五円、六貫袋当り五百七十円で、市価六百五十円に対し、約八十円の利益が得られ、過燐酸工場は一トン一万四千四百八十円、十貫当り五百四十円で、市価五百七十七円に対して三十七円の利潤が得られることになるわけであります。
特に過燐酸工場は函館と釧路に二工場あるのですが、生産がごく少量であります。北海道では十六万トン過燐酸を消費するといわれておりまして、全国の約一〇%を消費するのですが、この二工場で生産する肥料の量は、僅々三、四万トンしかない。残りの十二、三万トン程度を内地、特に四国、関西方面から持つて来ている現況であります。従つて北海道の農家が過燐酸を消費する場合には、これらの輸送費を負担しなければならぬ。
而もこれは過燐酸工場が関西及び京浜地帯に集中しておるので、電気の供給が非常に悪いというところもありまして、いわゆる休電日が連続しましたので、十月の生産は予定通り行つておりませんが、これにつきましては、過燐酸のほうは動力だけの電気でありますので、特別の措置を講ずることによつてこの減産分を防止するように努めたい、こういうふうに考えております。
現在の硫安、過燐酸の製造工場が全能力を発揮して、問題は過燐酸の原料のことですが、原料が大いに入りまして、全能力を発揮すれば、もう少し製品ができるというお見通しか、今現在はもう山なんで、これ以上はなかなか困難であるというお見通しか、又過燐酸工場は機械が非常に傷むのでありますが、これを何らかの方法で国がこの施設を見れば又殖えるという見通しか、何かそういう増産に対する考えがありますか、どうか、聞きたい。
それでこの過燐酸工場は幸いにいたしまして戰災を大体免れましたので、終戰後の復興も早く、現在実際の生産能力が月十九万トン、これを年産にいたしますと、二百三十万トンに回復いたしております。
(拍手) 今この化学肥料工場の実情を見ますると、全國における十九の硫安工場、二十三の過燐酸工場、その他二十二の硫酸工場には、この原料たる硫化鉄鉱がわずかに四日分の手持ちよりほかないということであります。かくのごとき窮迫せる事態に臨みまして、労働大臣は、この当面の問題であるいわゆる坑外夫四千三百円という賃金を一刻も早く解決して、この争議を円満に解決すべきものであると思うのであります。
(拍手〕 戰爭のために破壊され、老朽した工場施設は、吉田内閣当時において、すでに硫安工場十八、その生産能力百二十万トン、石炭窒素工場十五、その生産能力三十八万トン、過燐酸工場二十二、その生産能力百三十万トンに復旧いたしておるのであります。