2016-04-20 第190回国会 衆議院 経済産業委員会 第7号
これは、二〇一二年に原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会というところに出された試算によりますと、確かに、今の軽水炉サイクルのところまででありますと、廃棄物の量が合算いたしますとふえるということになりますけれども、いわゆる高速炉の方までいきますと、燃料の高燃焼度化などを通じまして、直接処分を行う場合と比べまして、高レベル放射性廃棄物のみならず、低レベル放射性廃棄物と合算いたしましても減少するという
これは、二〇一二年に原子力発電・核燃料サイクル技術等検討小委員会というところに出された試算によりますと、確かに、今の軽水炉サイクルのところまででありますと、廃棄物の量が合算いたしますとふえるということになりますけれども、いわゆる高速炉の方までいきますと、燃料の高燃焼度化などを通じまして、直接処分を行う場合と比べまして、高レベル放射性廃棄物のみならず、低レベル放射性廃棄物と合算いたしましても減少するという
○政府特別補佐人(田中俊一君) 燃料集合体の中の放射性物質というのは、燃焼度とか冷却期間とか、様々な条件によって変わります。当然、全体の量というものは把握しておりますけれども、全部が放出されるというようなことは想定しておりません。先ほど申し上げたとおりです。
また、同じ電気出力を想定した場合、燃料の燃焼度を高くするということができますものですから、軽水炉に比べ燃料装荷回数あるいは一回の装荷量とも半分ぐらいにすることができるんではないだろうかというようなことから、使用済み燃料の量の発生という観点からも、軽水炉に比べると低減できるんではないかというふうに考えているところでございます。
この輸送容器については、臨界防止、遮蔽、閉じ込め等の機能を有した強固なものであって、その設計においては、収納される使用済燃料の種類に対応して、その燃料の燃焼度でありますとか放射能の量、あるいは発熱量、何体出るかという収納の体数、あるいはどのくらいの日数冷却するか、こういったような仕様がそのキャスクごとに設定されるということになるのが一般だと思います。
これは、燃焼の進行によって、燃焼度がゼロから四十メガワット・デー・パー・キログラムの範囲について、プルトニウム239については、仮に一〇〇%239であっても燃焼によって六〇%まで落ちてくる。逆に、240の方がゼロの方から二〇%まで上がっていく。 つまり、どの段階にあるかというのは、これは炉心設計にもかかわってくるし、同時に、国際的にも、ちゃんとしないと信頼されないものになってしまう。
どの位置にどういう組成のMOX燃料を、どこにどういうものを配置するか、燃焼度が高まるにつれてどう変わるのかということにかかわってくるわけでありますし、それは使用済み燃料の放射線濃度の強度にもかかわってくる問題なんです。
「もんじゅ」が動いたときの、初めての装荷のとき、それから九五年の「もんじゅ」事故のときには燃焼度が上がっていますから変わっているわけですが、現在、改めて入れるわけですから、装荷しているときの同位体の組成はどうなっているのか、最初に伺います。
つまり、運転中にできる検査は検査もうそこでやってしまうとか、それから燃料的には高燃焼度化という、少し濃縮度を上げて長い間の連続運転に耐えるということはこれは技術的にできることですから、高燃焼度化と運転期間の長期化で九〇%を目指すべきだと思っております。 それともう一つは、出力増強ですね。既存設備の定格出力を増大させているというのは、過去、アメリカ、スウェーデンでいっぱいあるわけです。
現在、我が国は年間七千三百トンの天然ウランを輸入いたしている、大体そのレベルで推移しているわけでございますけれども、この千七百万キロワット増加分の運転に必要な天然ウランというものを計算いたしますと、実は、その燃料の燃焼度とかあるいはプルサーマルをどれぐらい実施できるかとかいうことによって減少する可能性はございますけれども、現在の運転状況を前提にして試算をいたしますと、約二千八百トンの天然ウランを輸入
なお、分離プルトニウムの量は使用済み核燃料の約一%、高レベル廃棄物の量は使用済み燃料の約五%という数字を御指摘になりましたけれども、これは、装荷前の燃料のウラン濃縮度が四・五%、使用済み燃料の燃焼度が一トン当たり四万五千メガワット・デーというふうにして計算をした場合の一つの例であるというふうに承知をいたしております。
また、現在も、高燃焼度MOX燃料に関する研究が行われております。 さらに、原子力発電技術機構、現在は独立行政法人の原子力安全基盤機構でございますが、ここにおいても、平成四年度から三分の一MOX燃料炉心に関する調査分析が行われており、これまでに燃料ペレット組織の非均一性の影響等について成果が得られたところでございます。
具体的には、今後MOX燃料の高燃焼度化に伴う安全性の確認が必要となることから、先ほど坂田局長から答弁がありましたように、日本原子力研究所に委託して、試験データの取得などを行っているところでございます。 また、原子力安全基盤機構においても、MOX燃料に関する調査分析を実施しており、今後ともプルサーマルに関する安全審査のための最新知見取得に努めてまいる所存でございます。
それから、全体の放射能量につきましては、これは燃料の燃焼度等によっていろいろ異なりますので、直ちに推計することは困難でございまして、現在、こういった数字は所持しておりません。
具体的には、発電プラントとしての信頼性の実証ということでは、増殖性能の確認、高燃焼度燃料の実証等々、また、運転経験を通じたナトリウム取り扱い技術の確立としては、大型ナトリウム機器の性能及び信頼性実証等を実施することとしております。
その燃焼度はいずれも、二万三千メガワット・デー・パー・トンというのですか、何だか舌をかみそうですが、そういう二万三千台の燃焼度の実験データですね。 ところが、最近資料の提出を求めて見てみると、四万三千とか五万三千の燃焼度というのは出ておりますが、いずれもフランスとか外国の実験データだけなんですね。
○政府委員(稲川泰弘君) 高燃焼度なるがゆえに落下がふえるという議論については、いささか今知識にはございませんが、過去使用済み燃料の取り扱いの際に生じたトラブルとして二十件の報告がございます。 この二十件の報告の中を見ますと、使用済み燃料を出し入れするときに、クレーンについた物を挟むところでそれを挟み損ねて落としたというようなケースが散見されております。
○政府委員(稲川泰弘君) 高燃焼度化しました使用済み燃料につきましては、これまでの燃料と比べまして長い期間原子炉の中で燃焼されるというために三つの新たな特徴が出ると言われております。 一つは、中性子の照射量が増加いたしますので、この照射によって燃料棒自体が延びる、変形する、そういうものがございます。それから二つ目は、被覆管の表面の酸化が若干増加するという面でございます。
○加納時男君 高燃焼度の件については、今の回答で十分だと思います。 もう一点、燃料棒落下のリスクというのは何かわかりますか。これは私もよくわからないんですけれども、燃料棒のまま運ぶわけじゃないんで、キャスクに入れて運ぶだろうと思うんですけれども。 これ、質問自体も余りよくわからないものですから、答えもわからないかもしれませんけれども、わかる範囲で教えてください。
このような問題が起きている原因を技術的に見るならば、これはその右側に書きました燃焼度という一つの問題があります。燃焼度といいますのは、早く言えば、原子炉の中に入れた燃料がどのくらいのエネルギーを出して使われたか、こういうようなものであります。この値が大きければ大きいほど使用済み燃料の発熱量は大きくなりますし、放射線量もふえているということになります。
一つは、貯蔵すべき燃料が今までのものに比べて、先ほど言いました燃焼度というものが大きくなる燃料が次々と出てくるわけです。これは、国の方針としまして高燃焼度化という方針が打ち出されておりますので、必ずそういうことになります。
私が先ほど再処理の見通しが非常に困難と言いましたのは、技術的に現在のいわゆるピューレックス法というものについて、先ほどは省略しましたけれども、燃焼度が高いものを処理する段階でいろいろ問題が起きてくる。一つは、燃料棒を溶かして処理するわけですけれども、燃焼度が高いものについては溶けにくいものが中にできてきてしまいまして、それがいろいろ工程の中でトラブルを起こす。
この文章から一体何を感ずるかということですけれども、今KEDOでやっている軽水炉供与というのは、要するに、これはチェルノブイリ型も含めてですが、黒鉛型炉というのは、燃焼度の低い段階でもって運転中に燃料棒を取りかえて純度の高いプルトニウム、核分裂性の奇数番号のプルトニウムを取り出しやすい、だからこれは北朝鮮はやってはだめよ、そのかわり軽水炉ならば核兵器に転用は非常に難しいからこれをやりなさいというふうに
いずれにしましても、私どもは核兵器の研究開発というのは一度もやったことはないわけでございますので、そこのところのデータをもってしてどうこうというお返事は申し上げられないわけでございますが、一般的技術論といたしましては、燃焼度の低い形でもって運転をしております黒鉛減速炉の方が核兵器の開発という、その間の距離といたしましてはより短いものというふうに一般的に受け取られておるというふうに理解をいたしてございます
それは、運転の調整を図るということで、例えば出力を落として燃料の寿命を延ばすのか、あるいは燃焼度そのものを上げることを認めてやっていくのかとか、いずれにしてもそういうこと以外に選択肢というのは余りないんじゃないかと思うのですが、この点についてはどういうふうに考えているのですか。
燃焼度そのものがアップするとか、あるいはプルサーマルの燃料が導入されるとか、そういったことに対応した再処理技術の高度化が必要であるということで、そのための研究開発を中心にした運転というものを計画いたしております。
○吉井委員 それで、私、なぜこれを問題にするかといいますと、使用済み燃料は、いわゆる燃焼度がその時点で幾らであったか、そういうものによってプルトニウムのそれぞれの同位体がどれぐらい転換されているかとかわかってこそ、その再処理前のものもつかめるわけですね。 科学技術庁の方からさきにお答えいただいたのは、あくまでも再処理して抽出後のプルトニウムの管理の話なんです。
輸送容器を設計、製作する場合におきましては、まず設計段階で収納量とか燃焼度などを、いわゆる収納する使用済み燃料を設定をいたします。その上で、放射能線量に応じまして、先ほどの安全基準を満足するように遮へい設計を行っていくということでございまして、その遮へい設計の段階におきまして、事業者が中性子遮へい材を選定し、その中の硼素や水素の濃度を設定しております。
それと、基準値の意味合いでございますが、いわゆる最初の設計で、これだけのものを入れますと燃焼度はこれで、放射線量はこれですというものがございます。それを前提としてある基準を満たしていれば、それを運んだ場合にも十分基準値を下回る、こういう意味合いでございます。
○吉井委員 それで、最高燃焼度運転を行ったときに懸念される問題の一つは、いろいろな問題がありますけれども、きょうは時間もあれですから絞って申し上げますと、やはり被覆管の損傷という問題、これはいろいろな専門家からお話の出て いるところです。
プルサーマルを実施している諸外国での、MOX燃料を装荷したときの最高燃焼度での試験の結果はどういうものであるかとか、そういうことなどについてお聞きしたいと思って、いろいろ届けていただいた資料などに目を通していくと、フランスですと、原子力施設安全局の方は最高四十ギガワット・デー・パー・トンに規制をする。別の文献によると、三十三ギガワット・デー・パー・トンというのも目にしております。
○間宮政府委員 試験の状況まで調べてはおりませんが、これまで当庁が集めました情報によりますと、各国の使用実績のうち、トン当たりの四十ギガワット・デー以上の比較的燃焼度の高い例としては、アメリカのクォドシティズ一号原子炉のトン当たり四十ギガワット・デー、オランダのドーデバルト原子炉のトン当たり六十二ギガワット・デー、フランスのグラブリーヌ四号原子炉のトン当たり四十四・五ギガワット・デー、それとスイスの
最初は、高燃焼度燃料、いわゆる9・9燃料の使用と定期検査のインターバルの延長の問題についてお聞きしたいと思うのですが、いわゆる高燃焼度燃料、9・9燃料、これについて、ことし一月に、東京電力が新潟県柏崎市に対して、柏崎刈羽原発でありますが、9・9燃料、現在はいわゆる8・8燃料を使っているわけですが、9・9燃料を二〇〇〇年から使用することについて、新潟県と柏崎市、刈羽村と、事業者である東電が結んでいる安全協定
○谷垣国務大臣 六ケ所村の建設中の再処理工場は、これは先生御承知のように、二〇〇三年一月操業開始の予定でございますけれども、これに先立ちまして、使用済み燃料の受け入れ貯蔵施設に設置される燃焼度計測装置の使用前検査受検のための使用済み燃料、試験燃料の搬入を行うこととしているわけですが、この試験燃料の受け入れに当たって、事業者、青森県六ケ所村間の安全協定の締結を行うべく今当事者間で調整が行われているわけでございますが