1996-05-14 第136回国会 衆議院 外務委員会 第7号
この一回目、二回目、その他の調査の海域図なんかを見ますと、先ほどお話がありました燃料抜きの原子炉、日本海では二基というお話ですけれども、まあ完全にそれが投棄の後で均等に薄まっていけば問題がないのでしょうが、必ずしもそうとは限らない。海流等の関係で、ある箇所にかなり高密度でそのまま滞っている場合もないとは言えない。いろいろなケースがあると思うのです。
この一回目、二回目、その他の調査の海域図なんかを見ますと、先ほどお話がありました燃料抜きの原子炉、日本海では二基というお話ですけれども、まあ完全にそれが投棄の後で均等に薄まっていけば問題がないのでしょうが、必ずしもそうとは限らない。海流等の関係で、ある箇所にかなり高密度でそのまま滞っている場合もないとは言えない。いろいろなケースがあると思うのです。
さらに、これを詳細に述べたものといたしまして、合計十二基の核燃料抜きの原子炉及びその部分、及び六基の原子炉が核燃料とともに投棄されたということでございまして、そのうち極東海域においては核燃料抜きの原子炉が二基投棄された、このように公表をされております。
それから、核燃料抜きではございますが、三つの原子炉が極東海域に投棄された、沈められた原子炉の放射線レベルは現在正確に把握されておらない、この白書に掲げられたデータは将来再確認する必要がある、そういうふうに指摘しているのが第二点。
それから第二点は、燃料体の検査も十分行えるということもあって、この際核燃料抜きで修理することがよろしい、安全性を確保するためには燃料体を取り外すべきである、こういう結論が出た。これを尊重した久保知事の案がいわゆる核抜き案だったと思うのですね。これについては、政府側は一年近くたっているのになかなかこれは受け入れようとしなかった。
それで、新聞等の報ずるところによれば、これは燃料つきでも燃料抜きでもない新方式だと言って御自慢になっているようですが、私は、こういうのは言い過ぎかもしれぬが、 ごまかしだと思う。この佐世保以外に何かほかのことをお考えになっているところございますか。むつなんかどうですか。
したがって、今後の焦点は、長崎県の要求どおりに核燃料抜きの修理に政府が応じるかどうかであるが、新たに科学技術庁長官に就任された熊谷科学技術庁長官は核燃料抜き修理についてどのように考えておられるか、御所見を承りたいと思います。
○源田実君 次には、核燃料を積んだまま改修が安全に行われるというのが、改修技術検討委員会では出ておると思っておりますが、ところが、長崎県の研究委員会では、燃料抜きでやらなきゃならぬということに方向が出ておる。これについて先生の御所見をちょっと伺いたい。
○谷口分科員 非常にうまい逃げ方ではございますけれども、たとえば長崎県知事が知事の私的研究委員会なるものを委嘱いたしまして、そしていろんな論議をして、その結果が、正式の回答はまだ出されていないけれども、すでに十四名の委員の中で七名が、いわゆる核燃料抜きが望ましいという、そういう結論を出したということは、すでに報道関係で報じられておるわけですね。それについては長官はご存じですか。
○谷口分科員 核燃料について研究委員会で抜いた方がいいという理由、そのこと、あるいは核燃料抜きの提言をした、こういうことについていろいろ新聞では報じられたようでございますけれども、この核燃料体を抜いた方がよろしいという提言については、架空のことじゃございませんから、長官としてはどのような見解を持っておられますか。