1983-03-25 第98回国会 衆議院 石炭対策特別委員会 第3号
いまの炭価の状況は西高東低型の炭価形成。歴史的にそうなのですよ。それが基準価格を採用して今日まで来たわけです。そして集約したところが、空知四山対策というものが重要な問題だ、こういうわけです。そうしますと、五十八年度炭価は少なくともこの点を是正するというところから出発しなければならない、私はそう思うのです。そして、一体どの程度の基準炭価にできるかという問題がその次に出てこなければならない。
いまの炭価の状況は西高東低型の炭価形成。歴史的にそうなのですよ。それが基準価格を採用して今日まで来たわけです。そして集約したところが、空知四山対策というものが重要な問題だ、こういうわけです。そうしますと、五十八年度炭価は少なくともこの点を是正するというところから出発しなければならない、私はそう思うのです。そして、一体どの程度の基準炭価にできるかという問題がその次に出てこなければならない。
そして今後の炭価形成が、炭価の引き上げの問題がどうなっていくか、こういう点が来年度の当面の石炭対策として重要な課題ではないか、こう私は理解をしているわけです。
しかし、一世紀続いている炭価形成というものはなかなか並み大抵のことでないことは十分承知をいたしておりますけれども、そういう点についてもやはり検討はされていくべきではないかという気がしますので、この点、特にこれからの石炭の消費量はいやでもおうでもふやしていかなければならないという国策、政策の観点に立って、ぜひこういう点についても検討していただきたいということを希望として述べておきます。
○岡田(利)委員 特に、政策需要である電力用炭の炭価の傾向でありますけれども、歴史的に言えば、西高東低型の炭価形成というのは、これはかっての筑豊炭田主体のわが国の産炭構造からすれば、この出発は当然であったと思うのです。その傾向はずいぶん是正はされておりますけれども続いておると私は把握をいたしておるわけです。
炭価形式は九州を主体としてわが国の電力用炭の炭価形成がなされておる。このことは今日の産炭構造に即応いたしていないわけです。こういう面が特に先ほど関西電力きんから述べられましたように九州の特異な問題であるサルファの多い三池、松島、九州のほうに片寄っておるものでありますから、どうしても公害上の問題から問題が出てくる。
こういう産炭構造が革命的に変わっているにもかかわらず、炭価形成は明治以来の伝統的なものそのままにしておくのかどうか、炭価改善の努力をするのかしないのか、答えを出してない。あるいは、この目ざす方向でいけば、当然炭の供給体制ががらっと変わってくるわけです。それでも依然として商社を経由して、これは権利だからといってトン百円から百五十円、わざわざ通してそこにお金をやって炭を納めなければならぬのか。
ただ最近の物価変動、あるいは炭価形成の各条件等が相当悪化いたしておりまするから、経営者側においてもさらに合理化を進めないと、千二百円の炭価引き下げはなかなか実現が困難ではないかと思います。