そもそも、全電源喪失に当たってのシビアアクシデントマニュアルと称するものにおいても、高圧注水系、HPCI、給復水系、炉心スプレー、CS、原子炉停止時冷却系、SHC、格納容器冷却系、CCSによる注水が不可能な場合で、さらに復水補給水系、MUWCによる代替注水が不可能な場合を想定して、それを前提としての、消火ライン、FP系ポンプが正常なこと、電動弁等の電源が正常なことを挙げているんですね。
代替注水として、ディーゼル駆動消火ポンプを使って、消火系ライン、FPより圧力容器内に炉心スプレー系、CSを経由して冷却水を入れる試みを行ったが、電源喪失のため、中央制御室からこれを操作することができないという事態にあったのではありませんか。
そうした場合には当然、検査の忌避や妨害といった可能性も、それはありますが、前回は四基のうち二基を対象にしまして検査をいたしましたので、当該、今御指摘のひび割れのクランプ補修を行った炉心スプレースパージャーは検査対象外となったわけです。
○佐々木政府参考人 今申し上げましたように、四基ある炉心スプレースパージャーを、十年間に一〇〇%実施をする、二基、二基実施をする、たまたま九六年の検査対象外であったということで実施していないということでございます。
○佐々木政府参考人 非常時に炉心に水を放出する炉心スプレースパージャーにつきましては、おおむね十年に一回、定期検査に際して外観検査を行うこととしております。 福島第一原子力発電所一号機の九六年の定期検査では、四基の炉心スプレースパージャーのうち、ひび割れの発生していない方の二基がそのとき検査対象でありました。
それから、私も二年前に調査に行きましたが、日本原電の東海第二の原発では、緊急炉心冷却装置の炉心スプレーそのものが、弁棒が破断してしまうということが起こっておるんです。いざというときに働かない。それから、同じくこの日本原電で、制御棒ガイドローラー等の破損事故が起こったり、制御棒の腐食膨張事故が起こったりとかしているんです。 私が今言ったのは、要するに老朽化している。
ECCS関係について簡単に御説明いたしますと、炉心スプレー系につきましては、炉心スプレー系は二系列ございますが、一系列が運転不能の場合には、もう一系列について毎日の作動試験をするということでございましたけれども、それを低圧注入系の作動試験をもあわせて毎日試験をするというふうなことで、ECCS全体としての信頼性の向上を図るようにいたしました。
○石渡政府委員 御指摘のように、昭和四十七年に発生いたしましたJPDRの炉心スプレー系の配管クラックについていろいろ検討がされたわけでございます。まあ、研究が進められまして、その結果として、溶接方法の改善とか水質管理の徹底といったことで応力腐食割れを減少し得るという成果を得たわけでございまして、研究がされなかったということではないと理解しております。
その直後でございますが、原子炉の水位異常低信号によりまして、格納容器の隔離、炉心スプレー系の動作、強制循環ポンプのトリップが、自動的に安全装置が働いております。
○上坂委員 次に、一号機の五十年度に起きました炉心スプレー系の配管のひび割れの問題でありますが、これはいわゆる緊急冷却装置と関連をするというふうに思いますが、そう考えていいのですか。
おっしゃいましたように、この炉心スプレー系等について、これは単に炉心スプレー系だけではなくて、いろいろな部分についての応力腐食割れ対策については今後とも十分気をつけるということで、私どももすでに溶接施工に伴う諸基準の強化、それから先ほど申し上げました水の停滞部といったような残留応力の除去等の手段をとっておりまして、そのようなことはないというぐあいに考えております。
これに対しましては、地道ないろいろな研究調査を続けると同時に、私どもはこの原子炉の運転に際しまして、安全第一という考え方から——なお補足いたしますが、このバイパス配管あるいは炉心スプレー系配管のひびでございますが、いずれも核の容器の中に入っておりまして、万一それが漏れたという場合におきましても、全く外に出るというようなたぐいのものではないということをつけ加えてはおきますけれども、それにしましても、ひび
それから福島でございますが、再循環バイパス配管のクラック問題、あるいは炉心スプレー系の配管のひび割れにつきましては、原因調査が終わりまして、修復方法も確立し、バイパス配管については修復が完了し、炉心スプレー系につきましては現在修復中でございます。 それから同じく福島の二号で、燃料体を保護いたしておりますチャンネルボックスに一部欠陥が見つかりました。
それからことしの一月の末でございましたが、これは米国のドレスデン二号でBWRの炉心スプレー系配管にクラックがあったという情報がございまして、日本の同型炉を全部点検したわけでございますが、この福島の一号機を点検しましたところ、液体浸透探傷試験という試験項目でございますが、そこで原因不明の指示が認められたということで、これも安全サイドを踏みまして、切断して調査をいたしました結果、管内からの、微細ではございましたけれども
そして、三月かどうか、日にちをちょっと忘れましたが、この間五月になってからあなたの方で発表をしておりますが、福島第一原発の一号機を先ほど申し上げた理由で再点検をした結果、一号炉のECCSの炉心スプレー系配管の溶接部付近から異常なにじみが発見されたと、こういうふうに出ているわけですが、これは配管では三ヵ所にじみが出ている、こう言っているわけです。これは何ヵ所ですか。
わが国の状況でございますが、こういった連絡をアメリカ側から受けまして、日本におきましてもことしの二月から三月にかけまして、御指摘のように運転中あるいは試運転中の沸騰水型原子炉六基につきまして炉心スプレー系配管等の点検を行ったわけでございます。配管の溶接部近傍に、表面観測で小さいにじみといいますか、水がにじんでくるような状況が発見されましたのが日本原子力発電株式会社の敦賀発電所でございます。
○近江委員 両原子炉のこうした異常というものは、ことしの一月末、米国のドレスデン二号機で、同じようにこの炉心スプレー糸配管に異常が発見された、こういうことから点検を命じて発見されたわけですね。しかも、御承知のように、これは緊急冷却装置になっておるわけでありまして、従来からも、こうした緊急の場合に作動しないとかいろいろな問題が出ておるわけですが、この配管自体にもこういう重大な問題がある。
○中村説明員 敦賀発電所におきます炉心スプレー系配管ににじみが発見された点と、福島第一原子力発電所の一号機の同じく炉心スプレー系ににじみがございまして、その点について通産省の立ち会いのもとに点検検査を行い、その後通産省におきまして、その技術的解明をしてまいったところでざいます。
これは私、島根も浜岡も行って現場を見てきましたが、今度のドレスデンの二号で再び問題になり、敦賀、福島で問題になっているのは、炉心スプレー系の緊急冷却装置、しかも直径は二十一センチのかなり大きな非常用のパイプです。厚さは大体十三ミリから二十ミリ。
その後、敦賀発電所につきましては、アメリカにおきましてドレスデン二号炉の故障に伴いまして二十三基の発電所の一斉点検をやったわけでありますが、それと同等以上の点検を行いまして、その結果、炉心スプレー系の配管の溶接部近傍に表面観測でわずかなにじみがあるということがわかったわけでございます。
○高橋説明員 私、いまちょっと手元に持ち合わせがございませんので、的確にお答えできるかどうかわかりませんが、今回発見された個所は、炉心スプレー系のノズル部に近いところの溶接個所でございまして、重要な個所でございますし、点検個所に入っておるべき個所であったのじゃなかろうかというぐあいに考えておりますが、ちょっといま手元にございませんので、的確にお答えできません。
それで、ドレスデン一号よりあとにできましたBWRには、御承知の炉心スプレー系統、これは非常時に炉心の上から霧を吹かせるような装置でございますが、それとか、あるいは非常時に水を注入する装置、いろいろな種類のECCS系統が設けられたわけでございます。
それで、一番最初につけられましたのが炉心スプレー系統でございまして、そのような事故が起こりました場合に、炉心の上からスプレー状に水を降らせる、それで崩壊熱を取ろう、こういう系統でございます。さらに、その後になりまして高圧注水系統とか高圧スプレー系統というようなECCS系統が設けられるようになりまして、年とともにECCSの設計は変化し、かつ改良が行なわれてきたと申し上げてよろしいと思います。