1949-05-11 第5回国会 衆議院 文部委員会 第15号 あの鋭い鉄線描とゆたかな色彩は、もはやありし日の面影をしのぶべくもありませんが、ここにゆるがせにできないことは火災以來、從來からの壁面の亀裂がややはがれかけていることであります。絵具の離剥も心配でありますけれども、この壁面全体の補強こそ急を要するものと思われます。火災以來宮本氏が施しましたアクリル樹脂の注射も、薬品がないとの理由で、わずかに六号壁だけが全部の吹きつけを終えたに過ぎません。 水谷昇