2009-04-01 第171回国会 参議院 災害対策特別委員会 第3号
少し御紹介いたしますと、「常設的な観測とはいえ、地震計が一点しか置かれていない火山や、複数観測点があっても、その配置上の問題から火山体内部の震源を十分な精度で決定できない火山もある。また、観測点の精度や感度の問題から、火山性地震の発生回数の計測には十分でも、研究に活用するには適切な精度での地震波形を得られない観測点もある。」というふうに指摘をしていらっしゃいます。
少し御紹介いたしますと、「常設的な観測とはいえ、地震計が一点しか置かれていない火山や、複数観測点があっても、その配置上の問題から火山体内部の震源を十分な精度で決定できない火山もある。また、観測点の精度や感度の問題から、火山性地震の発生回数の計測には十分でも、研究に活用するには適切な精度での地震波形を得られない観測点もある。」というふうに指摘をしていらっしゃいます。
一方、理化学研究所におきましては、これらの観測法に加えまして、今先生御指摘の、宇宙線ミューオンが火山体を透過する性質を利用して、火山体内部の直接観測を試みるという新たな着想のもとでの基礎的な研究を進めておるところでございます。 これまでの実績といたしましては、浅間山におきまして宇宙線ミューオンを利用した観測を試みまして、火口付近の大まかな構造を把握するといった成果を上げているところでございます。
御指摘の五十九年度からどういう措置がなされたかという点でございますけれども、この桜島につきましては、大学関係では京都大学防災研究所の桜島観測所を中心にして研究観測が進められておるわけでございますが、昭和五十九年度からは噴火直前の前兆からより的確な噴火予知データを得るため、また火山体内部のマグマの動態把握などを目的といたしまして、火山活動総合観測装置というものを重点的に整備をいたしているところでございます