1997-03-25 第140回国会 参議院 運輸委員会 第6号
十六の海域の排出油防除計画を見ますと、驚いたのが、東京湾、伊勢湾、大阪湾・播磨灘、瀬戸内海東部、瀬戸内海中部、瀬戸内海西部、九州北部沿岸、山陰沿岸・若狭湾、九州南部沿岸、この九海域について排出油防除計画は何と書いてあるかというと、「油回収能力はほぼ満たしている」とこう書いてあるんですよ。山陰沿岸・若狭湾海域といえばあのナホトカ号の油流出で大被害を受けた海域です。
十六の海域の排出油防除計画を見ますと、驚いたのが、東京湾、伊勢湾、大阪湾・播磨灘、瀬戸内海東部、瀬戸内海中部、瀬戸内海西部、九州北部沿岸、山陰沿岸・若狭湾、九州南部沿岸、この九海域について排出油防除計画は何と書いてあるかというと、「油回収能力はほぼ満たしている」とこう書いてあるんですよ。山陰沿岸・若狭湾海域といえばあのナホトカ号の油流出で大被害を受けた海域です。
特に豊後水道の場合には、先ほどもお話がございましたように、ここを通じて出入りいたします海水の影響範囲は大体福山市の沖より西、瀬戸内海中部以西でございますが、ほぼ三分の二の海域にわたっております。したがって、瀬戸内海の環境を浄化いたしますためには、瀬戸内海だけではなくて紀伊水道、豊後水道、関門海峡、特に関門海峡の場合にはその外側の響灘まで含めまして規制しなくてはならないと考えております。
本年につきましては、六月から瀬戸内海中部、特に備後灘、燧灘等で漁場的に鞭毛藻類によります赤潮の発生がありまして、定置網に入った魚が死んだというような報告がありましたが、昨年度のような大きな被害が与えられたという報告はまだ受けておりません。
昨年度、四十五年度は、東京湾及び瀬戸内海の大阪湾、関門等について実施いたしましたが、四十六年度は瀬戸内海中部について調査を行ないたい。その調査と申しますのは、瀬戸内海で巨大タンカーが運航している場合に、その安全性の確保あるいは衝突発生度の確率とか、防災体制に関する調査を行ないたいということでございます。