1999-04-23 第145回国会 衆議院 科学技術委員会 第7号
○稲川政府委員 プルサーマルの経済性につきましてのお尋ねでございますが、MOX燃料の取得費、いわゆるMOX燃料費とウラン燃料の取得費を比較いたしますと、MOX燃料の場合には、ウラン燃料に必要なウラン鉱石取得費や濃縮費が必要でございません。他方で加工費用が割高になるという側面がございます。
○稲川政府委員 プルサーマルの経済性につきましてのお尋ねでございますが、MOX燃料の取得費、いわゆるMOX燃料費とウラン燃料の取得費を比較いたしますと、MOX燃料の場合には、ウラン燃料に必要なウラン鉱石取得費や濃縮費が必要でございません。他方で加工費用が割高になるという側面がございます。
そのころの計画に比べますとかなり予算が膨大になったとか、あるいは、濃縮技術のように為替レートが非常に大きく響いてくるとか、そういうようなこともあったりして、全体としてコスト意識がないのではないかという御批判をいただいておるわけでございますが、決して全くなかったわけじゃございませんで、世界レベルの濃縮費にできないかということで努力を続けてきたわけでございますけれども、今申し上げたようなことがあったわけでございます
これは歴史的に見ましても、最初キログラム二十六ドルぐらいの賃濃縮費が現在四十八ドルでしょうか、変わっている。私はそれが四十八ドルになったから高いということを申しているのではなくて、一方的な通告だけでどんどん変わっていくというようなところに非常に問題があるということを申し上げておきたいと思います。
その後、今度は建設費や燃料費も、これはまあ、イエローケーキにしろ、濃縮費あるいは再処理費等が急騰してきているということもあって、たとえば電気事業連合会なんかの資料等を見ましても、今後とも経済的に見て絶対有利であるとは言いがたい面もありますというふうにこれは変わってきているわけですね。
○貝沼委員 それでは、私はその詳しい資料を要求したいと思いますが、ただいま局長の答弁の範囲のところは大体私もわかっておるのですけれども、もっと詳しく転換費、濃縮費の内訳をどういうふうにして計算するか、あるいは再転換費、それから成形加工費、再処理費、輸送費とか、その他減価償却やらあるいはそのときの労働賃金であるとか、いろいろなものを加えて、それ全体にわたって果たして単価というものが計算されておるかどうかというのは
細かい数字はいま手元に持っておりませんけれども、先ほど申し上げました原子力発電の発電原価の燃料サイクル比二割強、二割ないし三割と申し上げましたが、その中に占める各サイクル別の割合を申し上げてみますと、ウランの精鉱費が約二〇%、濃縮費が約二〇%、成形加工費が約三〇%、再処理等は約三〇%といったふうな構成になっております。
ただ、御指摘の天然ウランの価格、あるいは濃縮費については、長期的にはやっぱりいまより下がることはない、逐次上がっていく、こういった傾向は感じておるところでございます。しかし、その上昇の程度というものはそれほどたいしたものではない、こういった想定を一応頭に置いておるわけでございます。
ただ、従来考えておったよりも建設費が高いとか、あるいは燃料費等もまあウラン鉱はいま無常に安くなっておりますが、濃縮費等も値上がりしているというような、価格上、コスト上の変化もありますが、百三十二万キロワットは、いまの時点で考えますと、当初の計画より下回っているというふうには言えないと思います。
私の考えでは、五千万キロワットの発電を発生するであろうウラン濃縮をつくり上げるためには、一兆八千億円ぐらいの濃縮費を払わなければならないというふうに聞いております。一兆八千億円もの金を外国に払うのであるならば、むしろある程度の金をかけてでも、日本独自で自主開発をしたほうがいいではないか。全くできないというほど、貧しい科学技術の現状ではないというふうに思います。
○吉田(之)委員 これはちょっと数字が合わないのですが、私の読んだ本では亜細亜大学の倉前義男という学者の説によりますと、天然ウランの鉱石を持ってきて、これをイエローケーキにして、そのあとの濃縮をアメリカに頼む場合、その濃縮費が五十万キロワットで百八十億円かかる。そうすると五千万キロワットだと、一兆八千億円もの外貨をアメリカに対して払わなければならない。
○成田政府委員 いまもうちょっとはっきり調べますが、おそらくウラン濃縮費だけでなくて、ウラン鉱から全部を入れた外貨支払いで計算しているんじゃないかと思いますが、至急調べて計算してお届けしたいと思います。
それで計算いたしますと、現在の濃縮費が三十二ドルになりますと、一キロワット当たり五銭五厘から六銭の値上げになるのではないかと思います。それだけ上がりますので、やはりいまの、たとえば二円七、八十銭のところで五銭上がるということになると、相当の値上げになるのではないかと思います。
それから、もう一つは先般から報道されておりますが、ウラン濃縮費がいままで二十六ドルでございましたが、二月の二十日から二十ハドル七十セントに値上がりという形になっております。そういう関係、それから電力料も上がってきますので、アメリカ自身もその後上げないと言っておりますけれども、値段の上がる可能性というのはあるんではないか。
○梅澤説明員 濃縮費と申しますか、賃濃縮費につきましては確かに値上げの考え方がアメリカの議会にいま出されております。それでまいりますと、いままで二十六ドルと申しておりましたのが二十八ドル七十セントという計算になります。これは電力料で換算いたしますと、約一キロワットにつきまして二銭と申しますか、一%弱程度のコストアップという形になる。
しかし、この濃縮の問題は、御承知のように、アメリカが軍事費によって相当この設備をやりまして、そして濃縮をやっておるので、実は濃縮費が非常に安いのでございます。軍事費から出ておるものですから、適当に償却を考えてやれるということで、非常に安くなっておりますので、日本でやります場合に、アメリカと匹敵するかどうかということが、工業化する場合には非常に大きな問題になってくると思います。
そういうことで、この濃縮費だけを考えましても、昭和六十年までに五千億円、昭和七十五年になりますと実に三兆五千億円という資金が要るという、膨大な額にのぼってくるわけであります。したがいまして、これをアメリカ一国だけにまかせてしまうというようなきわめて不安定な形であってはならないのではないか。
前の二つの段階まででございますが、それがちょうど外国のほうへ払う金になるわけでございますが、賃濃縮費はキログラム当たりにいたしますと二十六ドル、イエローケーキ代は百ドル、それの国内の加工は燃料体の種類によりまして相当な幅があるわけでございますが、おしなべて平均いたしますとその半分ぐらいのウエートになろうかというのがいまの常識でございます。これは燃料の種類によりましてだいぶ変わってまいります。
そういうことを考えまして、濃縮費が非常に安くなります。電力その他も安くなりますので、これは先ほど申しましたように、三十万トン単位というのを考えておりますが、そういう際には五千円でいける、五千円の販売価格で、利潤を上げていけるというふうに考えております。