1971-04-28 第65回国会 参議院 農林水産委員会 第11号
○政府委員(大和田啓気君) まあ私は、その漁協の非漁民化の動きというよりも、むしろ漁民の漁業経営の拡大化の方向というふうにこの問題をとらえるべきではないかというふうに思います。まあ千五百トン未満あるいは千トン程度の船主あるいはその使用人等々がやはりその漁民の中から成長をしてきた者が大部分でございまして、漁民が大きくなったというふうにお考えいただいていい部面が私は非常に多かろうと思います。
○政府委員(大和田啓気君) まあ私は、その漁協の非漁民化の動きというよりも、むしろ漁民の漁業経営の拡大化の方向というふうにこの問題をとらえるべきではないかというふうに思います。まあ千五百トン未満あるいは千トン程度の船主あるいはその使用人等々がやはりその漁民の中から成長をしてきた者が大部分でございまして、漁民が大きくなったというふうにお考えいただいていい部面が私は非常に多かろうと思います。
いま長官のお話によると、協同組合の中における個々の漁業者の発展をはかっていくことが協同組合の発展に通ずるというような理解、そういう理解になるような御発言でありますが、その点私は、それでは協同組合の性格がそこなわれ、非漁民化あるいは非民主化というものが当然出てまいる結果になるのではないかと思うのですが、どうですかね。その点私は違うのじゃないかと思いますがね。
そこで、その限界の問題に、実は私もどういう観点でこれを見ていくべきかという点について疑問がまだ残るのでありますが、特に私は協同組合の性格というものを、今回の改正によってある側面から見ていくと、非漁民化の傾向が強くなりつつあるのではないかという気がして、経済の拡大あるいは近代化によって大型化される、あるいは生産量が拡大されるということは当然でありますけれども、それに基づいて漁民というものが非漁民化するという
しかし、その結果、競争から脱漁民化した経営階層の漁獲量というものは、ほかの場合変わらないとすれば、マイナスとなって、日本漁業全体の漁獲量というものは、普通はそれだけ減少することになるわけであります。
いつまでも長官がおって具体的にそういう配慮をするという保障がない限り、制度的にこういう道を開いてしまったならば、やはりそれが零細漁民をいわゆる脱漁民化の強制ということになりはしませんか。これは水協法の問題になりますけれども、漁業従事者の問題について、今度は正組合員でないようにすることができるという規定をされました。