1947-10-31 第1回国会 衆議院 国土計画委員会 第20号
すなわち日本再建に重大役割を果しつつある旭化成工業株式會社の各工場は逐次増産を要請せられ、その上最近には九州地區電力不足に對處して會社のもつ火力發電設備の活用が具體化し、從つてこれらに要する石炭その他の物資をはじめ、土々呂港が漸次一般物資呑吐の要衝として利用せらるるようになり、また縣北漁業基地として設備が進められ、あるいは國立水産試驗場の設置を見る等、同港を中心とする利用計畫の進展に伴い、從來でも狹
すなわち日本再建に重大役割を果しつつある旭化成工業株式會社の各工場は逐次増産を要請せられ、その上最近には九州地區電力不足に對處して會社のもつ火力發電設備の活用が具體化し、從つてこれらに要する石炭その他の物資をはじめ、土々呂港が漸次一般物資呑吐の要衝として利用せらるるようになり、また縣北漁業基地として設備が進められ、あるいは國立水産試驗場の設置を見る等、同港を中心とする利用計畫の進展に伴い、從來でも狹
第八に、遺留分の規定の削除に関連して、農業資産相続特例のごとく、中小商工業あるいは漁業等の資産についても遺産分割を禁止して特例を認めてはどうかとの意見がありましたが、これに対し政府から、商工業者や水産業者は、遺言により現物分割禁止をしたり価格分割をしたりしても、農地零細化により農業経営が窒息化するほどの事態は起らぬと思われる、將來弊害の兆候があれば対策を立てたいという答弁がございました。
漁業においても分離はできません。船一隻、網一つというものをわけてやるということはできない。これはやはり一つの財團としてこれを認められぬならば、商賣は維持できないものであります。これにも特別法が要る。醫者にいたしましても、醫者の特別法が要る。
○井上政府委員 静岡縣舞阪港の修築の問題は、地元町村の非常な熱望でございまして、實はこの港が御存じの通り昭和十九年十月の暴風雨で防波堤が決壞をして、港の出入口をまつたくふさがれてしまつて、この港を基地にして漁業をやつております漁船は、實に一時間ないし二時間の迂囘をせなければ大海へ出られないという實情にあるということを聞きまして、旅行途次私は現場を見に行つたのであります。
漁業の盛漁期に入りますと、季節風とも申すべき北、西の風が眞正面より、吹きこみます關係上、船舶の出入りは申すに及ばず、船の繋留に困難を感じ、ときに船舶を破損する等、漁業者のこうむります損害は莫大であります。のみならず動力船ですら風浪の都度他に避難するため、燃料の消耗もはなはだしく、また小型の船は陸上に引き揚げる等、その不便としけの場合の混雜は言語に絶する状態であります。
本件は茨城縣久慈郡久慈町漁業會長田所初太郎ほか十一名よりの陳情でありまして、さきに臨時資金調整法による漁船建造資金の借入に關して農林中央金庫竝びに茨城縣水産業會の勸奨指導により、昭和二十一年十二月、これが借入申請をしたのでありまするが、今日に至つてもなお融資に接しておらないのでありまして、その間漁業の不振等の事情によつて、この資金を得て漁船の建造をやらなければ、今後の漁業自體すら營むことができない窮状
元來本町の産業は漁業によりその大部分が占められ、從つてこれが盛衰は本町の死活問題であつて、直接町民の經濟力に及ぼす影響はまことに大なものがあります。終戰以來計畫資本的漁業法急激に発達し、なかんずく定置漁業いわし幅著網漁業はいちじるしく發展を見、縣下のいわし幅著網業者は本町を漁場の一大中心地とする關係上、漁獲高も實に四百萬貫以上の數字となつておりますが。
○藤田政府委員 現在の水産業の重要性に鑑みまして、漁業權制度を根本的に改正をいたしまして、漁村民主化の基礎の確立及び漁業生産の増強をはかることはきわめて必要であると考えまして、現在これに關して關係方面とこの法案の内容につきましていろいろと交渉中であるのであります。
漁業制度の改正に對する農林省案として傳えられるところによると、漁業協同組合以外に、單に漁業權の歸屬團體として漁村に漁民公會を設置する意向の模様であるが、今囘制定を豫想される漁業協同組合法に基く漁業協同組合は、戰時中にその設立を見た漁業會とは異つて、民主的に組織かへられた眞の漁民の團體であり、しかも漁村經濟ないし漁村文化の向上は漁業協同組合の發展にまつべきものが多いと考へられる折柄、漁業協同組合から漁業權殊
なおその地方の白皇山の高原には大グラウンド、ゴルフ場、ホテル等を設けるにはきわめて適地ではなかろうか、あるいは水は至るところに求められるばかりでなく、また海運の關係から申しますならば清水港という港がありまして、これは漁港としては日本屈指の港でありまして、あるいはかつを節であるとかいうようなものが生産されるばかりでなく、この清水町は定置漁業において年産二千數百萬圓を産しておるような場所であります。
そうして漁業権とか何とかいろいろ問題はありますけれども、そういう問題は大きな事業であれば克服できますけれども、小さな問題は克服できませんから、どうか一つ根本的に大々的に計画を立てて頂きたいという意見なんです。
そのうち一番大きな地区は、今漁業権で反対を蒙つて困つておる話もあるようなわけでありまして、干拓は支障がないと言われますが、漁業権の問題が附き纏つて來ましてなかなか計画には困難ですが、それで委託干拓をやらせる場合には、地方においてすつかり漁業権問題が解決がついた、そういうものだけやらせておるだけであります。
第二は、私は現在全日本の潜水業者、サルヴエージ、沈没船引揚げ、或いは潜水漁業……潜水漁業によつて貝を採つたり、或いは眞珠を採つたりするわけでありますが、これらの協会を昭和十五年に作つて、現在では約七万というところの会員を持つております。これらの者に海底における資源、いわゆる海底にあるところの石炭の露頭を発見せしめる。
四、森林組合、漁業組合等農山漁村に対する協同組合組織の確立に関し速やかに法的措置を講ずること。 五、政府は養蚕、畜産等農業の各業種の健全なる発展を図るため、本法施行に当り特に育成の措置を講ずること。 六、同一地区内に二つ以上の同種組合が設立される場合は、組合員の二重加入を認めざる措置を講ずること。 七、農業会資産処分禁止については、厳重監督をなし、遺憾なきを期すること。
農民党といたしましては、本案をつくることには党をあげて賛成するものでありまして、農村民主化のために、一日も早く協同組合ができねばならぬと願つておるような次第で、実は政府よりも早く農漁業協同組合法案の名において提出してあるのであります。またこれと同時に、生活協同組合法案も提出しておるようなわけでありますが、未だ一向にこれが審議されないのであります。
第四番目は、森林組合、漁業組合等農山漁村に対する協同組合の組織の確立に関し、速やかに法的措置を講ずること。こういうことがあるのでありますが、これは森林組合にいたしましても、漁業組合にいたしましても、まだまだ法的の基礎が欠けているのであります。從つて、農業協同組合の円満なる発達を期するためには、これらの法的措置を講ずることが必要であるからであります。
先程生産者を代表せられまして井出さんからお話がありましたが、私は沿岸漁業者の立場から見ました現在の集荷配給機構のことについて私見を申述べるのであります。先程來御発言の方々の大体御意向は、現在の配給集荷機構は適当でないというような結論に達しておるようであります。
そういう点から見ますれば大体論としてはそうなるのじやなかろうかと思うのでありますが、特にこの経過的な考え方としましては、漁業の中でも、先程全般的に相当部門の漁業は生産的に見ますというと、非常にこれを計画的に進めて行くことはむずかしい種類の漁業が大部分であると申したのでありますが、しかし一面において、又極めてこれに資材、その他を重点的に政府において見てやりまするならば、その部面の漁業というものは、要するにそれだけの
付託事件 ○魚の自由販賣に関する陳情(第百三 十二号) ○魚價引上げに関する陳情(第百三十 六号) ○漁業法並びに漁業協同組合法の制定 に関する陳情(第百六十七号) ○漁業用資材の確保に関する陳情(第 百六十八号) ○資金融通準則の一部改正並びに水産 金庫設置に関する陳情(第百六十九 号) ○沿岸漁業者用加配米に関する陳情 (第百七十一号) ○機船底曳網漁業取締に関する陳情 (第百七十二号
それから純粋な漁港として、漁港施設が考えられるときには、陸上の施設などは勿論水産本位に考えられるわけでありますが、その他の港湾の場合においての漁業関係、水産関係の施設というものは全然没却されて、その中に介在しておるところの水産関係業者たちの不便が非常に大きいのであります。こういう際は他省とよく連絡を取つて、その施設が漁業方面にも活用できるように特に御考慮して頂きたい。
○專門調査員(岡尊信君) そこにも書いてありまする通り、江名港は福島縣の南部にありまして、太平洋に直面する漁業に最適の地であります。のみならず他面生活必需品の海上輸送も相当ありまして、商港的要素も大いに持つておるようであります。
付託事件 ○魚の自由販賣に関する陳情(第百三 十二号) ○魚價引上げに関する陳情(第百三十 六号) ○漁業法並びに漁業協同組合法の制定 に関する陳情(第百六十七号) ○漁業用資材の確保に関する陳情(第 百六十八号) ○資金融通準則の一部改正並びに水産 金庫設置に関する陳情(第百六十九 号) ○沿岸漁業者用加配米に関する陳情 (第百七十一号) ○機船底曳網漁業取締に関する陳情 (第百七十二号
なぜできないかと申しますと、先ず漁業会に入会しなければ実際に油その他の配給が受けられないわけであります。併しながら漁業会に入る條文が戰時中の規則を適用されるのであります。その規則はどういう規則になつておるかと申しますと、漁業に從事する者は海岸を去る何キロ以内に居住すること、本人が漁師であること、こういう條文がございます。
又塩は、漁業会に対してと思いますが、「あらまき」用として特配をしておると考えます。そうすれば生では持つておられないので、塩を持つた者がこれを特権的に買い得るということになる。それで、この特権的に買い得る者が、いわゆる八十幾円と三百八十幾円との差額を取り得るということになる。このようなことは、政府として、少量であるからということで余り重要視しないで價格を決めたのかどうか。
そこでこの点については、私は資料を集めまして、こればかりではなく凡ゆる鮮魚、或は塩魚について改めてお尋ねをしたいと思うのですが、もう一つ、もう時間もございませんので、お尋ねをしてお願いしたいのは、政府の最近一ケ年間において、漁業家、漁業者といいますか、に対して金の融通をした額、その融通先、そうしてその融資の際に收獲の計画書が出ておる筈でありますが、融資をした結果、その收獲の実績はどういうようにやつておるか
漁業者に対するところの融資状況についての資料を提出せよということでございますが、この漁業者に対するところの資金につきましても、いろいろございまして、例えば漁船を建造する場合の資金でございますとか、いわゆる設備資金に対する貸出しの場合と、それから運轉資金に対する貸出しの場合と、いろいろその用途が違うわけでありますから、大体この運轉資金に対する貸出しというものは、漁業者が從來それぞれの地方銀行から融資を
○外崎委員 先ほど小委員長から魚價の問題もおつしやつたが、私この間視察の一行に加わつて各漁港をまわつてまいりましたが、能登半島方面では、魚價が安いために漁業を中止しておるということを言つておる。しかるに魚價を高くすればみな一般に出まわるように言つておるが、一・九倍に上げてもさつぱり出まわらないで、配給の率が悪く、ないといつてもいいくらいである。
○鈴木(雄)委員 空俵の問題ですが、全國の定置漁業の組合から定置漁業の必需品であるところの空俵を、今度農村に還元するというと、これが割當が少くなつて、定置漁業の網が張れないという状態に陥る大體ぶり網の大きなのを定置した箇所においては、一萬八千俵の空俵を使わなければ網が張れないということであります。
薪炭製造が農業ならば、農家の行う漁業も工業もみな農業と言われなければならないのであります。かかる一方的な、偏重的な立法は民主的立法でないと斷定することができます。これは當然排除すべきである。從つて農業協同組合はいわゆる農業としての本然の姿に立脚したる體系に法制化することを最も妥當なりと確信するものであります。
古くから日本の農業は海に結びついて發達したものだという言葉が言われておりますが、漁業との相互關係において成立つたわが國の農業は、國民榮養の蛋白はこれを海の魚に求め、肥料またこれを海の魚に求めておる。
があるのでありますが、この附帶決議の條項を申し上げますると、 一、農業協同組合事業に關連のある食糧管理法、酪農業調整法、馬匹法其他許可認可を要する關係法は、農業協同組合事業の發展の助長のため速かにこれも改廢すること 二、農協協同組合事業の達成を圖るため、金融の自主的確立に關し充分なる措置を講ずること 三、農業協同事業の達成を圖るため、技術員制度を確立し、併せて研究機關を設立すること 四、森林組合、漁業組合等農山漁村
それでは商業資産法というものをつくつたらどうかというと、それならばもつと進んで漁業でも同じだ。また工業でも大きな工場だつたら分離することはできるが、いわゆる町工場のごときものでは分離したら二足三文になつてしまう。機械一臺で手織がおもなところでは、それがくつついておることにおいて値打があるのですから、こういうものは絶對にいかぬと私は思うのでありますが、これはどうお考えでしようか。
それなら商業資産法、工業資産法、漁業資産法もつくらなければならぬ。漁業だつたら船から網から釣道具もあります。わけろと言われれば一人ずつわけられないことはありませんが、わけたらめちやくちやになつてしまう。長男なりが家にはいつて、その資産が殖えたならば、次男が獨立できるようなものをもらつてちやんと獨立の商賣をやつていくということは、りつぱに行われておる。
それから委員派遣のことを一括して申し上げますが、水産委員長から漁業用資材、綿、漁網の生産、出荷促進に關する調査、派遣委員は藤原繁太郎、三好竹勇、西村久之、多賀安郎、外崎千代吉、以上の五名。十月十四日より十九日までの五日間。靜岡、愛知の各縣。
これについて、この成績が惡かつたというのは、八月でいえば、茨城の定置漁業が非常に不良で、荷がはいつてこなかつた。あるいは九月にはあてにしておつたいわしがそれほどとれなかつたというような、いろんな理由がありますが、大體その程度になつております。それから野菜は、實は八月は計畫の七〇%くらい東京では行つております。
船員の話は先程出ましたが、各種の職業の中には遠洋漁業に従事する者、殊に近いところにおりながら深夜鉱山に入坑する抗夫、汽車、汽船の乗務員等にして一定の日に外泊をなす者等、社会には親切なる隣人を気にしながら出勤する者も少なくない。その人々をして妻にも貞操を守らしめ、自身も亦品行を正しくする確乎たる信念を与え、それが談笑の間に現れるようになれば、国民の品位の向上は期して待つべきものがある。
○西村(久)委員 本請願は政府委員のお話の通りに、漁業權制度の改正に伴いまして當然影響いたす問題であろうと存ずるのでございます。漁業權制度の改正そのものの委員會が、的確なる根據のもとに立ち、法規のもとに立つての審議をする委員會でないのでありますから、本案はこのまま参考採擇として本省の方にこの取扱方を任せる方がよろしいかに存ずるのでありますが、各委員の御意見を拜聽しておきたいと思います。
○坂東幸太郎君 北海道増毛町有漁業權を、近く改正せられる漁業法においても現状のまま存續せらるるような特段の御措置を講ぜられんことを町財政上町民の要望を代表し請願いたします。
○藤田政府委員 現行の漁業權制度というものはずいぶん古くからやつておるのでありまして、相當各種の點において實情に副わない問題があるのでありまして、現在これらの幾多の弊害を根本的に除去し、漁業權制度を根本的に建直そうということから、現在關係方面と審議を進めておる次第であります。