1956-03-30 第24回国会 衆議院 文教委員会 第23号
具体的に申し上げますならば、これはすでに委員会におきましても、いろいろ論議されて参りましたが、先般の矢内原総長あるいは滝川総長、近くは東京の教育大学の教職員全員、また六百数十名の学者有志によりまして、先ほど申し上げますような教育を通じての学問、思想の国家統制というものが強化されておるのではないかということが次々と指摘されております。
具体的に申し上げますならば、これはすでに委員会におきましても、いろいろ論議されて参りましたが、先般の矢内原総長あるいは滝川総長、近くは東京の教育大学の教職員全員、また六百数十名の学者有志によりまして、先ほど申し上げますような教育を通じての学問、思想の国家統制というものが強化されておるのではないかということが次々と指摘されております。
なおまた関西における滝川総長以下十三氏が、矢内原総長以下十名の声明を支持するんだという声明につきましては、大臣もそういったことを聞いたということでございまするけれども、しかしながら具体的にはどういうことかわからぬというただいまの答弁でございまするが、私はまことに残念に存じ上げます。
また先般東大の矢内原総長以下十名、さらに昨日は京都大学の滝川総長以下十三の総、学長が、現内閣の文教政策の傾向に関する声明を発し、民主的教育制度を根本的に変改するものであり、教育に対する国家統制の復活を促す傾向が顕著である。さらにゆゆしいことと言わなければならないことは、これが言論、思想の自由の原則を脅かすおそれがあるといって警告を発しておられますが、この声明をいかようにお考えになられますか。
問題は今回の創立記念祭の事件で、学生諸君が滝川総長に暴力をふるったかふるわないかということが大きく取り上げられておるわけでございますが、参考人はかつて同学会の最高の責任者であります。
○稻田政府委員 ただいまの点でありますが、私の承知しております点から申し上げますれば、滝川総長は行こうか行くまいかと迷って大臣に相談をせられたのではない、滝川総長御自身としてはいらっしゃる御意思を持っていらっしゃって、大臣にお会いになったと私は考えます。そして大臣の意見も滝川総長の御意見も一致して、あの際はアテネにおける国際学術会議に出席すべきであるという点に一致したのだと思います。
○加賀田委員 出席しないとすれば、その席上の滝川総長の発言は御存じないと思いますが、あとでもしお聞きになっておったのならちょっとお尋ねしておきたいと思います。
それで昨日滝川総長がお越しになりまして、その当時のいろいろお話を、報告を承わりまして、それからまた、ゆうべたってローマのほうに行かれた。両方の用事でお尋ねを受けたわけですが、私は強く滝川総長に善後の処置を明確におやりになることを希望いたしておきました。もちろん大学の自治のことでありますから、それをかれこれ指揮命令はいたしませんけれども、強く要望いたしておきました。
○松原一彦君 そのお言葉の中に滝川総長をける、打つというお言葉があったのですが、新聞にもそうありますが、私どもは学生が総長をける、打つというようなことは想像に絶するのですが、あなたはそれをごらんになっていらっしゃったかどうかとさっきからお尋ねしておるのです。
○松原一彦君 田中教授に伺いますが、田中先生は滝川総長が暴行を加えられたところを御覧になっていらっしゃったのでございましょうか。いかがでしょうか。
○田中参考人 滝川総長が暴徒云々という言葉を言っているのは私も新聞で見ました。私がそばで聞いたわけではございません。しかしながら総長がこの言葉を使ったとすれば、それは総長がけられ、なぐられた、また九時間にわたって不法にカン詰めにされたという現象面、その現象面をとらえて暴徒と言った、こういうふうに私は考えます。
○河野(正)委員 それでは引き続きまして、先ほど文部大臣も、今回の事件がいまだ収拾されない段階におきまして、滝川総長が欧州に旅立たれるということは不適当ではなかろうかという考えを持つたというふうなお言葉もあったのでございますが、私どももそういった考え方を非常に強くするわけであります。と申しますのは、今度起りました原因につきましては、いろいろ原因があろうかと考えております。
○並木委員 最後に、大臣に滝川総長の今後のあり方について簡単にお尋ねいたします。確かに暴力がふるわれたということは悪いと思うのですけれども、こういうことが起ったこと自体に対しては、大学の全責任者である滝川総長に果して責任の一半がないかどうかということも、また多少問題になるのではないかと思う。
一昨日から今朝にかけまして、滝川総長、田中学生部長、小倉庶務課長から聞き取りました事件の概要について、一応御報告申し上げたいと思います。 このことが起りますまでの状況について、まず申し上げたいと存じます。京都大学は本年六月十八日に第五十八回の創立記念日を迎えます。
前夜祭を強行する、滝川総長の罷免を要求する、この二項であります。 なおその後の学校当局の措置等につきましてはただいま文部省の方から御報告がございましたので、私の方は説明を省略いたしたいと思います。滝川総長に対して暴行を働きました学生につきましては、ただいまその証拠を十分に固めるために捜査をいたしております。氏名等も判明いたしておりますので、近く警察としての措置をとるものと思っております。
それから滝川総長も、新聞に伝えられるところによると、ける、なぐるということを言われたそうであります。何ですか、きょうたしか出発をされるはずですが、その出発に差しつかえあるほどの負傷を受けられたのかどうか。警察においても、けんかがあったとか暴行を受けたとかいう場合には、必ず診断書をとってそれを証明することになっておりますが、それほどの事態があったのでしょうか。どうでしょうか。
学生側ではちょうど京都の滝川総長が近く外国に旅行することになっておりますので、それまでの間に問題を解決したいということから、総長との会見を申し入れまして、昨日午後一時から学内の応接室におきまして学生側の代表約十名が滝川総長に面接をいたしまして、一時間にわたっていろいろと抗議、陳情等が行われているのであります。
まず委員長よりお尋ねいたしますが、昨三日京都大学に発生いたしました滝川総長監禁事件につきまして当局の報告がありましたら、この際御発表を願いたいと思います。警察庁山口警備部長。