1959-11-19 第33回国会 衆議院 外務委員会 第11号
もし満州爆撃が始まり日本爆撃が始まるならば、アジアは犠牲になることはないであろう。ソ連は直ちに立ってパリを襲撃し、必要ならばテームズ川に原爆を投下することもやむを得ないというような状況に当時なりました。英国労働党内閣は心配して、そしてトルーマン大統領に書簡を送り、トルーマン大統領は、危険なる将軍として辛うじてマッカーサー元帥を罷免することができた。
もし満州爆撃が始まり日本爆撃が始まるならば、アジアは犠牲になることはないであろう。ソ連は直ちに立ってパリを襲撃し、必要ならばテームズ川に原爆を投下することもやむを得ないというような状況に当時なりました。英国労働党内閣は心配して、そしてトルーマン大統領に書簡を送り、トルーマン大統領は、危険なる将軍として辛うじてマッカーサー元帥を罷免することができた。
これは、私が申し上げるまでもなく、きわめて危険な考え方でありまして、現在世界に帝国主義を代表する国と一部にいわれておる米国ですらが、御承知のように、かつて、朝鮮戦乱の節、当時のマッカーサー司令官の企図する南鮮襲撃の基地たる満州爆撃を阻止して、そうして、第三次世界戦争誘発の危機を乗り切った事例に徴しましても、いかに船田防衛庁長官の考え方が時代離れのした危険きわまりのない意見であるかということをうかがい
すなわち第二次世界大戦において、ヒツトラーのあの優秀な軍隊を壊走させたその実力、朝鮮戦争においてマツーカーサ元帥をして、遂に満州爆撃を思いとどまらせたその実力、原子爆弾だけでなくて、水素爆弾あるいはコバルト爆弾というようなものをも保有するに至つたソ連の実力、こういうものがあります。アメリカの一部には好戦主義者がおります。
で、ましてや戦争になりますと、例えば、まあこんなことはただ想像だけでございますが、満州爆撃とか中国の爆撃とか言われておりますが、そういう場合に満州や中国がその水爆で爆撃された場合のことを考えてみますと、勿論中国の黄塵が日本に飛んで来ておりますので、それは当然日本に灰をかぶるということはある。
昭和二十五年六月二十五日に突如朝鮮に勃発した南北の争いが、連合軍の参加によつて風雲急を告げ、一時マッカーサー司令官は満州爆撃をにおわせたことがあります。満州爆撃は、そのまま、日本に軍事基地を持つ米軍にソ連の報復爆撃となるのであります。さすれば、戦乱は再び日本を襲う危険がありました。
、また貿易の面におきましても、イギリス以上の密接な関係にあることは御承知の通りでありまして、英国の外務省がアジアの平和の維持とアジア貿易の振興についてあれほど努力しておりますときに、日本も独立国でありますから、国連協力の範囲内において合理主義の観点から、この程度のことは、われわれとしては希望するくらいのことは、常に表明されるような態度をおとりになるべき時期でないかと思うのですが、いつでも——例の満州爆撃
いくら外務大臣が満州爆撃があつても報復爆撃を受けない、こう強弁されても国民は信用しないと思う。こういうアメリカの政策に一辺到で、それにのみ追従している吉田内閣の外交のもとでは、必ず日本は戦争に巻き込まれるのです。またその危機に近づきつつあると思うのです。そこで私たちは、この吉田内閣のアメリカ一辺到の戦争政策に反対するのだ、そういう意味で現状を否認して、講和条約、いわゆる全面講和を主張しておる。
事態はそうではないのであつて、アメリカ政府も平和をこいねがうことは他のいずれの国にも劣らないし、またそれを実現する方法についても、満州爆撃をやるとは一度も言つたことはないのであります。そういう前提が私は違つておるのじやないかと思います。
まず外務省当局はアメリカが満州爆撃に移るような、時局が拡大するような心配は今のところないというふうに承りましたが、同時に今日の新聞で論議が集中されておるのは、中国大陸封鎖の問題であつてこれに英国が反対しておることは御承知の通りであります。中国封鎖の問題につきましても、われわれとしては至大の関心を持たざるを得ませんが、そういうおそれはないというお考えでしようか。
○帆足委員 率直に申しまして、英国が、また西ヨーロツパ諸国が心配しております国境を越えての戦局の拡大、満州爆撃、中国本土爆撃等の事態は、ただちに日本国土に対して致命的な問題が起るということをわれわれ心配しておるのでありますが、この問題についての外務大臣の所見はいかがでございますか。
私どもは今日、アメリカにおいてアイゼンハウアー新政府の積極的な極東政策が、あるいは満州爆撃となつて現われるのではないか、こう心配しております。私どもの心配だけではありません。全世界の平和を念願する人々の心配であります。しかるに岡崎外務大臣は、先日の外務委員会において、米軍による満州爆撃が万一行われても、それはあたりまえだと言わんばかりの御答弁もなさつたのであります。
それからもう一点、これは外務大臣にお伺いしたいのですが、外務委員会で、わが党の帆足君がこの一般教書の問題について、もし満州爆撃をやつた場合にどうするか、世界大戦に発展するのではないか、こういう質問をいたしましたところ、外務大臣は満州爆撃をやつたからといつて、必ずしも報復爆撃をやるとは限らない、現に満州国境を越えて、中共から朝鮮に爆撃に来ておるじやないか、こういうことを言われた。
満州爆撃をやれば、当然日本としては報復爆撃があるということを予想しなければならぬ。これに対して外務大臣が、ないと言うことは、中ソ友好条約の存在を無視しておる言葉だと思いますが、その見通しについてもう一度承りたい。
満州爆撃があつた場合に報復爆撃があるのではないかということに関連して、中共から満州国境を越えて爆撃に来ておる。それに対して報復爆撃がないからないだろう、こういう論理はだれも納得しない。やはり現実の事態から満州爆撃があれば報復爆撃もあるも了と思わなけれ繁らない。現にマツカーサーが首になつたのもそこにあると思います。大戦への発展の危険があるというので首になつた。
又満州爆撃はソヴイエトを会然と朝鮮動乱に参加させることになるかも知れない。国府軍を朝鮮に送ることは、中国の内戦を大陸から朝鮮に移し、その内戦に他の国連軍が巻き込まれることになるだろう。イギリスがあえて提議したいのは、国連軍が現在の前線陣地を維持することである。国連軍はこれ以上土地を得るよりも、むしろ敵を悩ませるために活動的な第一線を持続すべきである。
満州爆撃は第三次大戦を引起すからやらないであろうと考える方もあるのであります。しかし、私は必ずしもそうとは考えないのであります。何となれば、満州はソ連の領土ではありません。朝鮮戦線における共産軍の兵站基地であります。従いまして、スターリンとしては、それに相当する報復爆撃を米軍の兵站基地たる日本に加え、戦場を日本に拡大し、アジア全域にわたり大消耗戦を展開するのではないかと考えるのであります。
併しクラーク大将等のことから見ますと、満州爆撃の問題がいろいろと論ぜられております。若しこれが行われるといたしますならば、日本にあるアメリカの基地が攻撃されるというような危険のあることも想像されるのでありますが、すでにそのために、アメリカ軍のおります基地の附近における燈火管制の問題が問題になつておる。そのように、やや緊迫したような情勢が見られるわけであります。
従つて満州爆撃というようなこととからみ合せて、もしかすると日本も爆撃を受けるようなことがあり得るのではないかということが心配されるのでありますが、まずこの点についてお尋ねしたいと思います。
アメリカ政府は、朝鮮の戦争に失敗した結果、最近ではクラークが公然と満州爆撃を豪語しておるのであります。こういう点を見ますと、すでにアジアには中立の道というものはあり得ないと思うのであります。英米の侵略主義と徹底的に戰うか、この手先であるところの吉田政府あるいは李承晩、蒋介石を倒すかどうかという二つの道しかないのであります。
けられないと考え、どんなことがあろうとも国連を説得して侵略の罪を犯した中共を処罰するのが、アメリカの義務であると信じ、かかる考え方の確固たる主唱者となつており、二月三日英労働党議員ミカード氏がレデイングにおける演説において、「アメリカは中国との戦争を決意しており……、その太平洋の戦略が防禦的なものであるという口実さえも振り捨ててしまつている」と言われたごとくであり、そして再びマッカーサー主義の復活として、満州爆撃
従つて原爆を以て満州爆撃が行われた場合、日本人が大戰争に巻き込まれることは、今本協定を拒否しない以上絶対に避けられないのである。
若しそういうようなことがなされまして満州爆撃が起るといたしますなら、それは直ちに中ソ友好同盟條約の発動の対象となりまして、日本が極めて危険な事態に入るということが予想されるわけであります。その点が先ず第一点。
○政府委員(草葉隆圓君) 只今兼岩君の御質問に対しまして、総理から仮定の問題、兼岩君は満州爆撃というのは一つの事実の問題としてお取上げになつた。併しこの議論は、御引例になりましたマツカーサ元帥が解任になりましたことにおいてのアメリカの国会での問答においても十分御承知でございましようが、これらの問題によつて解任の問題も論じられたのであります。
朝鮮動乱が膠着状態になりますや、マツカーサー元帥が満州爆撃中共封鎖、台湾国府軍の参戦を要求し、東洋で負けることは西洋でも負けるゆえんであると唱えて、強くこれを推進しようとしたときに、英国のアトリー首相は米国に飛んで、トルーマン大統領に強硬な談判をした。