1977-03-02 第80回国会 衆議院 外務委員会 第2号 こういう多くの事件を生み、昭和六年の満州事件まで中国の受けた国土の被害、人命がまず数百万の損害、そうして日本政府の膨張政策に過って駆使されたとはいえ、いわゆる富国強兵政策によって大陸の権益保護という名目で失われた将兵の生命は、満州事件突発までに数十万、邦人の生命、財産また莫大であった。その意味で覇権反対というのはわが国の国民にとっての一つの願いでもある。被害者はひとり中国だけではない。 川崎秀二